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2012年01月31日
午後監査。市民オンブズマンから出された黒塗り公用車の監査請求を受理し手続きに入ることを確認。夕方から連合名古屋地協の政策議員懇談会に出席。
2012年01月30日
陽子線治療施設の内覧があるので市役所からバスで現地へ。施設や設備を紹介する短い映像を見てから照射室へ。その照射室の裏にあるガントリーと呼ばれる陽子線を患部に適切に照射するための200トンの重さがある巨大な回転装置を見せてもらう。円形の装置に50トンずつの重さを配置してバランスをとることで小さな駆動力で動かすことができる。
照射室。手前の台に乗る。
左側部分から照射される。
それから陽子線の加速器を見せてもらう。陽子線はがん組織に集中して照射しやすい性質があり正常細胞の損傷が少ないといわれている。今回名古屋市が導入したのは日立の機械で、スポットスキャニング(陽子線を患部にスキャンするように動かしながら照射する方法)という照射も可能で世界最先端の能力を持っています。小さな水素ボンベの水素原子から取り出した陽子を1周23メートルのパイプ?を500万回(約地球3周分とのこと)回り光速の60%まで加速し、陽子線は最大250mev(通常は150〜200mevとのこと)のエネルギーを得てがん組織に照射され、約30センチの深さまで届くということだ。ちなみに加速する際に使い電磁石の磁力は1テスラほど。どれくらい強いのかはよくわからないが説明によると近づくと機械式の腕時計は動かなくなるらしい。前立腺がん、肺がん、肝臓がん、小児がんなどに有効な治療方法である。特に小児がんの治療では小さい時の放射線被ばくが少なくて済む方法である。
陽子線を遮蔽する厚い壁
加速させるための磁石
陽子線が回るパイプの一部
治療ではいい面が目につくが、運営面などでは課題も多いです。まず問題は、市長が建設の是非を考えるためと工事を一時ストップしたことにより日立が被った損害4億8000万円が名古屋市に請求されているという問題です。契約を結んだ後のストップなので、市長がよく例えに出す商売のルールからすれば払わざるを得ないのではないでしょうか。この建設では総事業費245億円がかかっており、今後継続的に運営費も生じます。この事業費などを回収していくには患者数を適切に確保すること、また装置の運転時間を長くすることが必要です。そのためにはスタッフをしっかり確保することが必要ですし、現在保険が適応されず治療費が240万〜280万ほどかかる陽子線治療を保険適用にしていくことが求められます。保険適用までは自治体からの補助も必要、特に東海3県の自治体で必要です。また民間の医療保険は保険料の少額の加算で対象にもなるのでそのことの周知が必要です。また「医療観光」ということも検討課題です。また短期間宿泊しながらの治療も想定されるので、ホテルなどと連携して宿泊料が安くなるような方策も考えたいものです。早ければ2013年3月には一部治療が始まる予定です。
昼からは総務環境委員会で地域委員会についての審議。1月10日に当局が示した新たなモデル事業についての議論の続きでした。最初議事運営を巡って、つまり議員間討論をするかしないか30分ほど紛糾後議論に入った。私は郵便投票制度では投票用紙が各家庭に送付されることは問題ではないかという指摘をした。不正行為などが生じやすい環境を作るべきではないと思うからである。
今日は監査の会議も重なっていて途中で退席。監査の会議を終えてもまだ委員会をやっているというので再び委員会室に戻る。議員間討論の最後の部分でした。通常は日程が重ならないようにするのだが、今回は予算提案の前にとにかく委員会の議論をしておきたいという当局の意向がある中の日程調整の結果であった。不満ではあるがやむを得ないと承諾したのでした。
2012年01月29日
朝9時30分からシンポジウム。ゆめ風の八幡さんの他、発言者は保健師として南三陸町に応援に行った熊本西保健福祉センター所長の島村富子さんは、被災地の職員も被災者という認識が必要であるということ、保健師は日頃から地域住民とのつながりが必要なことを理解したなどと話された。被災地障害者支援センターせんだいに応援に行ったくまもと障害者労働センターの松尾芳美さんは、障害者は仮設住宅は無理なので施設に入れたという声を何度も聞いたと体験を話された。熊本県危機管理防災課課長補佐の井芹護利さんは、熊本県の防災計画見直しの中で原発への対応や情報収集、測定体制についても盛り込む予定だと話された。コーディネートは大牟田市議の古庄さん。
