名古屋市会議員 さいとう まこと(斎藤亮人) オフィシャルサイト


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2014年09月30日

“試合放棄”が出た工事請負契約の入札

 今日の財政福祉委員会で今年の1月から6月までの間に、2億円以上6億円未満の議決を要しない工事請負契約の締結内容について報告がありました。その中で、市営住宅の新築工事が4件ありましたが特徴的な傾向がありました。4件の入札状況の内訳をみると@入札2社、うち1件予定価格超え、落札率99.9%A入札3社、うち1件予定価格超え、落札率99.2%B入札2社、うち1件予定価格超え、落札率99.9%C入札8社、うち1件予定価格超え、落札率96.8%となっています。公表されている予定価格をオーバーして入札する業者があり、事実上試合放棄の業者がいるということです。市の工事はなかなか利益が少なくて大変だという声はよく聞きます。ただでさえ資材高騰、人手不足という中で、市の入札に参加する魅力が減っているのではないでしょうか。入札方法を含め、今後のことを考えると課題は非常に大きいと言わざるを得ません。

投稿者 saito : 23:52 | コメント (0)

御嶽山の救出を見守るだけです

 御嶽山噴火の救出作業がなかなか進みません。忙しいとは思いましたが、王滝村瀬戸村長に電話で様子を伺いました。「今はみんなに協力してもらい救出をしてもらうばかりです。今後また名古屋の人にもいろいろ助けてもらうこともあると思うのでよろしく。」とのことでした。すでにツアーのキャンセルなどが出ていて、一種の風評被害的なことが生じるのではないかと心配しているという木曽の観光関係の方の声も聞きました。とにかく今は救出に全力を挙げてもらうしかありません。

投稿者 saito : 23:38 | コメント (0)

2014年09月29日

御嶽山で救助続く&土井たか子さんのご冥福祈る

 御嶽山噴火の被害者が増えていきそうです。御岳休暇村に電話したところ、降灰はほとんどなく特に被害はないそうです。キャンセルが出ているけれど警察やマスコミなどの宿泊が入っているとのことでした。今のところは救出作業を見守るしかない。

 土井たか子さんが20日に亡くなったと発表がありました。私が1990年の補欠選挙に初めて立候補した時は社会党からでした。前年1989年参院選の「土井ブーム」の風がまだ残る中での選挙戦でした。その意味では大変お世話になったのでした。ご冥福をお祈りします。

投稿者 saito : 21:31 | コメント (0)

2014年09月28日

ヨコハマ・トリエンナーレを見に行きました

 横浜に行き、半日という大急ぎのスケジュールでアート関係のイベントを見てきました。それにしても以前からそういう印象があったのですが、横浜の駅のエレベーター利用者にはベビーカー利用者が非常に多いということです。日曜日だということで余計に多かったのかもしれませんが、エレベーターの前には行列ができ、また乗ろうと思ってもすでにいっぱいで乗れないということが立て続きに起きました。そんな調子なので新横浜からみなとみらい駅に到着するまでに一時間ほどかかり、それで疲れてしまいました。

 今回見に行ったのは、横浜トリエンナーレ2014です。まずメイン会場の横浜美術館です。入口にある池は、先日本会議で指摘した名古屋市美術館のように藻や苔で緑色でした。

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横浜美術館

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前にある池は緑色

 今回のテーマは「華氏451の芸術:世界の中心には忘却の海がある」。「忘却」を様々な切り口で表現していますが、読み取り力というか、高いリテラシーが必要な作品が多かったような気がしました。その展示の中に、「釜ヶ崎芸術大学」の作品がありました。日雇い労働者の寄せ場として活気のあった町は今は高齢化の中で様相を変えてきています。その中で活動する釜ヶ崎芸術大学の作品自体は多様で、面白いのですが、トリエンナーレの中の作品群として展示されると何となく違和感を感じざるを得ませんでした。

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釜ヶ崎芸術大学

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組合のビラもアート?に


 次に第2会場である新港ピアへ移動しひと回り。

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「何もすることがない」とびっしり書き込んでいる不思議な作品

 次はトリエンナーレの連携プログラムの会場に移動。まずは「バンカートスタジオNYK」の「東アジアの夢」展へ。ここは倉庫だったところを改修してアートの拠点としたところです。いい雰囲気のところでした。名古屋港の倉庫を利用したアートポートという事業があり、その倉庫を利用した芸術村構想がありましたが倉庫の耐震改修に金がかかるという理由で構想は消えてしまいました。何とかならないかと働きかけもしましたが、今の横浜の様子を見ると本当に残念だと思うばかりです。その東アジアの夢の展示はいろんなものがあり面白いのですが、期間中には朝鮮通信使のパレードなども企画されていて、その時の映像が流されていました。若い人が多く参加している印象でした。
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そして次に「象の鼻テラス」を会場とする「ヨコハマ・パラトリエンナーレ2014」へ。この企画は、障害者と様々な分野のプロフェッショナルが共同して作品を作り展示しています。私が到着した時ワークショップ後のミニシンポが行われていました。その場で総合ディレクターの方は、「障害者アートと言われるのですが、私たちの目ざすのは障害者アートではなく、障害ある人とない人が共に創り出すアートです。」と述べていました。その方向性には私も全く同意です。しかし、やはり今回もトリエンナーレの中ではなく、パラトリエンナーレの位置づけになっています。たまたま立ち話をさせてもらったのですが、「2020年の東京オリンピック・パラリンピックは大阪万博のような大きな転換点になるのではなる大きなものになるのではないですか。その時に社会がまた大きく変わるようにパラトリエンナーレも2020年を目ざしたい」と話されました。やはりパラリンピックに回収されてしまうのかと思いました。

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 耳の聞こえない人がダンスするために電気刺激デバイスを使った作品が面白そうでした。実演を見てみたいと思いました。会場には、障害者施設とか福祉施設というような表現がよく見受けられました。このような存在がなくならない限り、呼びかけ文にある「障害者というコトバがやがて死語になる」ということはあり得ないのです。

