名古屋市会議員 さいとう まこと(斎藤亮人) オフィシャルサイト


「はじめます! 共生の街づくり」 名古屋市会議員 さいとう まこと(斎藤亮人) オフィシャルサイトへようこそ!


本文へスキップ



ページ本文

« 2014年01月 | メイン | 2014年03月 »

2014年02月28日

面白かった「三文オペラ」/企画した今池商店街に拍手!!

 本日の委員会は10時30分から約1時間総括質疑が行われました。

20140228sanmonopera.jpg

 昨日の夜、今池商店街が企画した「三文オペラ」を千種文化小劇場で観た。とても良かった!面白かった!エンターテイメントはこうでなくちゃ!と納得の企画でした。

 いわゆる「三文オペラ」は音楽劇で有名ですが、今回の企画は歌(柳原陽一郎)と芝居(俳優:大橋一三)だけではなく、芳垣安洋が率いるオルケスタ・リブレによるジャズオーケストラと神田京子による講談が加わったものでした。神田京子の講談が狂言回し役となり話が進められるのだが、その語りはライブ感満載で、名古屋や今池の地元ネタを盛り込みながら登場人物が生き生きと輝き出し、冴えまくり、勢い満点でむちゃくちゃ楽しいものでした。それに音楽、歌、芝居のどれもが人間味あふれるもので楽しめました。

 もちろん物語は人間の性(さが)というか、人間が生きていくときの矛盾が表現されているし、19世紀のイギリスにおいて持てる者と持たざる者との格差の中で、持たざる者が取らざるを得ない生き方が社会の矛盾をあぶり出していくという「重い」テーマが存在しているけれど、今回の三文オペラはそれも含めて見事にエンターテイメントでした。

 このような素晴らしい企画をした今池商店街に拍手!!

投稿者 saito : 23:21 | コメント (0)

2014年02月27日

グループホームを「ミニ施設」にしてはいけない!

 補正予算の健康福祉局分の審議。
 障害者のグループホーム3か所の建設費予算7900万円がアベノミクスの景気対策補正予算の影響で前倒しで補正されました。実際の執行は年度が変わってからになります。今回の予算対象の3施設はいずれも現在のスプリンクラー設置基準である275uを超えているので各施設にはスプリンクラーが設置されることは委員会の場で確認しました。

 あと、介護保険給付費の増により4億6100万円(うち一般財源約6000万円)を補正します。またこの補正2件以外に10件の条例案改正が提案されています。うち5件は地方分権一括法の影響による条例の整備。それ以外に薬事法改正、介護保険法改正、障害者総合支援法制定、精神保健福祉法改正などによる条例の規定の整理。そして熱田福祉会館改築に伴う規定の整理です。

 さて、消防庁は昨年12月、福祉施設へのスプリンクラー設置を原則、小規模のところも含めてすべて対象にする省・政令の改正を行いました。現在その運用解釈について検討を進めているそうですが、その施行は2015年(平成27年)4月1日ということになっていて、もし現在のケアホームがすべて対象となるとすればそれは実際不可能なことを押し付けることになります。経過措置が3年間を設けて何が何でもスプリンクラーを設置しないと認めないということになると障害者の生活の場が失われることになりかねません。ケアホームが「ミニ施設」になってしまいます。国への働きかけと共にその動きを注視しないといけません。

 そもそもグループホームというのは障害者の地域における生活の場として制度化されたものです。当時厚生労働省で仕事をしていた浅野史郎前宮城県知事が実現に向け力を注いだことは有名な話です。安全は必要ですが、国にはグループホームを「ミニ施設化」させるのではなく、地域における生活の場であるということをもう一度しっかり位置づけ直してほしいと思います。

投稿者 saito : 23:14 | コメント (0)

2014年02月26日

補正予算委員会審議(財政局・病院局)

 今日は補正予算の委員会審議。今日は財政局と病院局関係分。

 2月補正の総額は一般会計で約224億円。そのうち国の経済対策などによるものが208億円(防災対策・老朽化対策で181億円、子育て支援・少子化対策で27億円)で、ほとんどその執行は来年度になります。来年度予算に予定していたものを前倒しして予算化したものが多いのです。特別会計、公営企業会計も含めた総額では約378億円となります。

 収入部分で見ると、財政調整基金から11億4000万円ほどを取り崩し、25年度末の基金残高見込みは約136億5600万円となります。また市債の発行は約135億6000万円です。財政局分に関する議案として、消防救急デジタル無線通信設備工事10億3600万円の契約案件が1件ありました。
病院局関係分は、東部医療センターで心臓手術件数が増えたことによる材料費2億4200万円の補正。

2月補正の概要は以下の通りです。

1 国の経済対策等に伴う補正     20,852 百万円
(1)防災・老朽化対策等         18,104
  民間障害者共同生活住居等の整備補助 79
  ガイドウェイバス車両の整備補助 62
  市営住宅の外壁改修 955
  市営住宅の建設 195
  橋りょうの耐震補強 70  
  橋りょうの補修 145
  道路改良 498
  橋りょうの改築 80
  公園遊戯施設等の改修 180
  公園の整備 94
  東山動植物園再生プランの推進 55
  校舎等の大規模改造    8,652
  小学校普通教室空調設備の整備5,583
  小学校校舎のリニューアル改修  390
  小・中学校運動場の改修      228
  肢体不自由学級設置校へのエレベーターの整備 213
  瑞穂公園施設用地の取得      563
  瑞穂公園ラグビー練習場の人工芝張替工事 60

(2)子育て支援・少子化対策    2, 748
  賃貸方式による民間保育所の設置1, 267
  小規模保育事業実施施設の設置 473
  民間保育所の整備補助       641
  民間保育所の耐震改修補助    367

