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2012年01月16日
今日読んだ本でこんな詩に出会った。
本当にそうだと思う詩だ。
もちろん自分一人で力強く生き、
考えることが難しいこともある。
私のめざす「共に生きる社会」は
多くの人の助け合いが不可欠だ。
でもだ。
自分にやさしいばかりではだめなのだ。
自分の感受性くらい 茨木のり子
ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて
気難かしくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか
苛立つのを
近親のせいにするな
なにもかも下手だったのはわたくし
初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった
駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄
自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ
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