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黄金町はこんな感じでいい感じです

 最後に「黄金町バザール2014」の場所に行きざっと見て回りましたが、夕方遅くもう店じまいの雰囲気でした。古い商店街をエリアマネジメントの手法で地域のまちづくりを行っています。狭い路地などにも面白いスペースが展開されていていました。ざっと半日で駆け足(駆け車いす?)で回り本当に疲れました。本当は一泊でもしてゆっくり見たかった、、、、、。

投稿者 saito : 23:59 | コメント (0)

2014年09月27日

御嶽山が噴火しました

 御嶽山が噴火しました。意識不明の人も複数、重傷の方も多くみえるとの報道がされています。7月には南木曽の土石流があったばかりですが、続いて今回の噴火です。自然の力の前ではどうしようもありません。上下流交流をすすめていていますが、こういった時に何も力になれないのは仕方がないと思う反面歯がゆい思いもします。来週には現地の様子を聞いてみようと思います。被害が少しでも小さくて済むことを願わずにいられません。

投稿者 saito : 21:48 | コメント (0)

名古屋市内あちこちに行きました

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アメニティ城西の外観

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財政福祉副委員長としてあいさつ

 市立城西病院の跡地に特別養護老人ホーム「アメニティ城西」が完成し、その開所式に財政福祉副委員長として出席しました。ここには他に病院、老人保健施設が隣接しています。このように3つの施設がまとまっているのは名古屋市でも初めてです。今後特養に医療的ケアが必要な人が増えていくのは確実です。その意味では病院が隣り合っているというのは良い条件です。大都会におけるこれからの高齢者ケアのあり方を考えると、単身高齢者の増加など課題山積です。病院では在宅診療にも力を入れているとのこと。これらの施設の今後の取り組みに注目していきたいと思います。


 堀川沿いで行われた「なやばしビール祭」に友人がブースを出していたので立ち寄りました。車の運転をしているのでメイン企画のビールを飲めないのは残念至極でした。

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ビールを飲みたかった

 さらに事務所への帰り道、今日「ランの館」がリニューアルした「久屋大通庭園フラリエ」にも立ち寄ってきました。女性をターゲットにした店づくりをしていると現場の人から話を聞きましたが、もっと子どもが楽しめる場にしたらどうかと私はひと回りしながら思ったのでした。

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旧ランの温室だったところ
ガランとしているのでいろんなことができそう

投稿者 saito : 20:41 | コメント (0)

2014年09月26日

委員会審議、入札価格変更の理由で議論

 今日の委員会では、南稲永市営住宅新築工事の工事契約を入札金額よりも約1億5600万円ほど増額変更する議案について議論がありました。増額の理由は、土地の地下に障害物が発見されたこと、土壌が汚染されていたことがわかりその対応が必要なこと、地下水が予想以上に出たのでその対策が必要になったことなどです。

 今回は古くなった住宅を建て直すのですが、以前建設した時にも地下の障害物があったことはわかっていたのにその当時の詳しい資料が残されていなかったのが原因の一つです。また土地の所有も過去にさかのぼればそこには工場があったことがわかるので土壌汚染についても予見できたのではないかという指摘もありました。入札案件すべての場合に細かな調査を求めると費用もかかるので現実的ではありませんが、土壌調査などを画一的な方法で行うのではなく、過去の状況や土地の状況などを考慮して調査に濃淡を持たせてもいいのかもしれません。

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夕方の空はうろこ雲

投稿者 saito : 21:38 | コメント (0)

名古屋駅のエレベーター復旧

 昨日心配していた名古屋駅のエレベーターは本日午前11時に復旧したとのこと。素早い対応はすごいと思います。

投稿者 saito : 21:36 | コメント (0)

2014年09月25日

東山線名古屋駅の水没は影響が大きい

 今日は朝早くから「東山線運転見合わせ」のニュースが流され地下鉄東山線名古屋駅の水没事故は大きな影響を与えました。名城線と交差する本山駅は人であふれ、池下止まりなので池下から今池まで歩く人の波が続き、名古屋駅からJRで来た人なのか千種駅も大混雑でした。

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桜通線名古屋駅午後2時過ぎ
いつもとはずいぶん違い混雑してます

 原因は現在建築中のJPタワービルの工事現場にある下水管から雨水が東山線名古屋駅に流れ出したためのようです。責任は施工業者の竹中工務店にあるようです。名古屋駅はただでさえ低い地形に位置しているので、地下への雨水の流入問題にしっかり対応しないといけないことがまたも露呈しました。

 午後3時過ぎには運転が再開されましたが、コンコースから改札までのエレベーターが水没し動かなくなってしまいました。普段エレベーターを利用している人は名古屋駅へのルート選択を事前に考えておかないといけません。復旧にどれだけ時間がかかるかわからないので、当面は車いす利用者などに、改札を通る際に声掛けをするように交通局の人にはお願いをしておきました。

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この先にエレベーターがあります

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11月から今池駅のエレベーター工事
復旧が遅れると乗り換えに影響が出ます

 もう一つ重大なことに気が付きました。桜通線の今池駅は11月10日からホーム〜コンコース、コンコースから地下通路までの2基を同時に改修工事に入る予定になっているのです。もしそれまでに名古屋駅のエレベーターが復旧しないと、今池からエレベーターを利用して名古屋駅に行こうとすると、

 東山線で栄→名城線に乗り換え久屋大通→久屋大通で桜通線に乗り換え名古屋駅までと2回乗り換えが必要となりアクセス方法が面倒くさくなるということです。今池で桜通線に乗り換えることができなくなるので今池だけではなく、東山線利用者はみんな同じことになります。名古屋駅エレベーターの早急の復旧が必要です。

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空はすっかり秋模様

投稿者 saito : 23:47 | コメント (0)

2014年09月24日

ゲーリングの言葉に考えさせられる

 午前中は財政局関係の議案審議。市営住宅の建設に関する入札額の増額、次期総合計画である名古屋市基本計画2018のアセットマネジメントに関する部分について議論がされました。