2 その他                2,213
  保育所の社会福祉法人への移管準備 143
  国直轄道路事業負担金 1,367
  介護保険(保険給付費) 461
  東部医療センター材料費 242

投稿者 saito : 01:44 | コメント (0)

2014年02月25日

木曽の高校生とみん・みんの会で名古屋城にベンチを寄付

 今日から2月議会が本格的に始まりました。まずは補正予算案の審議で、今日は本会議における質疑が行わました。

 午後、木曽青峰高校の生徒が制作したベンチ4脚を名古屋城天守閣内に寄附する贈呈式が行われました。この取り組みは、「水源の里を守ろう 木曽川流域みん・みんの会」(私は顧問を務めている)が取り組んでいる「水源の里基金」の取り組みの一環です。上流で作られた物品を買い、その売り上げの一部を基金に積み立て、そのお金で材料の間伐材などを購入してもらいベンチを作ってもらうという取り組みです。今までに植物園にベンチを、科学館に木のおもちゃを寄附してきました。

20140225benchi1.jpg
感謝状贈呈後、関係者で記念撮影

 今回贈呈式には河村市長も出席し、木曽青峰高校とみん・みんの会に感謝状をいただきました。また、協力をいただいた木曽広域連合の連合長である宮川正光南木曽町長も参加していただきました。このベンチには「葵の御紋」が刻まれていて名古屋城にふさわしいものに仕上がっています。市長も座ると弾力があり座り心地がいいと感想を述べていました。高校生たちがこれから先何かの機会に名古屋城を訪れベンチに座りに来てくれたらなあと思いました。水源の里基金はこれからも継続して取り組んでいきたいと思います。

20140225benchi2.jpg
天守閣1階に4脚置かれました

20140225benchi3.jpg
葵のご紋と寄贈者名が刻まれている

20140225honmaru.jpg
贈呈式の前にみんなで本丸御殿へ
床が汚れないようにタイヤにカバーをつける
車いすを乗り換えない場合はこの方法を
私が提案しました。

投稿者 saito : 23:29 | コメント (0)

2014年02月24日

障害者がいると安心できないってどういうこと?

 今日、あることで知人の障害者の方がウイークリーマンションを借りてみてはどうかという話が持ち上がり、私が代わりに電話をしました。その方が関係する障害者団体の名前も出しながらすぐにでも入居できないだろうかと話をし、折り返しの電話を待っていると、電話がかかってきました。「あの〜、その方は、その〜、障害者を支援する団体の関係者なのですね。その方は〜」と歯切れが悪い。ピンと来たので、私から「その人が障害者かどうかということですか」と切り出した。向こうも、そのことを自ら切り出すのは分が悪いと理解しているのだろう。

 すると電話の主は「失礼ですけれどもそのような方でしょうかと」。私は「そりゃ失礼だね。障害者差別解消法が成立しているのに」というと、その電話の主は、「そのような場合、社内で検討する時間が必要なのですぐに入居することはできない」という。「そりゃおかしい」とさらに言うと、「他の方が安心して入居できることが必要だから」とおっしゃる。

 ここで私は怒りのスイッチが入ってしまう。「障害者がいると他の者が安心できない」というわけである。障害者をどんな存在と見ているのだろうか。確かに中には時おり大きな声を上げる人がいるかもしれない、壁を叩く人がいるかもしれない。そんなことが許容されないなら、障害者は世間から隔絶された施設の中に、または職員に囲まれた場所にいなさいということになってしまう。地域の中で共に生きるなんてことは決して実現しない。衣食住という基本的な部分で排除されてしまう障害者の存在を改めて噛み締める出来事だった。

 障害者差別解消法の趣旨をどう具体化していくのか、このような事例を一つひとつ乗り越えないと先は開けていかないのは確かのことです。それはそれでやっていかなければと思う半面、いつまでもこんなことを言い続けないといけない社会なのかと思うとやはり気は重い。

投稿者 saito : 23:24 | コメント (0)

2014年02月23日

香代子のガッハッハッ人生を語る会

 全国初の24時間介護が必要な車いす女性議員」として活躍した入部香代子さんが62歳で亡くなったのは昨年の7月24日。彼女を偲ぶ、「香代子のガッハッハッ人生を語る会」が大阪で開かれたので出席してきました。1991年から4期16年豊中市議として活動されるとともに、私が事務局長を務める「障害者の自立と政治参加をすすめるネットワーク」の代表としても活動されました。

 入部さんが出産した時の取材番組の映像が流されたときは涙腺が熱くなりました。入部さんはインタビュアーから子どもが健全者なことについて聞かれると、「健全者なことはしゃあない。一緒に(脳性まひ者の)運動できへんけど私の気持ちは分かってほしい」と入部さんが答えていたことが、今更ながら当時の障害者運動の底力を感じさせてくれました。また、介護制度が全くない中で介護者を集め24時間介護を回してきたことは本当に大切かつ重要なこととして私たちが忘れてはならないものだと再認識しました。当時介護に入っていた人も多く参加されており、今のように制度に縛られることのない、自立する障害者を支えるための介護が実践されていたことが彼女たちからの発言でわかりました。トイレ介助も選挙応援も地続きだったのです。

 彼女の生き様は多くの人を巻き込みながら障害者をめぐる制度を確立する基礎につながるものだったのだと今日の参加者の発言を聞いていて改めて確信しました。

20140223taiyonoto.jpg
会場からは太陽の塔が見えた

20140223irube1.jpg
写真の横には大好きだった酒がズラリ

20140223irube2.jpg
彼女の車いすには「なんでやねん」のステッカーが

20140223irube3.jpg
元気にやってるでぇ!と答えなきゃ

投稿者 saito : 21:04 | コメント (0)

2014年02月22日

今年も水俣から甘夏が届く!