みんなで記念撮影
昼食は、熊本城の入り口にある「桜の馬場城彩苑」観光拠点施設の中華料理屋で馬肉麺(マーローメン)を食する。
馬肉麺
この「桜の馬場城彩苑」は、飲食店とお土産屋さんのスペースの「桜の小路」、歴史文化体験施設の「涌々座」、総合観光案内所という三つの要素で構成されている。私もお土産を買ったりしたので便利といえば便利だけど、こだわりは感じずまあよくある感じという印象。名古屋の金シャチ横丁ではこれというこだわりを考えだしてほしいところだ。
店の並び
そしていよいよ熊本城へ。まず無料のシャトルバスで入場門まで上る。それから少しずつ上りながら天守閣の前に。ただ入口は階段でエレベーターもないのでアクセス不可能。どこまで無理ができるのか今回は確認しませんでした。隣に復元された本丸御殿。みんな靴を脱いで観覧。御殿の中を一周する順路になっている。畳のところにはゴムシートのようなものがひいてあるので車いすでも問題なく巡回はできました。時間の関係もあり駆け足で見てきました。本丸御殿の正面に大きな銀杏の木が構えています。熊本城は銀杏城とも呼ばれていて、加藤清正が銀杏を植えてその気が西南戦争の時に燃えその後芽を吹いて育ったものらしい。冬で葉っぱはなかったが緑の時に見てみたい。
熊本城の雄姿
本丸御殿の中のお殿様の間
巨大な銀杏の木
2012年01月28日
熊本で障害者政治参加ネットも実行委員会に入った防災フォーラムが開催されるので熊本へ向かう。セントレアから熊本へ。熊本空港からはリムジンバス。しかし低床バスは1日わずかなので普通のバス。運転手さんに背負ってもらい乗車。会場はウェウパルくまもと。
講演は、ゆめ風基金の八幡さん。東北で入所施設が多く、自立生活をしている人の数自体が少なかった。支援の人がいろんなニーズに対応すると現地の関係者から「寝た子を起こすな」的声が多く出たという報告がされました。
八幡さんの講演
今後を考える課題として、災害の時問題になる名簿の提出については、該当地域の障害者団体のまとまり、つまり合意が取れるかどうかがポイントである。福祉避難所の整備がよく言われるが福祉避難所には基本的に10人に1名分の補助が出るというがそれではどうにもならないこと、つまり福祉避難所では人の手当てはされないということをよく理解せずに福祉避難所を増やせというのは問題。大災害になれば被災者に入所施設をあっせんするのがよいということになりかねない。すべての施設が福祉避難所になる必要があるのではないか。宮城県の場合134か所の福祉避難所のうち障害者施設は11か所。避難所ではなく避難支援センターという位置づけにならないとダメではないかと問題提起や指摘がされました。
放射能被害のある福島の場合は自体が複雑で、介助者が少なくなり自立生活の維持が難しい状況も出ているという。地元に残るという人もいるし避難したいという人もいるわけでそれぞれニーズに応じた支援をしていく必要があるとも指摘された。
LRTに乗り込む
停留所の様子
交流会場への移動では低床LRTに入部さんと乗車。交流会後、桂花ラーメンを本店に食べに行く。この店は開店時に熊本ヒューマンネットがアドバイスしたそうで出入り口にはスロープがあり、中には車いすでも使いやすい大きなテーブルがある。実際車いす4台は楽に入りました。ラーメンの味は濃いがあっさりで食べやすいものでした。
2012年01月26日
社会的に排除された人の新たな労働のばを実現するためにこの間提案している「社会的事業所」についての意見を連合本部の政策担当の方に意見を伺いに行った。事業所というが労基法上はなんでも事業所ではないか、雇用関係はあるのか、協同労働なのか、特例子会社もあるが、何を目的にするのか明確にイメージできない、推進法ではなく設置法なのか等々質問を受けた。質問を受けていて説明資料をもっと工夫をした方がいいと気付かされた。そういった意味で貴重な機会でした。
帰りは新御茶ノ水から千代田線で大手町まで。地上に上がりOAZOまで行き丸善の地図コーナーをちょっと見て東京駅に。
OAZOで見たマンホールのふた?