 夜、戦争をさせない1000人委員会・あいち主催の集会があり、「集団的自衛権行使容認とその影響」というテーマで半田滋さん(東京新聞)の講演が行われました。

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 講演の最後に、ナチスのゲーリングの「戦争を起こすのは簡単です。国民には『わが国は他からの攻撃にさらされている』と言い、戦争反対の平和主義者がいれば『非国民』だと非難します。これだけでよいのです。このやり方は、どんな体制の国でも有効です」という言葉を紹介されたのが印象的でした。今の日本社会の状況を思い浮かべながらこのゲーリングの言葉に思いを致すとき、戦争が迫っているのではないかという危機感は決して過敏なものではないと思わずにいられませんでした。

投稿者 saito : 22:37 | コメント (0)

2014年09月23日

秋分の日の風情は感じる間もなく

 天気の良い秋分の日。どこかに遊びに行きたい気分ですが、、、。今池まつりの片づけやら、溜まった資料の整理やら、勉強会やら、会議やらで秋分の日が過ぎていきました。昼と夜が半々なんていう風情感じることも全くないままでした。

投稿者 saito : 22:11 | コメント (0)

2014年09月22日

学童保育施策の要望書を提出しました

 議会は本会議質問3日目。

 夜、学童保育に関して名古屋市への要望活動が行われました。民主、自民、公明の市会議員が参加している名古屋市会学童保育議員連盟と名古屋市学童保育連絡協議会とが連名で学童保育施策の充実を求める要望書を岩城副市長に提出し、学童保育関係者の方々が当局に対して要望を述べました。

 このような形式での要望活動は初めてのことです。少しでも良い結果が出せるように活動ができればと思います。学童保育関係者は185名もの参加があったと報告がありました。来年4月に子ども子育て新支援制度の本格実施を迎える中での要望書提出です。学童保育所にとって常に頭の痛い問題である場所の確保に関する要望が多く出ていました。

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会場は名古屋市公館

 要望書の内容は下記のとおりです。

1.2015年度より実施予定の新制度にあわせ、2015年度から国予算の当年度執行をしてください。
2.名古屋市として、子ども青少年局放課後事業推進室に学童保育施策担当の人員を強化してください。
3.学童保育所の修繕、補修および移転にかかる費用を全額補助してください。
4.学童保育指導員の指導経験加給の導入を始め、指導員の雇用の安定のための施策を実現してください。
5.障がい児を受け入れる学童保育所に、障害に対応できる専門家や経験者らの人員を配置してください。
6.ひとり親家庭の保育料保護者負担金を減免するための助成金を拡充してくださ い。

投稿者 saito : 21:07 | コメント (0)

2014年09月21日

今池まつりに多くの人出

 今池まつり、今日は天気も良く昨日よりも多くの人出がありました。今池まつりではいろんな方と出会える場でもあります。10年ぶりに会うような人もあって話が弾みます。二日間ずっとヤキトリ焼いて非常に疲れました、本当に!

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多くの人出がありました

投稿者 saito : 23:00 | コメント (0)

2014年09月20日

今池まつり、恒例のヤキトリです

 今日と明日は今池まつりです。恒例のヤキトリを焼きました。たこ焼き、わっぱん、木曽地域の物産と3つのブースが並んでいます。

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ヤキトリ焼くのはベテランです

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みん・みんの会のブースでは
木曽の物産を販売しています

投稿者 saito : 23:24 | コメント (0)

2014年09月19日

本会議で名古屋市美術館の魅力アップについて質問しました

 午後一番で「名古屋市美術館の魅力向上について」というテーマで質問しました。今回の質問しようとした動機は昨年夏のトリエンナーレ2013の時、名古屋市美術館の展示を見に行った時に美術館の遊歩道や外回りがガタガタしていたり、汚かったりしていたことでした。

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入口の階段汚いです

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遊歩道は河岸段丘のよう

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池は藻と苔がいっぱい

 そして現在名古屋市美術館はフランス・ランス市美術館と連携をしていく覚書を結び、2016年4月には藤田嗣治展を、2017年秋にはランス美術館名品展が開催される予定になっています。このような時だからこそ、黒川紀章氏デザイン・設計の名古屋市美術館をきれいにしておくことが重要なので、整備をするべきだと質問しました。

 さらに美術館の収蔵庫が狭くなっているので改修してスペースを確保するように求めました。また、名古屋市美術館は白川公園の一部でもあるので美術館、科学館、白川公園が日常的に連携して公園一帯の魅力アップをすることが名古屋市の観光の上でも有効なので連携をすすめてはどうかと質問しました。

 いずれも質問にも名古屋市教育委員会や緑政土木局は前向きの回答でよい結果が出せました。

投稿者 saito : 20:15 | コメント (0)

2014年09月18日

個人質問1日目

 本会議での個人質問の初日です。明日は、「名古屋市美術館の魅力向上について」というテーマで質問します。

投稿者 saito : 21:33 | コメント (0)

2014年09月17日

TOTOの人のお話を伺いました

 今日、トイレ設備などで有名なTOTO株式会社の方とお話しする機会がありました。車いすトイレから発展した多目的トイレがどんどん整備されてきた中で、最近ではパブリックトイレの機能を分散してはどうかという問題意識が広がってきていますが、TOTOもその問題意識をもってセミナーや新しい提案を行っているというお話を聞きました。こういったところは企業の動きは早いものがあります。

 私も6月議会で福祉都市環境整備指針の見直しを提案し、名古屋市も今後作業に入っていくことになりますが、そんな時にもこういった民間のノウハウをお聞きしながら取り入れていくことも必要なことだと改めて思いました。それとTOTOは今工事中の旧大名古屋ビルヂングの跡地に建つ新しいビルにラボを設置するとのお話も聞きました。完成が楽しみです。

投稿者 saito : 22:13 | コメント (0)

2014年09月16日

今後の公共施設のあり方についてのアンケート結果の要約はだいぶんと誘導的

 本日「今後の公共施設のあり方」についての市民アンケートの結果が発表されました。これは年数回行われる市民アンケートのうちの第2回目のアンケートで聞いた、(1)ペット動物について(2)自動車の所有および利用状況について(3)今後の公共施設のあり方について、という3つの項目回答の中の一項目です。市民アンケートは無作為で2000人を抽出して回答してもらうというものです。「今後の公共施設のあり方」というのですから当然アセットマネジメントを考えるうえで背景になるものです。回答の中身を少し見てみます。