 今年も熊本県水俣から甘夏みかんがやってきました。水俣病の患者さんたちは漁業を捨てざるを得ませんでした。そして作り始めた甘夏の販売を全国で応援する取り組みが始まり、東海地方でもその取り組みが始まってから今年で39年目となりました。わっぱの会はその初期から販売の手伝いをしていて、私もずいぶん配達をしたものでした。毎年バレンタインデーごろに届く水俣の甘夏は無農薬または最低限の農薬使用で生産されていてマーマレードも安心して作ることができます。エコネットみなまた・はんのうれん、津奈木甘夏生産者の会、水俣病患者家庭果樹同志会の3団体が生産しています。
20140222amanatsu1.jpg
今年は大玉が多い感じ

20140222amanatsu2.jpg
みずみずしくて美味い!

 昨年10月の国際水銀会議が開かれるなど、水俣病の「幕引き」をしようという意図が背後に見えています。しかしまだ裁判は続いていますし、水俣病の認定を求める人も存在しています。そして水俣出身であることを隠して生きている人も多く存在しています。まだ終わった話ではありません。
そして水俣では若い世代の人が生産を引き継ぎ始めていることは将来への希望を示しています。以前に比べ扱う量は減っていますが、名古屋で扱う水俣甘夏みかんの意義を少しでも知ってもらうことで本当の水俣病「克服」につながればと思います。

投稿者 saito : 04:22 | コメント (0)

2014年02月21日

二つの観音様を考える

 議案説明会2日目で今日で終了。

 夜、「名古屋と南京 二つの観音像の悲劇」と題する集会に参加しました。主催は河村市長「南京虐殺発言」を撤回させる会。「日中戦争に翻弄された二つの観音様」のDVDのダイジェスト版を見て、またNPO法人「二つの観音様を考える会」事務局の方からの報告を聞いたあと参加者が意見を述べ合い、一人でも多くの市民に二つの観音様のことについて知ってもらおうと企画されたものでした。

 平和公園の平和堂の中に千手観音像が安置されています。これは年に数回一般に公開されます。春と秋のお彼岸、お盆のころは公開されていると思います。この千手観音像はもともと南京市にある毘蘆寺(びるじ)にあったものですが、1941年、名古屋にあった十一面観音像と交換した結果名古屋に残っているものです。仏教を通じた宣撫工作という側面もあり、また十一面観音は文化大革命で破壊されてしまったという歴史もあり、様々な人の思いと歴史が複雑に絡んだ千手観音像なのです。

 毘蘆寺(びるじ)も文化大革命で破壊されましたが、2008年に再建10周年を迎え、私はNPO二つの観音様を考える会の人たちと一緒に記念法要に参加する機会を得、現地を見てきました。お堂の中では、観音像が写真パネルとして置かれていて、信者の方はそれに対して祈るという話を聞きました。それほどまでに熱い思いを寄せられている観音様ですが、平和堂の中で安置されたままなので傷みが激しくなってきています。このまま平和堂の中で朽ちていくのは歴史的経緯から考えても避けなければならないと思います。また様々な人の考えや日本と中国との関係をみると観音様を中国に返すことは簡単ではないことも事実です。しかし今の時代に千手観音像があるべき場所としては、人目に触れることなく平和堂の中に安置されているよりも信仰の対象として求める人がいるところの収まるのが一番いいのだと私は思います。

 いわゆる「歴史認識問題」の議論とごちゃ混ぜにせず、建設的な考えをもって事態を打開したいものです。

投稿者 saito : 04:19 | コメント (0)

2014年02月20日

議案説明会一日目

 10時から昼休みをはさんで14時30分まで議案説明会の一日目。質問をすることはできないので、局長からの説明を聞くだけだが、私の所属する財政福祉委員会以外の所管局のことについてはこのような場説明を聞いておくことで、予算の全体が大まかにつかめるので重要な時間です。可能な限り出席して聞くように心がけています。

 説明会終了後にはインターン生2名に本庁舎と市公館の施設案内をしました。説明は職員の方にしていただきました。今度は職員食堂のメニューを食べてもらい感想を聞いてみようか。
20140220kokan.jpg
市公館の2階へ続く階段。
最近は結婚式に貸し出しもしている。
この階段は撮影スポットとのこと。

投稿者 saito : 04:12 | コメント (0)

2014年02月19日

2月定例会開会&名フィルミニコンサート

 今日2月定例会が開会。2月定例会開会日には名古屋フィルハーモニーのミニコンサートが行われるのが恒例となっている。今年も2.8倍の倍率から選ばれた市民約330人が一緒に演奏を聴いた。

今年のプログラムは
〇グリーグ 組曲「ホルベアの時代から」作品40 第1曲前奏曲
〇エルガー 弦楽セレナードホ短調作品20 第2楽章ラルゲット
〇チャイコフスキー 弦楽セレナードハ長調作品48 第1楽章

アンコールに
○グリーグ 「ホルベアの時代から」プレリュード

 指揮者は、昨年名フィルの常任指揮者に就任したマーティン・ブラビンスさん。私好みの選曲で素晴らしいひと時を過ごすことができた。チャイコフスキーのセレナードは、2003年に小林研一郎さんが指揮した時にも演奏された。小林さんのセレナードは低音を強く響かせる重厚でドラマティックな演奏だった記憶がある。それに比べてブラビンスさんの演奏は柔らかくロマンティックな感じだった。目の前で聞いているので指揮者の息遣いや弓が発する「雑音」までよく聞こえ、CDでは味わえない生の素晴らしさを体感した。
 市長は、予算審議の前に予算を支出する名フィルの演奏を行うのは「便宜供与」にあたるとの理由で昨年に引き続き欠席。これが便宜供与にあたるという市長の感性が理解できない。へ理屈である。市民のために様々な企画を行っている名フィルに失礼ではないだろうか。名フィルが名古屋市民の宝物になるように市民みんなで支えていくことが重要だ。面白いナゴヤを実現したいという市長。であるならば文化の発信力を高めることは必須のこと。名フィルもその発信力の中に位置づけないといけないはずだ。