デザインが面白い
2012年01月25日
10時30分から委員会。テーマは「環境影響評価制度の今後のあり方について」いわゆる環境アセスについてでした。法律改正もあり、環境アセスの方法書を提出する前に「配慮書」を提出知ることが一定規模以上の事業に課せられることになります。名古屋市も法改正に沿って条例改正の準備作業を行っており今回はその一環で議会の意見を聞くための委員会でした。名古屋市では書類の電子化をして閲覧しやすくするような方向で検討が進んでいるとの報告がされた。私は、アセスの環境要素や技術指針で、中間とりまとめでも触れられている水循環や生物多様性についてもCOP10開催都市にふさわしい条例改正になるように検討を進めてほしいと意見を述べた。
14時からムーの会主催の市議会報告会が中央図書館であり発言者として参加。発言者は他に自民の横井市議、共産山口市議。まず5%減税を巡り議論がなされ、その他に海外視察、守山市民病院、市長の政治手法、行政改革などについて質問が出された。今回減税日本は出ない、出ると二転三転して結局は出席しなかったとの主催者からの説明があった。そのせいもあってか議論が盛り上がらなかったきらいはあるけれども、このような場を作って市民と議論するのはいいことだし、いろんなところでいろんな企画が行われれば議員がもっと市民目線になっていくのだと思う。
このような場を経験するとなおさら議会報告会の開催を予算上位置づけて行うことが重要であると思うのであった。
2012年01月24日
今日は名古屋市にある3つの研究所を視察したので簡単に報告します。
まずは瑞穂区にある衛生研究所(衛研)へ。本日新しい放射能測定装置(ゲルマニウム半導体検出器)が設置されるので工事の邪魔にならないように現在ある装置を見せていただく。チェルノブイリ事故を受けて購入したもので重さは3.7トンもあるもの。2リットルの容積を3600秒計測して最大2ベクレルまで測定できるということ。新しく入る装置は重さ1.6トン、6年リース2000万円で利用する。
放射能測定装置
また衛研ではJICAに来ている海外の方の研修も受け入れている。特にカビ毒については名古屋の研究所で受け入れている。食料を輸出する国にとってカビ毒を防ぎ管理することは重要な課題のようだ。また衛研の経常調査研究費は年間200万円とのこと。印象としては200万しかないのかという感じ。
昨年10月に行われた行政評価の外部評価、いわゆる事業仕分けで廃止とされた「生活衛生センター」と連携しているというが今後それぞれの仕事をどうするのか整理が必要な印象。また衛研のホームページは名古屋市のホームページの中にあり独立したものでないために辿り着きにくいが、検索エンジンで検索すれば一発である。しかし、そんなことよりも問題は新しい情報が載っていないということだ。様々な検査結果などを迅速に掲載していく努力が必要な状態である。名古屋市の新着情報欄とのリンクもうまく考えないといけないのかもしれない。
午後から熱田区にある工業研究所(工研)へ。ここは中小企業への技術支援や研修などを行う仕事が中心だ。X線CTによる材料の分析評価のデモを見せてもらったり、CAEというコンピューターグラフィックを利用した設計や解析をする手法を見せてもらう。外付けハードディスクの改良を行った具体例が展示されていたのだが、そこで調子の悪い対象となっていたハードディスクはなんと私が使っているやつではないか。ディスクの回転音が大きかったり、少し熱くなりやすいのではと思っていたがそのせいだったのかと妙に納得。また、「住民生活に光をそそぐ交付金」という地域活性化交付金で購入したRPという三次元造型機をみせてもらう。この交付金はもっと福祉の分野のソフト事業に使われらたらなと思っていた交付金だった。
X線CTの装置
工研は組織分けが、機械金属部・材料科学部・電子情報部と分けられているが少し古い感じがする。もっと学際的なというかクロスオーバー的な系統立てで整理したらどうかという印象。また業務内容が中小企業のためにいろんなことに対応するために間口を広く取っているので、かえって全体的に中途半端さを感じた。そのことが付属の図書室の内容に表れているように思えた。もっとテーマや方向性などを絞り込むことで費用対効果が高まるのではないかという印象を持った。