◆以下にあげる8つの施設について、「どれくらい利用していますか?」という質問に対して、よく利用している(週1回以上)、利用している(月1回以上)、時々利用している(1年に数回)という回答者を合計した割合を示してみると
コミセン       15.6%
生涯学習センター  7.0%
地区会館       4.6%
文化小劇場     12.8%
図書館       37.8%
スポーツセンター 17.1%
児童館        4.0% 
福祉会館       2.8%

 やはり図書館は幅広い人が利用する施設なので割合が高いのは当然です。この数字で読み間違えてはならないのは、この結果は都市におけるコミュニティの状態や行動様式が反映しているのであって、「数字が低い=必要ない」と短絡的に考えてはいけないということです。

◆本市の公共施設の現状や課題についてどのくらい関心があるか、という質問には
大変関心がある   11.7%
少し関心がある   34.4%
どちらともいえない 19.8%
あまり関心がない  25.4% 
全く関心がない  5.8%
無回答  3.0%

という結果です。46.1%の人が関心があるというのはある意味常識的と言えるのだと思います。

◆名古屋市の公共施設白書を知っているかという問いに対して、読んだことがあるという人が2.9%、回答者が1004人なので29人もいたということに少し驚きです。

◆今後の公共施設整備について
施設サービスを維持するために、公共施設に優先的に予算をかけるべき 7.1%
限られた予算の中で工夫しながらすすめるべき 68.6%
わからない 20.4%

この設問ならこうなって当たり前という結果です。結果を誘導している感がありありです。設問の工夫があった方がよかった気がします。

◆公共施設の整備の進め方について
〇現在ある施設の複合化については 50,5%の人が前向き回答。
〇施設の更新や管理運営に民間のノウハウや資金を活用については
                       47.6%が前向き回答。
〇現在の施設改修についてできるだけ長い間使用するについては
                       48.6%が前向き回答。
〇利用していない土地や施設を売却、賃貸して収入を得る
                       57.3%が前向き回答
〇あまり利用されていない施設は廃止または縮小する
                       63.5%が前向き回答

 前提なしに、様々な条件なしにこう聞かれればこう答えるでしょうという結果です。これは市民による外部評価(いわゆる事業仕分け)での意見の出方と同じ構造を持つといえます。この利用されていない施設の廃止・縮小の結果は、コメントなしで名古屋市のホームページで示されるアンケートの要約の中に入るというのですからあまりに誘導的です。困ったものです。冒頭に行ったように「数字が低い=必要ない」ではないはずで、政策的に必要かどうかという判断基準がなければならないのです。

〇使用料引き上げについては43.9%が否定的回答。これも当然な感じ。減税がないよりはあった方がいいというのと同じです。

〇今回私が注目するのは、意見が分かれた「地域密着した施設は地域住民等が維持管理すべきか」に対する回答です。肯定的が25.1% 否定的が26.5% わからないが29.5%です。住民自治というものに対する意識の現状を示しているのではないかと思うからです。自助・共助・公助と言ったり書いたりしますが、このアンケート結果はまだまだ解明しなければならない課題があることを示唆しているような気がします。

このアンケート結果は下記のアドレスで見ることができます。
http://www.city.nagoya.jp/shiminkeizai/page/0000063133.html

投稿者 saito : 23:53 | コメント (0)

補正予算の一部を可決

 今日は10時から議案説明会が行われ、11時30分からは財政福祉委員会で議会初日に緊急上程された条例案の意思決定を行われ全会一致で可決されました。この条例案は、従来「母子寡婦福祉資金貸付金」の制度が法律の変更に伴い「父子」も加わったために条例の条文の変更と貸付金の1500万円の補正を行う内容です。10月1日の施行に間に合わせるためこの条例案だけ先に審議したものです。

投稿者 saito : 22:51 | コメント (0)

2014年09月15日

杉山千佐子さん白寿の祝い

 65歳以上の人は人口の25.9%になり、4人に1人は高齢者というレベルを超えてしまいました。75歳以上の人は8人に1人。内山学区も75歳以上のひとが800人を超えているそうです。

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内山学区の敬老会の様子

 そんな敬老の日の今日、全国戦災傷害者全国連絡会の元会長である杉山千佐子さんの白寿の祝いが行われ参加させていただきました。3日後には100歳になる杉山さんが求めてきた戦災傷害者への援護法制定は実現していませんが、名古屋市では河村市長になって民間戦傷者に見舞金を出すようになりました。これも杉山さんの長い闘いがあったからこその結果です。11月13日には杉山さんたちの活動を祈念する記念碑が建立されるそうです。平和を思う道しるべとして杉山さんの存在は非常に大きなものがあります。お元気でさらに齢を重ねられることを祈念せずにはおれません。

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いつまでも元気な杉山さん

投稿者 saito : 20:43 | コメント (0)

2014年09月14日

共同連熊本2日目

 私は分科会「地域でのくらしをどうつくる」のコーディネータを行いました。発題者は5人。まずは北海道のライフが運営する「まちかど荘」の西田さん。まちかど荘は元旅館を利用して障害ある人ない人が共に住んでいる場でケアホームの制度は使っていません。次に東京の「柿の木ハウス」の無着さんと長沖さん。長沖さんが建てた家に障害ある人とない人3人が住んでいます。名古屋わっぱの会の加藤さんからは共同生活体という障害ある人ない人が共に生活する場での体験を話してもらいました。滋賀県大津の居宅介護事業所“じゅぷ”の北川さんからは構想中の生活の場への思いを語ってもらいました。

 議論の中では地域との関係、住人とヘルパーの違い、本人の自己決定、成年後見制度、財産管理などの課題が明確になりました。また支援費のヘルプ支給の地域間格差も改めて明らかになりました。共同連で生活の場の課題をどうするのかについて今回の分科会で改めて課題を整理することができたと思います。

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分科会の様子

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帰る前に熊本城を見てきました

投稿者 saito : 23:39 | コメント (0)