 名フィルの演奏の後定例会が開会し、まず市長の提案理由説明が行われたその冒頭で市長は「今我らが愛するナゴヤは重大な曲がり角にあると言っても良いと考えております。すさまじいまでの東京一極集中の中で、単に東京の大きな衛星都市になってしまうのか、世界の人々をひきつけてやまない、魅力あふれる世界に冠たる都市となるのかの曲がり角でございます。」と述べていることに市長の今の時代観、名古屋観が現れている。
 私はやはり少子高齢社会にどう立ち向かうのか、一人暮らしの人がどんどん増加していることにどう立ち向かうのか、名古屋市周辺自治体から流入する高齢者の存在をどう受け止めるのかなど、曲がり角に確かに来ているが私の考える曲がり角とは場所が違うようだ。

 次に市長は、学校と協力する様々な分野の専門家と協力して「なごや子ども応援委員会」をについて話をすすめた。この施策の評価はまた別に述べたいが、市長が「未来を担う子ども達が健やかに育ち、‘`学ぶ,,“働く,,“生きる',力を身につけて、高校や大学などへの「進路」にとどまらず、自分は将来どうなりたいのか、その目指すべき路「針路」を見出して立派になっていってほしいというのが齢65歳を過ぎた私の願い」という部分は私も同意する。やはり人間大切なのは、どう生きるのかという問題なのだからだ。

 ただ全般的に目新しいものはなく、おとなしい感じ、メリハリのない感じの提案理由説明であった。30日間の定例会でしっかりと議論していきたい。

投稿者 saito : 21:08 | コメント (0)

障害者権利条約が日本で発効!!

 昨年の12月4日、国内では特定秘密保護法をめぐる嵐のような報道が行われる中、障害者権利条約の国会承認が可決されていた。小さく報道はされていたが、特定秘密保護法の報道の中ではほとんどの人に注目されることはなかった。
 今年の1月20日に国連に批准書を寄託したので30日後の本日、日本国内において「障害者権利条約」が発効することになった。国連での権利条約採択から8年の時間を必要とした。もちろんこのように時間がかかったのは、日本に障害者差別禁止法制が存在していなかったことが大きな原因であった。また障害者側からも整備される法律の中身の議論をしっかりして内容あるものにした上での批准が望ましいとの意見が大勢を占めたからだった。
 もちろん、今日がゴールではない。この条約発効を障害ある人もない人も地域の中で共に生きていく社会の実現をさらに進めるためのスタートにすることを決意する日として記憶に留めておきたい。

<これまでの経過>
 2006年12月13日  国連総会において採択
 2007年 9月28日  日本政府条約に署名
 2008年 5月 3日  障害者権利条約が発効
 2013年12月 4日  国会で承認
 2014年 1月20日  国連に批准書を寄託
 2014年 2月19日  日本において発効

※権利条約批准のために、障害者基本法改正、障害者差別解消法制定、障害者雇用促進法の改正、障害者総合支援法の制定など国内法の整備を行ってきていた。

※1990年、世界に先駆けて障害者の権利を確認した法律、ADA法(アメリカ人障害者法)制定させたアメリカは実は依然として批准していない。訴訟社会のアメリカにおいては様々な法律細かなところまで整備しないといけないということもあるだろうが、一方で国連による価値観をアメリカ国内に適用するのは主権侵害の怖れがあるというような主張があったということもどこかで見たような気がする。アメリカの動向は注目である。

投稿者 saito : 18:52 | コメント (0)

2014年02月18日

楠敏雄さん亡くなる!

 一昨日の16日午前11時43分、楠敏雄さんが亡くなった。全障連、DPI日本会議、障大連(大阪の活動)など70年代からのさまざまな障害者運動のリーダーであった人だ。私の身近な運動でいえば、共同連、障害者の政治参加ネットワーク、障害者労働研究会など、とくに政治参加、労働分野での接点が多かった。
 どんな障害を持っていても地域の学校に通って学ぶことを求める運動の先頭に立った。今でいうインクルージブ教育を求める運動である。そして障害者差別を許さないと差別事件などに対しての取り組みなども楠さんたちの運動が切り開いてきたことだった。

 会議や集会などでしか会ったり、話したりすることはなかったけれど、会議の場ではじっくりと話を聞いて、きっちりと原則論を主張する貴重な存在だった。障害者権利条約の日本での発効を直前にして他界されたのは偶然とはいえ、そのことを意識せざるを得ないタイミングである。昨年一年で様々な障害者運動の先人たちが亡くなった流れがそのまま続いているようで気が重い。これらの先人の激しく、厳しい、つらい戦いなしには今の障害者の生活はあり得ないということを私たちは改めて肝に銘じないといけない。地下鉄や駅にエレベーターが付き、ノンステップバスが当たり前になってきたことや24時間介助が実現しているということもそのこと抜きにはあり得ないのだ。

 楠さんゆっくりとそして安らかにお休みください。

投稿者 saito : 03:43 | コメント (0)

2014年02月17日

市長!憲法違反ですか?

