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2012年01月19日

具体的内容が薄い「中京都構想」

 10時から千種消防署の表彰式。そこでいただいた資料「千種の消防」によると、千種区内の火災の内訳は、放火18、たばこ7、コンロ5、その他17の計47件(前年比14減)。名古屋市全体で放火262件、たばこ138件、コンロ88件、その他360件の計848件(前年比40減)。一方、救急出動は、千種区は7451件(前年比493増)、名古屋市全体では11万579件(前年比7109増)とのこと。

 午後から総務環境委員会で「中京都構想」についての議論。具体的には「中京独立戦略本部」の運営についての議論です。昨年の6月の委員会で次のような附帯決議を付けた。

「中京独立戦略本部の運営については、本市の目指すべき都市像や市民にとっての具体的なメリットが明らかになっていない。今後そうした点の詳細を議会に報告し、市民に対する説明責任を果たしうると判断できる状態に至った時点で、本会議およびタスクフォースを開催すること。」

 この点については市長が民主、自民、公明、減税の4会派に開催について了承を求め(委員会の中で共産党議員からはうちには話がなかった。名古屋市議会には5会派ある。今後そのようなことがないように、との注文もあった)、各会派が了承したという経過もあり、近々第1回の戦略本部が開催される前提で今日の委員会が設定されました。

 議論の途中、市長に聞きたいという意見もあり休憩をはさんで市長が委員会に登場。実際独立しないのだから「愛知・名古屋共同成長戦略」とでも名称を変えたらどうか、400万都市をめざす気はないか、合併なのか新しい自治体制度なのかなどいくつかの質問がされた。400万レベルの都市をめざしていかないと東京や大阪の間で埋没してしまうとか、尾張名古屋共和国で自治体が独立採算で運営するのが一番いいとか、「尾張名古屋共和国」市でもいいとか言っているのを聞くと中身はどうでもいいのかなと思えてしまう。減税や地域委員会のような熱意は感じられず、市長がよく言う「インパクト」の有無だけが問題なのかもしれない。

 ただ市長の発言の中で、医療、水道、消防などは広域で考えていく必要があるというのは頷ける話だ。市長の発言の中で「同じ水を飲むということは大切なこと」という視点は同感である。そこで一つ市長に聞いてみた。市長は大阪都とは違い自治体の枠組みについて、つまり間仕切り論については議論をする気がないのは前の議論で聞いているので、愛知県の森林税の使い道を木曽の山に還元する方策を県と議論して新たに提案する気はないかと問うてみたが、法定外目的税はよろしくない、という予想通りの回答で議論は深まらなかった。今のままの森林税の使い道では税を取る意義が発揮されていないのでそれこそ新しい提案をしてもらいたいものだが望むのは無理というものか。

 いずれにしても今のままの戦略本部の内容では具体的な中身はないので、私はまあやりたいのならやってみたらという気持ちが正直なところ。こんな状態なら戦略本部で議論する人もどういう方向性で話をしていいのかわかりにくいのは明白ではないだろうか。

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