最後は南区にある環境科学研究所(環科研)に。PM2.5の測定方法を見せていただく。これは大気中に漂う微粒子の中で直径が2.5ミクロン以下の微粒子でディーゼル車の黒い排気ガスが有名だ。粒子の中から金属、カーボン、イオンなどを抽出して測定するので手間のかかる作業が行われている。この取り組みは国の基準作りにも貢献したとのことでした。次にWET(総排水毒性規制)という魚やミジンコなどを工場排水などで幾世代にもわたり飼育して、その生物に与える影響を観察して判断するという新しい環境評価の手法。次にアスベストの検査。名古屋市に関する工事で出てくるサンプルをチェックするもの。最近は東日本大震災で多くの検査依頼が来て100件ほどあり忙しかったとのこと。
黒いのが集まったPM2.5粒子
地味な仕事をしっかりしてもらっているという印象。生物多様性、放射能汚染や新たな環境基準など新たな課題が次々に出てきているので役割はますます重要になってきているが市民には馴染みがない。環科研の活動が市民の日常生活とどう関係しているのかPRしたり、市の施策にもっと戦略的に位置づける必要があると思った。
来年度予算で健康福祉局は衛生研究所の移転改築(守山のサイエンスパークに)の予算を要求しているが財政局には現時点で認められていない。最終的にどうなるかはわからないが、3研究所の今後の展開をトータルに考える戦略が必要だと思った。つまり3研究所がそれぞれの領分を死守するのではなく、お互いに協力して研究する体制をもっと追究する必要がありそうだ。それは研究職といわれる職種の位置づけや配置をどうするかにも関わってくる。現代社会の中で要求される内容や政策の中身が複雑化、複合化、多様化するのでなおさらである。
今回現場で若い研究者の方たちが説明をしていただく場面が多かった。やはり未来を切り開くのは若い人なので、将来への希望を作り出すためにもこのような若者が充実して働けることも必要だという気分で一日の視察を終えた。
2012年01月21日
午後は「みん・みんの会」の第4回木曽川流域集会。テーマは「上流へのまなざし」。今回は木曽川流域地図のお披露目も大きな目的のひとつ。
問題提起の一人目は新美敏之さん(ミツカン水の文化センター事務局長)から水の文化センターの発行誌で愛知用水50年を特集したことから見えてきたことを話してもらう、二人目の杉浦剛さん(美浜町町議)からは荒れた農地を使っていないのに愛知用水の負担金を払わなければならない実態とか、農業用水も結構無駄に海に流れ出ていることもあるという指摘など農業従事者ならではのお話。3人目の神谷明彦さん(東浦町長)は、まずい長良川河口堰の水ではなく木曽川の水を飲みたい。そのために河口堰の分を工業用水に回しその分工業用水に回っている木曽川の水と交換するという提案しているとのお話があった。
地図のお披露目をした後、今年11月2日、3日と岐阜白川町で「全国水源の里連絡協議会」の全国集会を開く今井良博白川町長から、そして木祖村との密な交流を展開するスミ設備の鷲見利幸社長からそれぞれ連帯のあいさつをしていただいた。
3人の問題提起を聞いていて、社会保障と税の一体改革ということで福祉については国民の間でどう負担するかの議論は行われることが多いが、水・用水・森林、もちろんよく議論されるダムも含めて水に関する費用を国民がどう負担し合うのか議論する場がないことに改めて気付かされました。
さて「木曽川流域地図」は構想から2年近く、作業を始めて1年弱。やっとこさ完成した代物。自画自賛ですが結構いい出来ではないかと思っています。流域全体を一目でみることができる地図(大きさはA1サイズ=A4が8枚分)をどのように使うのかこれから多くの人にアイデアを出していただきたいなと思っています。教育の場にもぜひ使ってほしいとも思います。この地図800円で販売しそのうち100円を「水源の里基金」に積み立てます。ぜひ多くの方に購入していただきたいと思っています。問い合わせは事務所まで(052−745−1001)
地図の表紙
地図の全体
10時から村木厚子政策統括官の講演会。民主県連男女共同参画の主催。自立支援法制定の頃以来なのでお会いするのは久しぶりのこと。テーマは子育てと男女共同参画。話はポイントが明確でわかりやすかった。