 11時予定の議運が50分遅れで開会。議会の日程などを確認後最後に委員長が、昨年11月議会で河村市長が席から立ち上り大きな声を出しながら議長の机をたたくなどの行動をとったことについて、各会派一致した(減税も含めて)意見として「猛省を促す」旨の注意をしたところ、「何やっとるんだ!」と一言。これは減税会派に向けての発言のようだ。これはある面理解できる。でも最後に「憲法違反だ!」との発言するが、これは理解に苦しむわ、市長さん。

 午後は公社対策特別委員会で、市長室、総務局、上下水道局、教育委員会関係の外郭団体との懇談会形式での議論。

投稿者 saito : 03:40 | コメント (0)

2014年02月16日

素敵な一筆箋を購入/車いすタイヤ交換

 午前中、強風が吹く中、千種学童連絡協議会の恒例「冒険ウォークラリー」が平和公園で開催されその開会式に出席。

 それから、栄のパルコの地下で行われていたエイブルアート・カンパニー主催の期間限定ショップ「HUMORA」(ユーモラ)の最終日なので見に行く。面白い作品がいろいろ販売されている。東日本大震災後に訪れた宮城県山元町の地球工房の製品も置いてあったのが感慨深い。京都の団体が作っている一筆箋を購入。
20140216art1.jpg
20140216art2.jpg
HUMORAの様子
20140216art3.jpg
素敵な一筆箋


 今池の自転車屋で車いすのタイヤを交換!少しでも床を汚さないようにしようと黒から白いのに変更。
20140216taiya.jpg
自転車屋さんなので当然ながらあっという間

投稿者 saito : 03:26 | コメント (0)

2014年02月15日

スレート板に水道100周年への思いを書き込む/名古屋市・南京友好35周年文化交流会

 午前中、鍋屋上野浄水場で現在改修中の旧第一ポンプ場の屋根に葺くスレート板に親子でメッセージを書き込もうというイベントが開催され出席。記念写真を撮るというものだから、慌てて「上流は下流を思い、下流は上流に感謝する」とのメッセージを書き込む。いろんな人の思いが書き込まれていた。多くの子どもたちがイラストを描いていた。100年後とはいかなくても、50、60年後に行われるであろう次の改修の時に面白く展示がされるのではないかとの早まった想像をしながら写真に納まった。また、上流の首長にもメッセージを書いてもらったらどうかと提案しておいた。
20140215suido100.jpg
感謝するの配置が、、、

 午後、能楽堂で名古屋市・南京友好都市提携35周年記念の「文化交流会」が行われていたので少し遅れて参加。記念講演は、中国を旅するNHKの番組に出演していた関口知宏さん。チラシによると日中国交40周年親善大使にも任命されているらしい。韓国の人は〇〇だ、中国の人は△△だ、日本人は□□だ、私から見れば表面的、一面的に各国を特徴づけて説明し、最終的にはいろいろあるけど仲良くしましょう的な話で、?????でした。インド人の話をした時には、カースト制度があり諦めが基本にあるとか、ガンジーの糸車を例に出して、地道にコツコツやるのがインド人とかいう話は閉口だった。ガンジーの糸車はインドの伝統工芸を表現しながらの非暴力抵抗運動のシンボルではなかったの?
 それから中国伝統芸能の変面や京劇の孫悟空の一コマが演じられた後、最後には張濱(チャン・ビン)さんの二胡の演奏。こちらの方は楽しめる内容でした。

 私が到着する前に記念式典が行われ、中国領事館からは副総領事が出席されたとのこと。河村市長の南京発言のあと交流が途絶えているが、この点においては中国側に最大限の大人の対応をしてもらったということだ。河村市長の「南京大虐殺はなかったのではないか」発言はあまりにも挑発的なのは間違いがない。そのような状況の中、なんとかして35周年式典を年度内にやりきったというのが市当局の本音だろう。チラシに書いてあった文章を紹介しておく。

 日中国交正常化や日中平和友好条約調印などを受け、友好都市提携の機運が高まる中、昭和53(1987)年10月に、名古屋市は市長を団長とする「名古屋市の翼友好訪中団」を北京に派遣しました。同団が北京滞在中に、中国政府から南京市を名古屋市の友好都市にしたい旨の提案を受け、その後両市による協議を重ね、同年12月に友好都市提携に至りました。
 友好都市提携の協定書には、「日中平和友好条約の精神に基づき、相互に、文化、教育、体育、経済、科学技術及び人物等の交流を通じ、子々孫々に至るまで両市間の友好親善と相互理解を深め、あわせて、日本国と中華人民共和国の善隣友好関係の促進に寄与することを念願し、ここに両市が友好都市として提携する」とうたわれています。

投稿者 saito : 02:59 | コメント (0)

2014年02月14日

名古屋市が中央官僚を初起用!?/雪のバレンタインデー

 中日新聞の朝刊一面に「リニア準備 官僚を初起用」との見出しがあった。リニア新幹線のための体制強化のために中央官僚を受け入れるというらしい。記事によれば、市長は「名古屋の街は曲がり角を迎えようとしている。国と一緒にやっていくということだ」とコメントしたとのこと。
 名古屋市は伝統的に中央からの役人を受け入れてこなかった。それはそれで名古屋市としての矜持があったのではないかと推察される。その矜持よりも国との連携を重視した体制づくりに舵を切ったということだろう。地方の時代、地方分権といった言葉が繰り返し主張されたが日本の行政システムが中央集権的構造を脱し切れていないのは周知の事実だ。
 河村市長は税源の移譲など国と闘う姿勢を示し、中京都構想では国からの独立を議会でもさんざん口にしてきた。なのに中央官僚を起用なのかと思わざるを得ない。中京都構想の薄っぺらさが図らずも明確になったのではないだろうか。今回の人事にことさら異を唱える気はないが少し寂しい気がするのだ。
 名古屋という「大いなる田舎」の風土をプラスに転化し、少子高齢社会に立ち向かう名古屋市を作り上げていきたいと思うのは私だけだろうか、、、、。


 バレンタインデーの今日、土曜日に続いての雪だった。歩道は雪かきがされていないところが多く、車で走っていると車道を歩いている人が続出していた。クラクションが鳴らされて何事かと思っていると車道を人が歩いているという具合だ。
 事務所の前を塵取りで雪かきしたところ夕方には手首が少し痛い。普段から鍛えておかなければと痛感。
20140214yuki1.jpg
雪かき前の事務所前
20140214yuki2.jpg
雪かき後の事務所前
20140214yuki3.jpg
市役所の雪模様

投稿者 saito : 17:33 | コメント (0)

2014年02月13日

請願審査の委員会/貧困ビジネスへの対応を!