2014年09月13日

共同連熊本大会1日目

 午後から共同連大会が始まりました。1つ目の記念講演は、「社会的に排除された人々との共生そして共働へ」と題して旧北九州ホームレス支援機構理事長の奥田知志さんにお話ししていただきました。生活困窮者自立支援法については、この法律が社会全体に影響を及ぼすことができるものになるのか、個人に責任を還元させるものになってしまうかが問われていると法律策定に関わった立場から指摘されました。また、生活困窮者は経済的困窮と社会的孤立という2つの困窮を抱えていて、そのことを解決するためには「参加と自立」が不可欠であると力説されました。

 2つ目の記念講演は「共同連とは何か――その実践と思想」と題して内閣府本府上席政策調査員の青木千帆子さんにお話しいただきました。わっぱの会での現場調査を通じて感じた共働という現場で存在する不思議さを、「余白」「厚み」「多層性」という表現で指摘されました。そして結果として「唯一の正しい答え、単一のあるべき社会を構想するのではなく、問いや変化の可能性に対して開かれている」ということを感じたと共働への感想をまとめられました。青木さんが今後その不思議さをどう明確化してくれるのか楽しみですし、私自身もその作業をしなければと思っています。現場で働く人によるシンポジウムが行われたのち、夜は大交流会で楽しみました。

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大会全体会の様子


投稿者 saito : 22:35 | コメント (0)

佐賀市役所で障害者採用差別事件

 今年は共同連大会が熊本で開催されるので今日と明日の2日間は熊本です。朝一番の飛行機で熊本に行き、会場の熊本学園大に直行。共同連大会が始まる前に大会会場で設定された、佐賀市で起きた障害者への就職差別事件についての報告会にまず参加しました。

 この就職差別事件は、昨年の秋に佐賀市での身体障害者採用において採用がいったん認められた人が、4月からは「日日雇用」という形態で勤務が始まりました。一種の試用期間のようなものです。しかし、この日日雇用の間、書類をホッチキスで止めることができるできない程度のやり取りがあったのですが、本人に対して特段の相談などはなかったので、当然そのまま本採用になるのだとばかり思っていたら、6月になり「あなたの採用できません」といきなり言われたという事件です。

 確かに採用通知には「この通知で採用が決まるわけではない」という趣旨の但し書きが書いてあるのは確かですが、その但し書きよって途中で採用が取り消された例などは過去にないのです。いったん採用通知を出したのなら働けるようにいわゆる「合理的配慮」を行うべきなのです。

 障害者の自立と政治参加をすすめるネットワークでは佐賀市に対して質問状を出し、その回答が12日に届いたのでその内容の報告もありました。日日雇用については「合格後の試用期間ではなく、受験資格の要件を確認するためのものだ」「ゆえに本人に対して差別的取り扱いはしていないと認識している」との詭弁を回答で述べています。回答により佐賀市は今回の事件の差別性を全く認識していないことがわかりました。政治参加ネットワークとしては回答書を精査するとともに佐賀市議会で行われる予定の議会質問の結果、またご本人の意向などを踏まえて対応策を考える予定ですが、佐賀市に対しては文書でしっかり指摘をしておく必要がありそうです。

投稿者 saito : 22:32 | コメント (0)

2014年09月12日

9月定例会始まる

 本日、9月定例会が開会しました。河村市長が提案理由説明をしたのですが、いつものような賑やかし=エンターテイメント中心の話で残念ながら私はワクワク感を感じることができませんでした。案件の説明の前に市長は若干私の思うところを申し述べさせていただきたいと前置きして話し始めました。

 リニアで名古屋と東京が40分でつながることで「東京都名古屋区」になるか「世界に冠たるナゴヤ」になるのかの曲がり角に立っているという認識を述べた後、名古屋城天守閣木造化、アジア最大級の国際展示場、1000メートルタワー、熱田神宮におかげ横丁のようなものを作って伊勢神宮と蒸気機関車でつなぐ、ベルリン・ウィーンフィルと並ぶ名古屋フィルハーモニー構想、子ども応援委員会の6項目を掲げ、これを名古屋の「Take5プラス」呼ぶのだそうだ。

 そしてこれは世間が批判する思い付きの「箱物行政」ではなく、政治活動20年、人生65年の集大成として毎日朝から晩まで検討を重ねている中身の伴った構想だというのです。この構想で名古屋市職員がモチベーションを高め、名古屋市民が賛同の声を上げるというなら私は白旗を上げるしかないのですが、私はそうはならないと思います。

 もちろん名古屋市が日本全体に、そして世界に発信力を高めるための中身を創り上げないといけにという意味においては市長と同じ思いなのかもしれませんが、やはりこの案は名古屋らしくないと思います。名古屋は地味で堅実、しかし結婚式は派手という風土だと思います。私なら「大いなる田舎の名古屋」のコンセプトで世界に発信したいところです。

 9月議会は後半で決算審議を行いながら10月15日まで行われる予定です。また来週には私も本会議で個人質問する予定です。

投稿者 saito : 23:14 | コメント (0)

2014年09月11日

9・11を迎えて

 9月11日はいろんな意味を持つ人なっています。もちろん2001年のニューヨーク貿易センタービルに飛行機が激突した日であることは世界的に知られている日ですが、名古屋市的にいえば、やはり1999年の東海豪雨ではないでしょうか。

 夕方から降り始めた激しい雨で道路はたちまち冠水を始めました。内山から栄の方に向かっていた私は道路の水をかき分けながら車を走らせたり、知り合いの障害者が避難しなくてもいいのか介助者の体制は大丈夫なのかとあちこち電話をかけたり、夜中には庄内川の水位が上がり一色大橋ぎりぎりまで水が来ているというテレビ情報にやきもきしたりとほとんど寝れなかった記憶があります。そして新川の堤防が切れ大水害が起きたのでした。

 もう15年も経ったのですが、東日本大震災も経験した現在、もう一度教訓化のための作業をしなければならないのだろうと思った日でもありました。

投稿者 saito : 22:12 | コメント (0)