拘置所体験についても購買所からチョコレートを買ったらガーナチョコだったとか、化粧関連はへちま水、ウテナにニベアだったとかいう話題やら手錠をした時の話とかは体験者ならだった。
そして村木さんが大変な時にめげずに居れた理由を
@拘置所の中のいろんなものに興味を持つ好奇心
A忙しい仕事をしていたので長時間の取り調べにも対応できたという危機対応力
B好きな推理小説で時間が費やせた
Cまずい目の給食のような食事を食べしっかり寝れた
と語っていたのは印象的でした。
2012年01月19日
10時から千種消防署の表彰式。そこでいただいた資料「千種の消防」によると、千種区内の火災の内訳は、放火18、たばこ7、コンロ5、その他17の計47件(前年比14減)。名古屋市全体で放火262件、たばこ138件、コンロ88件、その他360件の計848件(前年比40減)。一方、救急出動は、千種区は7451件(前年比493増)、名古屋市全体では11万579件(前年比7109増)とのこと。
午後から総務環境委員会で「中京都構想」についての議論。具体的には「中京独立戦略本部」の運営についての議論です。昨年の6月の委員会で次のような附帯決議を付けた。
「中京独立戦略本部の運営については、本市の目指すべき都市像や市民にとっての具体的なメリットが明らかになっていない。今後そうした点の詳細を議会に報告し、市民に対する説明責任を果たしうると判断できる状態に至った時点で、本会議およびタスクフォースを開催すること。」
この点については市長が民主、自民、公明、減税の4会派に開催について了承を求め(委員会の中で共産党議員からはうちには話がなかった。名古屋市議会には5会派ある。今後そのようなことがないように、との注文もあった)、各会派が了承したという経過もあり、近々第1回の戦略本部が開催される前提で今日の委員会が設定されました。
議論の途中、市長に聞きたいという意見もあり休憩をはさんで市長が委員会に登場。実際独立しないのだから「愛知・名古屋共同成長戦略」とでも名称を変えたらどうか、400万都市をめざす気はないか、合併なのか新しい自治体制度なのかなどいくつかの質問がされた。400万レベルの都市をめざしていかないと東京や大阪の間で埋没してしまうとか、尾張名古屋共和国で自治体が独立採算で運営するのが一番いいとか、「尾張名古屋共和国」市でもいいとか言っているのを聞くと中身はどうでもいいのかなと思えてしまう。減税や地域委員会のような熱意は感じられず、市長がよく言う「インパクト」の有無だけが問題なのかもしれない。
ただ市長の発言の中で、医療、水道、消防などは広域で考えていく必要があるというのは頷ける話だ。市長の発言の中で「同じ水を飲むということは大切なこと」という視点は同感である。そこで一つ市長に聞いてみた。市長は大阪都とは違い自治体の枠組みについて、つまり間仕切り論については議論をする気がないのは前の議論で聞いているので、愛知県の森林税の使い道を木曽の山に還元する方策を県と議論して新たに提案する気はないかと問うてみたが、法定外目的税はよろしくない、という予想通りの回答で議論は深まらなかった。今のままの森林税の使い道では税を取る意義が発揮されていないのでそれこそ新しい提案をしてもらいたいものだが望むのは無理というものか。
いずれにしても今のままの戦略本部の内容では具体的な中身はないので、私はまあやりたいのならやってみたらという気持ちが正直なところ。こんな状態なら戦略本部で議論する人もどういう方向性で話をしていいのかわかりにくいのは明白ではないだろうか。
2012年01月18日
1枚のポスターが結んだ縁でした。事務所から帰ろうとすると中を窺う女性の方が見えました。声をかけたところ、事務所のガラス窓に貼ってある「WAR IS OVER! IF YOU WANT IT」のポスター(ジョン&ヨーコ作成の有名な作品)が以前から気になっていたとのことでした。
少しお話をして名前を伺ってちょっとびっくり。ミュージシャンの桑名晴子さんでした。お兄さんは桑名正博さんだ。今日は近くのライブハウスで歌うとのこと。誰も撮ってくれる人がいないので携帯でツーショット。暗いしブレてます。