 午後から財政福祉委員会の請願審査。

 財政局関係で新聞の軽減税率に関する請願は、消費税成立が前提になるとの理由で反対、減税・維新は時期尚早との理由で保留の意見、自・民・公は賛成。この請願は意見書提出を求めるもので、名古屋市議会の場合意見書提出は全会一致の原則があるので採決して採択しても本会議での意見書採択ができなくなってしまう。だからそのことを避けるために、休憩をはさみ代表者会議を行って、保留扱いとなった。

続いて健康福祉局関係
・国保制度、介護保険制度の改善を求める件  
  @国保保険料の大幅引き下げ → 保留 
  A国保の減免制度の拡充、職権での減免 → 保留
  B資格証明書、短期保険証をやめる → 不採択
  C介護保険料・利用料の減免新設 → 不採択
・名鉄豊田駅へのエレベーター設置を求める件 → 保留
・要支援者への介護給付継続に関する意見書提出の件 → 保留
・医療・介護従事者の待遇改善に関する意見書提出の件 → 保留
・介護職員の処遇改善を求める意見書提出の件 → 保留
・消費税増税の中止を求める意見書提出の件 → 不採択

 あと、無料定額宿泊所の無届施設に関する陳情は聞き置くの扱い。

 私は最後の陳情について意見を述べた。陳情内容はホームレスの人などが利用する、いわゆる貧困ビジネスに関するものだが、貧困ビジネスはいまや「福祉ビジネス」として高齢者や障害者の分野でも問題が顕在化しつつある。もちろん、現状ですべてを厳しく規制してしまえば、目の前にいる行き場のない人々を放置することになってしまう。そのような状況だからこそ「必要悪」としての「ビジネス」が成立している。しかし必要悪だからといって公的セクターが何も対応しないというのは無責任な話だ。民間に任せるというならば人的育成や報酬の保障を名古屋市レベルでも考える必要があるし、緊急避難的に対応できるベッドやスペースの確保を公的部門も関与しながら実現させないといつまでたっても収拾がつかない。貧困ビジネスを廃絶する総合特区でも提案してはどうだろうか。

投稿者 saito : 04:20 | コメント (0)

2014年02月12日

立ち飲みで打ち合わせ

 夜、大曽根のみのや酒店にて友人と立ち飲み打ち合わせを開催。議題は5月10日に予定している「わっぱん30年、生活援助ネットワーク20年」のイベントの時に協力してもらえる人がいないだろうかという打ち合わせ。焼あじのおつまみをかじりながら、飲んだビールは「かいぶつ島ビール」。奇妙な名前だが、津島のビールだ。海部津島を「かいぶつしま」と読む。いいアイデアだ!
20140212minoya.jpg
かいぶつ島ビールだ!

投稿者 saito : 04:18 | コメント (0)

2014年02月11日

公契約シンポジウムに参加

 自治労愛知県本部などが主催の「公契約のあり方を考えるシンポジウム」に参加。まず上林陽治さん(地方自治総合研究所研究員)の基調講演。公契約条例の意義と全国的の状況について話された。続いてパネルディスカッション。百瀬紀子さん(ユニー環境・社会貢献部長)、三島和弘さん(連合愛知事務局長)、丸田幸一さん(全建総連・首都圏建設産業ユニオン)の3人のパネラーに進行は武藤博己さん(法政大学大学院教授)。丸田さんからは、現場訪問や労働者への告知のためのチラシやポスターの活用の重要性を話された。また、百瀬さんは、税金を使う公共事業だから効率性は必要だが、社会的意義のある取り組みをする企業を考慮する公契約のあり方について、自身の食品リサイクルの取り組みの経験からわかりやすく話された。
20140211koukeiyaku.jpg
シンポジウムの様子

 入札における総合評価制度において社会貢献の点数をもっと高めるなど総合評価制度の充実と共に、公契約制度を確立していくことが、結果的に市民の中における税金の使い方の意識、公共的なものに対するコスト観を醸成することになるのではないだろうか。何でもボランティアに帰結させたり、価格競争至上主義で公共サービスを語るべきではないのは当然である。

投稿者 saito : 04:32 | コメント (0)

2014年02月10日

愛知県後期高齢者医療広域連合議会定例会

 午後からは、現在副議長を務めさせていただいている愛知県後期高齢者医療広域連合議会の定例会がメるパルクで行われた。後期高齢者医療の保険料は2年単位で決めることになっているので、今議会では平成26年・27年の保険料率などを決めることになる。

具体的には以下の通りになる。

                24年・25年     26年・27年
             −−−−−−−−−−−−−−−−−−
所得割率             8.55%       9.00%
被保険者均等割額     43,510円   45,761円
保険料賦課限度額      55万円     57万円
一人当たり平均保険料 79,962円 82,584円(3.28%増)

 当初の試算では一人当たり平均保険料は88,899円ほどになるものだったが、剰余金32億円と県財政安定化基金を2年間で約94億円活用できる見通しが立ち、これを計算して上記の保険料となった。
 後期高齢者医療制度は現役世代に重く負担して高齢者の負担を少しでも軽くしようという制度設計になっているが、今度から一定の所得のある人は3割負担になる。介護保険料の増、国保料の増と負担は高まるばかりだ。
 国民の多くはこれからの社会保障制度がどうなるのだろうかという不安を抱えたままだが、やはりこれは本当に各政党の利害を超えて、真剣に現実的合理的な制度設計をしないと大変だ。税の徴収システムをシンプルにして、シンプルに国民に返していく社会保障制度の構築が急務だ、