民主党市議団、来年度予算要望を提出

 民主党名古屋市議団が来年度予算要望を行いました。敬老パスのICカード化についてもすすめるように市長に訴えましたが、市長は「ICカードのシステムのランニングコストが2億円かかるのはどうかと思う」と消極的発言。私は、ICカード化することで高齢者の活動などをポイント化することもできるなど応用が利くのではないかと指摘しましたが、市長の反応はいまひとつでした。また、障害者の働く場づくりを積極的にすすめてほしいと要望すると、市長は「企画にまとめて持ってきてちょう」との回答だったので一度案をまとめて提案してみようと思います。

投稿者 saito : 22:11 | コメント (0)

2014年09月10日

総合計画議決前に次々に公表される計画

 今後5年間の名古屋市の施策の方向性を定める「名古屋市総合計画2018」が9月議会で議決される予定です。そのため、基本計画に関係する様々な計画などを議決前に委員会に報告しておこうということで、昨日いくつかの計画などが表されました。

 まず「久屋大通の再生について」です。栄地区グランドビジョンの中に公共空間再生という取り組みがあり、その中に「久屋大通公園の再生」が位置づけられています。外堀通から桜通を経て錦通までのエリアを対象にして、道路などを公園化したり、地上と地下の連続性を向上させたり、見通しの良い樹木を整備したりすることで一体感があり、みんなが歩いてくつろげる空間を作り出そうという計画です。

 私は外堀通から若宮大通までを一面芝生にしてもいいのではと思っています。また相も変わらずオープンカフェが計画されるようですが、猛暑の夏と強風の冬という条件の中ではオープンカフェはしっくりこないと思っていますが、、、。ヨーロッパの気候とは違うと思うのですが。いずれにせよシンプルな空間が創出されることで自由度が高まるということにしてほしいと思います。

 次に「震災に強いまちづくり方針」です。これは都市計画マスタープランと地域防災計画に整合性を持たせるための方針と言えます。まずは都市計画基本図、航空写真、古地図、まちづくりに関するデータなどを地域でも活動に使えるようにしていくとともに地域の防災力向上に貢献できる人材の育成をしていこうと計画されているようです。

 最後に今後の行政評価のあり方についてです。昨年度まで行っていた市民参加による外部評価、いわゆる事業仕分けは当面行わず、総合計画2018に示された都市像や施策実現という視点から内部評価を行っていくというのが今後の行政評価というのですが、何やら言葉遊びのようで、具体的に「効果的な事業シフト」はすすまない予感が大です。

 市民の市政参加への促進という視点からシンポジウムなどを行うというのですが、やり方を間違えれば「マッチポンプ」になのは必定です。縮こまる行革から創造的行革へとどう転換するのかは市長のリーダーシップにかかることだと思うのです。
また、同時に平成23年度から25年度にかけての行政評価をまとめたものも発表されました。下記のURLに掲載されています。

<行政評価>
 http://www.city.nagoya.jp/somu/soshiki/3-2-10-3-0.html

投稿者 saito : 02:08 | コメント (0)

2014年09月09日

東山動物園で久しぶりにゴリラ見ました!

 7月に欧州視察でパリの動物園に行ったのでその時の資料などを東山公園事務所に届け、感想などを報告しがてらインターン生を連れて東山動植物園に行きました。最近行っていなかった動物園の北園に行き、ゴリラ、チンパンジー、カバ、サイ、コビトカバなどを久しぶりに見ました。

 動物園に行くといつも思うのですが、檻の中の動物を見ているとなんだか切なくなります。敵に襲われることはない安全な場所にいるわけですが、本来の姿とはかけ離れています。コンクリートではなく土と水と緑を直接感じることのできるような場で過ごすことができればまだましなのにと思います。管理のための経費はかかるかもしれませんが、そんな動物園の再生がすすめばいいなと思います。

投稿者 saito : 22:57 | コメント (0)

2014年09月08日

中秋の名月を見逃す!

 今日は中秋の名月、見えていたはずなのに見逃しました。夜は打ち合わせと会議が連ちゃんで月を見上げることすら忘れていました。蚊取り線香の煙漂う中、縁側みたいなところでだんごとススキで季節感を出してゆっくりと酒を飲んで月を眺めてボーっとするなんていう構図に憧れます。

投稿者 saito : 21:56 | コメント (0)

2014年09月07日

バス・地下鉄に乗るといろんなことが起きます

 今日は一日バスや地下鉄で移動しました。いろんな場面でいろんなことが起きます。まずバスの時間がちょうどよかったのでバスに乗ることにしました。日曜日の9時過ぎでしたが乗客がたくさん乗っていて車いすスペースはすでに乗客の方が乗っているような状態でした。私を見つけた運転手さんが乗降口のところにやってきて一言、「お急ぎですか?」。一瞬、「はっ?」と思いましたが、冷静に「当たり前です」と答えました。

 もし私が遠慮して「急いでいません」と答えたならば、30分後のバスを待ってくださいと言うつもりだったのだろうか。そこまでは聞かずじまい。粛々と目的地までバスに乗りましたが、釈然としない気分のままでした。バッシング続きのバス事業ですが、リフトバスが導入された頃のことを思えばすいぶん運転手の対応も良くなって、バス事業を応援したい気持ちは十分持っているつもりですが、今日のような対応が繰り返されるようだとその気持ちも弱まってしまいます。

 バスを降りて次に地下鉄に乗りました。私の乗った場所は車いすスペースのある車両で、私もそのスペース付近に乗車しましたが、そこにはすでに一人の若い女性が端っこに立ち、車いすスペースの中央に中学生くらいのカップルが仲良く立っていました。車内はそれほど混んでいなかったので私も車いすスペースまで移動せずに乗った場所でそのままじっとしていました。端っこに立っていた女性は私の存在に気が付きどうしようかと迷った感じでしたが、私が動かないのでそのまま立っていました。カップルは私の存在に気付いた様子でしたが車いすスペースとの関係はあまり気にしていないように私には見えました。

 ちょっとすると車いすスペースの向かいに座っていた女性の目つきがすごく怖いことに気が付きました。その視線はカップルの方に向いていたので、もしかしたらと思っているうちに電車は栄に到着し、カップルもにらんでいた女性も下車し始めました。その瞬間、にらんでいた女性は、「あんたたちここは車いすスペースなのを知らないの!〇〇じゃないの!」強い口調で非難して降りていきました。