2012年01月16日
今日読んだ本でこんな詩に出会った。
本当にそうだと思う詩だ。
もちろん自分一人で力強く生き、
考えることが難しいこともある。
私のめざす「共に生きる社会」は
多くの人の助け合いが不可欠だ。
でもだ。
自分にやさしいばかりではだめなのだ。
自分の感受性くらい 茨木のり子
ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて
気難かしくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか
苛立つのを
近親のせいにするな
なにもかも下手だったのはわたくし
初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった
駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄
自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ
2012年01月12日
来年度予算の財政局案が公開されました。
歳入は1兆255億円。歳出1兆237億円で18億円を余した予算案となっていますがこれは今後の市長査定で決まってくると思われます。
税収は△154億円(うち減税分は78億円)。市債発行全で体は△76億円だが臨時財政対策債は+35億円の435億円。これは1年の間にはさらに増えることは確実。その他収入2241億円(うち財政調整基金の取り崩し94億円)、その他の歳出△85億円となっているけれど、そのうち行革分がどれだけなのかはまだわからない。
費目別にみると健康福祉費だけが+59億円となっていてあとはマイナスだが、これは扶助費などの義務的経費の伸びが影響している。福祉予算の評価はもう少し検討が必要だ。
地域委員会、中京都、学生タウン、テレビ塔の活用、金シャチ横丁、自然エネルギー関係、敬老パス関係、健康増進施設、児童虐待防止体制の強化などは「市長判断」に回したため未計上である。また、議会広報費関係すべて、また御岳休暇村の改修基本調査は残念ながら現時点では未計上である。
一方、人権啓発拠点の整備が計上されているのは評価すべきことだ。全体的にはみると防災、待機児童関係はしっかり予算化されている印象だ。
夜はキャッスルホテルでの民主党のパーティー。中央からは樽床幹事長代行が来名。みなさんの挨拶が1時間近く続くのはとても長い。最近の民主党の状況を反映しているせいか人数が多い割には熱気が足りない印象。会場で半田市長、美浜町長、南知多町長にお会いできたので現在木曽川上下流交流に取り組んでいる「水源の里を守ろう みん・みんの会」で作成中の「木曽川流域地図」の普及に協力していただくようにお願いができたのはラッキーでした。
2012年01月10日
総務環境委員会で地域委員会の新しい制度骨子案が提案されそれを議論するということで委員会が開かれた。まず提案されようとした主な変更点を列挙すると、
・公募委員の立候補可能年齢を16歳以上または18歳以上のどちらか選択できる。(モデル事業では 18歳以上)
・投票は事前登録しない郵送投票か投票所設置のどちらかを選択。(モデル事業では投票者を事前 に登録した郵送投票)
・学区連絡協議会からの推薦候補者は公開の場での議論で選出し選挙をしない。
・任期を2年から3年に変更。
・地域予算を人口規模に応じて、500万・1000万・1500万から200万・300万・400万に減額。
・外部評価を実施する。
・市職員の関与を減らし、マニュアル活用、ファシリテーターやアドバイザーを活用。
これらの内容が記された資料が配布され、委員会が始まった。しかし地域委員会は最初からさまざまな異論があり、モデル事業を認めた際にも議会は2010年の6月議会で附帯決議を付して認めた経過があります。
その付帯決議は下記のような内容です。
「(さまざまな検証について)作業経過を議会に報告し、その作業が完了するまでは、新たな拡大は一切実施しないこと。」