投稿者 saito : 04:11 | コメント (0)

2014年02月09日

質問などが来年度予算に反映したもの

この間、本会議や委員会などで質問や議論してきたことで新年度予算に反映したものを紹介します。

<新規事業>
◎地域包括ケアの推進                  5254万円
◎ひとり親家庭の子どもの学習サポートモデル事業 572万円
◎生活困窮者自立促進支援モデル事業       6900万円
◎若者の社会体験支援事業              1103万円
◎NPO法人等への寄附促進事業            200万円
◎寄付控除の対象となるNPO法人の個別する制度導入に向けた検討
◎空間放射線量測定機器の整備           1999万円
◎市民税減税の影響調査                 230万円
<拡充事業>
〇障害者基幹相談支援センター         7億5373万円
〇障害者に対する意思疎通支援           4372万円
〇第4期障害者福祉計画                  552万円
〇食品中の放射性物質対策               861万円
〇市民御岳休暇村セントラル・ロッジの耐震等改修 8340万円

投稿者 saito : 01:45 | コメント (0)

2014年02月08日

今日は雪!!!

 今日は全国が雪。名古屋も積雪5センチ。予定していた共働研究会のシンポジウムが中止となってしまい本当に残念!

20140208yuki.jpg

投稿者 saito : 00:37 | コメント (0)

2014年02月07日

1枚のスレートに上下流交流の思いを書く

 午後は公社対策特別委員会で市長室、総務局、緑政土木局、住宅都市局関連の公社との懇談会。

 さて、2月15日に、今年の配水開始100周年に合わせた行われている鍋屋上野浄水場旧第一ポンプ所の補修工事の見学会が行われるが、その際、参加者が屋根に葺かれるスレート板にメッセージを書き込むというイベントも行われる予定になっている。この間上下流交流を行ってきたということもあり、私も1枚メッセージを書かせていただいた。メッセージはもちろんこの間の上下流交流の合言葉の「上流は下流を思い、下流は上流に感謝する」だ。
20140207suido.jpg
上下流交流の思いを書き込む

投稿者 saito : 00:15 | コメント (0)

2014年02月06日

来年度予算案説明会&議員インターン活動初日

 午前中、来年度予算案の説明会があった。
 そして今日からドットジェーピーによる議員インターンシップの2名の学生の活動が始まった。二人とも南山大学の一年生だ。2月議会の予算審議をしっかり体験してもらいたい。

 さて予算の概要について簡単に紹介する。

◎総額
一般会計 1兆 571億円
       (昨年は1兆 259億円 312億円3.0%増)
特別会計 1兆1684億円
       (昨年は1兆1721億円 376億円0.3%減)

◎歳入
市税はトータルで
5000億円(前年4880億円 120億円2.5%増)

そのうち市民税は2234億円でその内訳は
個人市民税 1511億円(前年1497億円 14億円0.9%増)
法人市民税  722億円(前年 657億円 65億円9.9%増)

やはりこのところのいわゆるアベノミクス効果が出ているようだ。2014年度に限れば税収はさらに上振れする可能性も残されている。
市民税減税については約118億円(昨年は113億円)が見込まれている。

◎歳出
 市債の発行は851億円で前年比64億円ほどの増だがこれは、重度心身障害児者施設の建設などが影響している。市債残高は約1兆7830億円となり、前年比約240億円ほどの減となった。ここ10数年の投資的経費の抑制が効果を出している。
 個別にみるとやはり健康福祉費の伸びが9.5%(約275億円増)が目立つ。内容的には障害福祉費の伸びと子育て世帯臨時特例給付金、生活保護の増などが影響している。

 敬老パスについては、約134億円の予算計上だが、当局による従来の計算方法=乗車人数☓単価による必要額の積算は139億円だったが市長の判断で5億円減額=不足した予算が計上された。このことについては今後の敬老パスについての位置づけに関わる根本問題なので予算審議でも大いに議論することにならざるを得ない。

 他の施策については別の機会に紹介していきたい。

投稿者 saito : 23:05 | コメント (0)

2014年02月05日

地震のない香港

 ホテルを出発して観光局でお話を伺う。それから日本から進出している物流会社で最近の仕事の様子などを伺った。中国の人件費の上昇、中国国内での港湾施設の整備などにより香港の優位性が低下してきていて、ベトナムなど新たな地域に関係する物流が増加しているそうだ。香港の産業はますます観光への依存が高まっている。

 時期が旧正月明け。香港では正月が明けたようだが、中国本土はまだ正月休みのところもあるようで中国本土から訪れていると思われる人がどこでもたくさんいて混雑しているというのが印象深い。また地震がないので折れそうに細い高層ビルが密集しているのも印象的だった。

20140205mansion.jpg
折れそうなビル群

20140205ashiba.jpg
芸術的な竹を組んだ足場

投稿者 saito : 03:26 | コメント (0)

2014年02月04日

地下鉄で貴重な体験&香港の人の親切さを体感

 まずコンベンションセンターを視察。ホテルが複数、それも値段のクラスが異なるホテルが隣接しているのは集客などに有利な条件だ。昼食後、街の真ん中にある香港公園を視察。小高い丘の上に植物園がある。その後ジェトロで最近の企業進出の状況について話を聞く。夕方自由行動の後、夜は寒風の中オープントップバスに乗り夜の香港の街を体感。

 しかし今日は自由行動の時のハプニングが貴重な体験となった。街の雰囲気を楽しもうと地下鉄に乗り移動している時、乗り降りの振動で車いすから私のデジカメが何とホームの下に落下。ホームはホームドアがあり電車が到着した時しか開かない。スタッフがマジックハンドを手にカメラ本体を取り上げてくれる。本体から外れたバッテリーを何とか取ろうとガムテープを利用して試みるがうまくいかず連絡先を伝えて街の散歩に向かった。

