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2010年09月09日

9月議会が始まりました。市長の提案理由説明がありました。

 8月の一ヶ月、日記の更新を怠ってしまいました。いつものように数日滞り、そのままという悪い癖です。9月議会が始まったのでしっかり報告していきたいと思います。また、8月の様子についても随時アップしていきたいと思います。

 今日11時から本会議が開かれ、河村市長から議案の提案理由説明がありました。説明は30分近くありました。議員の報酬半減案については、世論調査でも市長提案の支持が高く、議会は市民の厳しい暮らしを理解しておらず、民主主義の代弁者、市民の縮図ではなく、「保身議会」であると議会を非難しました。また、仕分け条例と中期戦略ビジョンに対する再議については、議会の権限を超える議決であり、理念を書き換えられるというようなことは今までの政治家活動の中で経験したことのない大きな衝撃だとも表現していました。また中期ビジョンの個別施策の部分で修正が行われたことについては、「議事機関たる議会が、あたかも計画の策定権を持つ市長のように振る舞うことは、やはり、議会はいかにもやりすぎた、一線を飛び越えてしまったと言わざるを得ないのではないでしょうか。」と議会の権限逸脱を強調する発言でした。

 これらの諸点については今後定例会の中で議論がされることになるのでここではコメントをしませんが、報道機関の世論調査の高支持率を根拠に何度も自分の意見の正当性を主張するところは、マスコミをうまく使う河村市長ならではの発言でした。マスコミの調査結果だけが世論ではないことは当然のことだと私は思います。

 そして市長は最後に、民主主義は民意に従うものだ。市長選の民意、直近の(世論調査の)民意を考えなければならないと発言し提案を終えました。しかし議員も選挙という民意で選ばれ、その人たちが議会を構成していることを市長も冷静に考えてほしいものです。4年の任期が与えられ、そこでまた選挙というかたちで民意がリセットされるという仕組みで議員は存在しているのです。一方、市長は公開討論会やアンケートなどを行って市民の意見を聞くと言っているのですが、自分の考えと違う結果が出るとその「民意」は軽く扱います。

 何をもって民意というのかは非常に難しい問題です。私にとって「民意」という言葉は極力避けようと思う言葉です。「民意」という単語を使わずに表現したいと思うからです。「国民目線」とか「市民目線」とかいう言葉も同様です。政治家が言葉を大切にしなくなったから政治の劣化がすすんだとも言われます。いずれにせよ9月議会が建設的な議論の場になるようにしたいものです。

 なお、市長の発言が終わった際に私が確認できた中では拍手をした人は一人だけでした。拍手をするような人はリコール署名活動で忙しいのかと思う光景が印象的でした。

投稿者 saito : 00:50 | コメント (0)



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