また元日の新聞報道などで地域委員会の各区2か所計32か所の試行事業実施という拡大路背が報道され、資料にも今後の予定として試行事業の実施が示されているものだから議会側としては地域委員会事業の検証が住んで次のステップに移行したのかどうかを確認したくなるのは当然のこと。しかも2日後には予算の策定経過が公開されるという時期だかなおさらです。市当局は「予算編成までで検証が可能だと考えている」「今後の検討の課題はすでに出ている」「モデル事業の上での試行という新たな提案」「附帯決議は守りながら進めていく」などとはっきりしない答弁が続くが結論的には「検証は済んだ」としか理解できないものでした。
議論の中で今後のスケジュールが載っている資料では議論ができないとの意見が出てその取扱いのため暫時休憩。昼食後再開され、当局は「スケジュールを抜いて議論していただきたい」「火のついた(地域委員会という)つくしんぼの火が消えかかっている」などの答弁があったが当然納得できないのでまたまた暫時休憩。資料を作り直す必要があるのではとの意見も出てまた休憩に。再開はしたものの意見は平行線のままで、結果的には「議論を閉じず、今日の議論はこの程度で」ということで終了。
10時過ぎに開会し、15時過ぎに終了。昼休みも含めると議論の時間は4割強。なぜ委員愛が設定されたのか疑問がだらけで、徒労感だけが残った委員会でした。
2012年01月09日
今日は成人の日。内山学区の成人式に伺う。人数は30名ほどでしたが、よく知っている方のお子さんが成人という人がちらほら。私自身の年齢がだいぶ過ぎたことをリアルに感じてしまった瞬間でした。
さて、昨日の毎日新聞に特別顧問の菊池哲郎という方の連載の中で消費税増税に関して次のような指摘があったのを読んだ。
「一体誰なんだ?誰のために増税するのか、そこが本質的に問われている。選挙で増税の賛否を問うなど愚の骨頂、政治の責任放棄だ。増税に賛成する国民など気持ちが悪い。反対だが仕方あるまいというのが正しい国民だ。民主党のマニフェストに増税がないことなど、やってみたら違ったごめんと真実を説明すれば済む話だ。」そして最後に「選挙をやってる場合か?」と結んでいる。
愚の骨頂というのは、指摘されると妙に納得してしまう。いまこそ政治主導を発揮すべき時なのだ。民主党のマニフェストの話はそんなに簡単ではないよと思うが、ただ正直に経過と理由を説明することは必要だと思う。そうすれば少しは民主党の株も上がるのではと思うけれど。
2012年01月08日
名古屋市消防の出初式に行ってきました。いい天気でかつ暖かで気持ちよく観覧することができました。
ただ河村市長があいさつで、「行列のできる消防団にするとかしたいとか、行列のできるを何度も言うので相当ゲンナリ。寄附の仕組みを作ってその寄付が消防団に回すようにしたいというような言い回し。違和感がいっぱいだった。誰一人犠牲者を出さないようにとも言っていたけれど、東北の大震災で多くの、確か250名ほどだったようにも記憶しているが、消防団員がなくなっていることを考えるとまたまた違和感を感じるのでした。
2012年01月06日
今日読んだ中央公論1月号に政治学者の野中尚人さんの「橋下徹の圧勝で大阪府民は幸せになるか」という時評の中で
「古代ギリシャの時代以来、民主主義は常に停滞や内部分裂に悩まされてきた。何も今に始まったことでもないし、世界中がそれと格闘してきたと言って良い。この苦闘の歴史の中で最も本質的な問題は何か。それは議会という合議制の機関を排除せず、いかにその機能を建設的な方向に発揮させるかということである。」
との一文があった。民主主義の歴史を勉強したい気持ちになった。もちろん名古屋市議会では、まず議会基本条例の内容をひとつずつ具体化していく議論を市民に見える形で行うことが重要だ。
2012年01月04日
昨年は、リコール解職・出直し選挙もあり私の政治家活動の中でも激しい動きのある年で、とにかく慌ただしく時が過ぎ去った感が強い年でした。課題解決の先送りと揚げ足取りが繰り返される中で政治が合意形成の役割を果たせなくなっています。地方政治・地方自治の現場で、熟議と熟考を行いながら劇場型政治を批判しつつ、共生の政策を提案していく作業を進めていきたいと考えています。今年も市政・国政一波乱ありそうですが、ご支援ご協力よろしくお願いいたします。