20140204chikatetsu.jpg
活躍したマジックハンド

20140204slopecar.jpg
現れたスロープ付き自動車

 帰り地下鉄に乗ろうとインターホンでスタッフを呼ぶと、ここはエレベーターがないので待っていてくれと言われ待っていた。階段を吊って下がるための応援が来るのかと思っていたら、なんと!スロープ付きの車が到着し、私を一つ先のリフトのある駅まで連れて行ってくれたのだ。どういうシステムになっているのかは私の語学力では聞くこともできなかった。到着した駅はエレベータはないがリフトが設置されていて、ホームまで下りて帰途についた。始めに乗ったところはエレベーターがあったので当然どこでも付いているのかと調べもせずに乗ったのが失敗なのだが、その失敗のおかげで貴重な体験をすることができた。そしてデジカメのバッテリーはホテルの人が駅まで取りに行ってくれて無事手元に帰ってきた。香港の人の親切さを実感した一日だった。

投稿者 saito : 03:09 | コメント (0)

2014年02月03日

香港の夜景

 今日から視察で香港に出発。夜に到着したので夕食後にホテルの近くから、高台からの望みではなかったけれど香港の夜景を体験。

20140203yakei.jpg

投稿者 saito : 03:06 | コメント (0)

2014年02月02日

広島大会2日目/広島平和記念資料館&原爆ドーム

20140202chugokukiji.jpg
昨日のシンポの記事(中国新聞)

 新しく政治参加ネットの会員になられた、長崎県長与町議の安倍都さんからは、例えば視察や議員研修などで介助のサポートがなく大変で、道行く人に助けを求めるような状態なようで、議員活動を保証する体制が整っていない厳しい状況の報告がありました。同僚議員の理解を粘り強く続けるなどの取り組みをすすめたいとのことでした。また同じように新たに会員となった玉名市の北本将幸議員は障害者団体と密接に連携しながら、歩道における点字ブロック配置の見直しや、病院への手話通訳配置などの要望を具体化したいなどとの報告がありました。

20140202kaigi.jpg
本日の会議の様子

 その後、介護保険と障害者施策との併用問題について各地から報告や問題提起があった。65歳になった障害者が介護保険の対象になることにより、それまで受けて支給量が保証されていない事例が数多くあることが明確になりました。名古屋市のように財政力のあるところではサービス支給量が引き下がるという事態はありませんが(自己負担額が増えるという問題はありますが)、障害者の支援費サービスでも国庫負担基準を超えた分はサービス支給を認めない自治体も多くあるので、各地の会員とも連絡を取り情報を把握する必要がありそうだ。

 車いすについては介護保険のレンタルに変える圧力が高まるのではないかとの懸念も示されたり、強制的に障害者施設から高齢者施設に移らされた例もあるなどの報告がありました。障害者自立支援法違憲裁判における原告と厚労省とのいわゆる『基本合意文書』の中には、新法制定についての論点という項目の中に「介護保険優先原則(障害者自立支援法第7条)を廃止し、障害の特性を配慮した選択制等の導入をはかること。」という文言が含まれていることに改めて注目しなければならない。

 会議の後は、お好み焼きを食べて時間のある人で広島平和記念資料館と原爆ドームを見学し、超低床市電(ドイツ製)に乗って広島駅に向かいました。

20140202okonomi.jpg
広島に来たなら食べなきゃ

20140202tokei.jpg
原爆投下の時を留める時計

20140202genbakudomu.jpg
世界遺産・原爆ドーム

投稿者 saito : 02:56 | コメント (0)

2014年02月01日

ひろしま菓子博2013での電動車いす差別を考える集会 in 広島

20140201bento.jpg
お昼に食べた「しゃもじかきめし」でかきを堪能

 障害者の自立と政治参加をすすめるネットワーク広島大会が1日、2日の2日間、広島市中区地域福祉センターにて開催されました。昨年7月に前代表の入部香代子さんが亡くなり空席になっていた代表について、今回の総会においてさいたま市議の傳田ひろみさんを選出しました。事務局長は私、会計は久留米の藤林さん、事務局員に大牟田の古庄さんという体制を確認し、昨年10月に当選した玉名市の北本さんには古庄さんのサポートをしていただくことも同時に確認しました。

 今回の大会では、昨年4月、5月に開催された「ひろしま菓子博」で発生した電動車いす利用者に対する入場制限という差別的な取り扱いにいて考えるシンポジウムを広島の「特定非営利活動法人 障害者生活支援センター・てごーす」との共催で開催し、50名ほどの参加がありました。
まず松尾晴彦さん(障害者生活支援センター・てごーす)に「ひろしま菓子博における電動車いす入場制限差別事件」を検証する基調報告をしていただ後、私がコーディネーターを行い、現地当事者の立場から川本澄枝さん(障害者生活支援センター・てごーす)、現地福祉関係者の立場から中島康晴さん(広島県社会福祉士会会長)、現地市議会の立場から太田憲二さん(広島市議)、政治ネットから古庄和秀さん(障害者政治ネット事務局・大牟田市議)の4人から報告を受け議論をしました。会場からも多くの発言があり充実した集会となりました。今後、4年後予定の次回の菓子博(三重県開催予定)ではこのようなことが二度と起こらないように働きかけをしていくことや、今年にも示されるであろう障害者差別解消法に基づく合理的配慮に関するガイドラインをしっかりチェックし、今回のような事態が起きることがないようにしていくことを確認して集会を終えました。
20140201matsuo.jpg
基調報告をする松尾さん

20140201shinpo1.jpg
シンポジストのみなさん

20140201shinpo2.jpg
会場の様子

投稿者 saito : 23:43 | コメント (0)



©2005. MAKOTO SAITO, All rights reserved.