 私がカップルに声をかけ、「そこ(車いすスペース)に行くからちょっとどいて」と声に出してさえいればこんなことにならず、みんないやな思いをすることがなかったのになあと後悔の気持ちでした。バスの運転手さんにもどういうつもりで私に「お急ぎですか?」と声に出して聞いていれば釈然とした思いも残らずに済んだのかもしれません。公共交通機関は人間関係の難しさを教えてくれる場でもあるのです。

投稿者 saito : 20:50 | コメント (0)

2014年09月06日

名古屋城木造復元を議論する

 名古屋城天守閣の木造復元を考えるフォーラムが行われたので最後の部分でしたが参加して議論を聞いてきました。まず復元なのか新築なのかというポイントがあります。さらに木材の調達や工法をどうするのか、名古屋城整備の中での位置づけ、バリアフリーの問題など多くの課題が議論されました。

 バリアフリーの問題では、会場からは、復元なのだからバリアフリーなんて考える必要がない、バリアフリーなんて考えていないでしょうねなど、私にとっては残念な意見が出ていました。パネラーの中では現在の文化財の考え方の中には「活用」という視点も入れないといけないのでバリアフリーなどについても考慮する必要があるという意見、復元なのだからバリアフリーという考えではなく緊急避難としてのエレベーターはあり得るという意見が出るなどしました。

 しかし、やはりなんだかんだ言っても新たに作るわけなので市長が言う「本物」ではないし、何のために「復元」するのか市民の中でしっかり議論しないわけにはいきません。障害ある人や高齢者の人は外から見るだけで元気な人だけが中に入るというようなものをわざわざ「復元」することには私は疑問があります。しっかり議論して合意を形成しないと名古屋市民の財産にはなり得ないと思います。

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フォーラムの様子

投稿者 saito : 23:03 | コメント (0)

障害者差別禁止条例について議論

 愛知障害フォーラムが主催の「障害者制度改革に関する地域フォーラム」が行われ、障害者差別禁止条例に必要性を考える講演とシンポジウムが行われました。私は原田潔さん(日本障害フォーラム)の基調報告、尾上浩二さん(DPI日本会議副議長)の特別報告、金政玉さん(明石市障害者施策担当課長)の講演を聞いて次の会場に向かいました。名古屋市においてもしっかりと議論した上で、内容のある条例を作ることができればと思います、ポイントはやはり、差別の定義と紛争解決の仕組みをどうするのかという点ではないでしょうか。

投稿者 saito : 23:01 | コメント (0)

水道給水開始100年記念碑&水の歴史資料館

 名古屋市の水道給水開始100周年を記念した記念碑が千種区姫が池通り沿いの配水池前に整備されその除幕式が、また道路を挟んだ北側に「水の歴史資料館」が開館したのでそのオープニングセレモニーが行われました。慰霊碑に刻まれた言葉は「飲水思源―水を飲みて源を思う」となっていて、北周の詩人、庾信(ゆしん)の「徴調曲」に由来する成句だそうです。

 この言葉は歴史資料館にも掲げられていて、そこには「名古屋の水の源流「木曽山脈」から流れる水を思う。」と言葉が添えられています。入口のところの床に木曽三川の大きな空中写真を貼るとインパクトがあり、みんなの興味を引くのではと思いました。展示の内容は情報量が多いのでゆっくり見たい内容なのでもう一度見に行こうと思います。

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記念碑の前で

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水の歴史資料館

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飲水思源

投稿者 saito : 22:53 | コメント (0)

2014年09月05日

愛知県美術館「これからの写真」展

 愛知県美術館に行き、「わいせつ写真」と警察から指摘され写真を布で隠したという鷹野隆大さんの作品が展示されている「これからの写真」展に行ってきました。警察の指摘については大いに疑問に思っていて抗議の署名に参しようとも思いましたが、作品を見ていないので自重しました。そんなこともありぜひ見ておかねばと思っていました。

 会場に入り口に「注意書き?」が掲示されていて、同じものが鷹野さんの作品がある部屋の入り口にも設置されていました。実際見てみましたが私の感覚では全く、本当に全くわいせつさを感じるものではありませんでした。この作品がわいせつだと指摘されるのに、コンビニで売られているいわゆる成人向けマンガの方がとてつもなくわいせつであり、女性に対する性暴力を肯定するようなものが数多くある現実が野放しになっているという公権力のダブルスタンダードこそが問われなければならないと思います。いずれにせよ表現を公権力がこのような形で制限することはあってはならないことだと思います。そして県美術館の覚悟がどうだったのかも疑問です。
 
 今回の作品の中で私は、新井卓さんの「写真は 過去か/現在か ではない。」の作品、田代一倫さんの「写真は 大災害という非日常か/普通の日常化 ではない。」の作品が特に印象に残りました。新井さんの作品は仕掛けも凝っていて、広島・長崎――第五福竜丸――福島が別のものではなく、また同じものではないことを提示していました。また田代さんの作品は、情報過多の社会の中では劇場型でないと、またセンセーショナルでないと耳目を引かないという風潮に対して静かにかつ決然と向き合っていると感じるものでした。

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会場入り口にあった注意書き

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新井卓さん広島原爆ドームの作品

投稿者 saito : 22:28 | コメント (0)

都市活力向上特別委員会で鉄道事業者への要望書を議論

 都市活力向上特別委員会でJR東海、名鉄、近鉄の鉄道事業者への要望書について議論と確認をするための委員会が開かれました。その中にはホームドア等の早期設置やバリアフリー化の充実などの要望項目が挙げられていますが、名古屋駅の新たなターミナル機能強化においてはサインなどの統一化などにより動線がわかりやすくなるようにしてほしいのでそのような内容を盛り込めないかと意見を述べました。また、他の委員からも動線の連続性やシンプルさを実現する必要性について要望書に盛り込む必要があるのではないかという意見も出されました。最終的に要望書がまとめられ各鉄道事業者と懇談することになっています。

投稿者 saito : 22:27 | コメント (0)

2014年09月04日

名古屋市の来年の収支見通しが発表されました

 今日財政福祉委員会で来年度の収支見通しが明らかにされました。この見通しは来年度予算編成の根拠になるものですが、それだけではなく、5%減税の検証議論の背景データにもなりますし、同時に収支不足への対応の内容も示されるので行政改革の現状をどう把握するかのかという時の重要な指標になるものです。

市税収入の見込みは

平成26年 5000億円
   27年 4994億円
   28年 4970億円
   29年 5041億円
   30年 5026億円

となっています。税収の伸びは名目経済成長率3%を前提にしていますが、法人税減税や法人税の一部国税化の影響があり市税収入の増加は見込めない見通しになっています。

 歳出では投資的経費を微減で見込む一方、扶助費は毎年約3%増の見通しで平成30年では3056億円となっています。その結果、収支不足額は

平成27年  64億円
   28年 119億円
   29年 121億円
   30年 159億円

と見込んでいます。来年度の64億円については行革で52億円(そのうち土地の売却などで10億円、人件費で4億円)を、貸付金の返還で12億円の財源を作って対応するとしています。

 今回の収支見通しのデータの中にで今まで資料として示されていなかったデータが示されました。地方債の許可をする際に考慮される減税額や過去の行革の累計額を5年ごとに区切った金額を明示したのです。私は何度も過去の行革額を積み上げてその効果を主張するのは「砂上の楼閣の行革額だ」と指摘してきました。そのことを議論する上でもわかりやすい資料です。来年度の5%減税額は114億円となりますが、法人市民税の超過課税分を引いた85億円しか地方債許可の査定対象にならないというのですから、名古屋市としては85億円分の行革を行なえば地方債の許可がでるということになります。

 私は扶助費を確保するためにも何らかの行革を行う必要があると考えますが、単に一律カットをするのではなく事業・施策の大胆なシフトを行うことをまず実現させることが必要だと思っています。今回収支見通しを材料に予算編成の方法や減税の是非についてしっかり議論していきたいと思います。

投稿者 saito : 22:24 | コメント (0)

2014年09月03日

身体障害者採用の受験資格が改善されました

 名古屋市では従来から身体障害者を対象とした採用が行われていましたが、2007年(平成19年)からは知的障害者の嘱託採用を行うようになり、その後正規採用も行われ、昨年度からは精神障害者の嘱託採用も行われるようになりました。このように少しずつ障害者雇用をすすめています。

 その取り組みの中で今年度の身体障害者雇用の受験資格が改善されました。従来、受験資格の中に「自力で通勤が可能であること」というものがありましたが、改善を提案した結果昨年度は「勤務地までの通勤手段を自ら確保することが可能であり、かつ、介護者なしで通常業務を遂行し、通常の勤務時間に対応できる方」という
表現に変わりましたが依然として不十分な内容でした。そして今年度から複雑な表現はなくなり「本市職員としての勤務時間を通して業務の遂行が可能な方」という資格に変わりました。現状を変えていこうとする前向きの姿勢は評価できることです。

 差別解消法の実施と自治体における合理的配慮の義務化を2年後に控えた中で課題は数多くありますが、このような姿勢が全庁的に広がることを期待したいと思います。

投稿者 saito : 22:21 | コメント (0)

2014年09月02日

がんになっても働き続けるために

 がんになっても働き続けることができるようにと支援する取り組みがあることのお話を伺う機会がありました。がん患者の就労支援の取り組みです。今までこのような取り組みについて知らずにいたのですが、言われてみれば当然なことです。私は、どんな障害があっても働くことができる社会、働く場がある社会の実現を望んでいます。また、社会的に排除された人々と共に働く事業所づくりの提案を行っていますが、その視点からすれば、がん患者の方々が働き続けることができること、また働ける場があることを求めていくことは同じ方向性を持っていると思います。

 最近ではがん治療の進歩し、がんになりながらでも働くことが可能になってきているそうです。しかし、本人自身もがんになれば働くどころではないというように思ってしまったり、職場など患者の周囲もがんという疾患やがん治療というものへの無理解があり働き続けることができない状況があるということです。そこで患者本人や企業などへの理解をすすめるためのキャリアカウンセリングが必要だというお話でした。名古屋市のがん対策推進条例においても「がんに関する相談体制の充実及びその他がん患者等の支援のために必要な施策を実施するように努めるものとする」と規定もされています。何かアイデアを出していければとお話を伺い思いました。

投稿者 saito : 22:13 | コメント (0)

2014年09月01日

教訓について考える9月1日

 今日は防災の日。1923年9月1日に発生した関東大震災にちなんで定められています。今日はNHKのラジオ放送でも防災に関する特集番組を放送していました。そして新聞などでも改めて広島の土砂災害から教訓を得なければならないとか、過去の災害で得た「教訓」を風化させないようにという論調とともに、教訓化されないことはなぜなのかという問いも数多くみられます。

 時が経つと記憶や衝撃度が薄れたりするのは当然のことです。しかし風化させないようにすることはできるはずです。それは繰り返し過去の歴史について思いを寄せ語り継ぐことであり、災害による被害はいつでも自分の身に起き得ることなのだという理解を深めることしかないように思います。

 雨の降る中、日泰寺にある冤死同胞追悼碑の前で行われた追悼祭に参加しました。この碑は日本の植民地時代に愛知県下で強制労働を強いられたり、南方に「徴用」された中で命を失われた朝鮮人の方々のことを追悼して建立されたものです。関東大震災に際しては、震災翌日から朝鮮人に対する流言飛語が飛び交い、結果として多くの朝鮮人の方が襲撃され命を奪われるという事態になりました。この歴史的事実も忘れてはならないものとして教訓化しなければなりません。

 9月1日という日は「教訓」ということについて考えさせてくれる日です。

 加川良の「教訓T」という曲も忘れないようにたまに歌ってますよ。

ちなみに一番の歌詞を紹介します。

命はひとつ 人生は1回
だから 命をすてないようにネ
あわてると つい フラフラと
御国のためなのと 言われるとネ
青くなって しりごみなさい
にげなさい かくれなさい

投稿者 saito : 23:03 | コメント (0)



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