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2014年02月18日
一昨日の16日午前11時43分、楠敏雄さんが亡くなった。全障連、DPI日本会議、障大連(大阪の活動)など70年代からのさまざまな障害者運動のリーダーであった人だ。私の身近な運動でいえば、共同連、障害者の政治参加ネットワーク、障害者労働研究会など、とくに政治参加、労働分野での接点が多かった。
どんな障害を持っていても地域の学校に通って学ぶことを求める運動の先頭に立った。今でいうインクルージブ教育を求める運動である。そして障害者差別を許さないと差別事件などに対しての取り組みなども楠さんたちの運動が切り開いてきたことだった。
会議や集会などでしか会ったり、話したりすることはなかったけれど、会議の場ではじっくりと話を聞いて、きっちりと原則論を主張する貴重な存在だった。障害者権利条約の日本での発効を直前にして他界されたのは偶然とはいえ、そのことを意識せざるを得ないタイミングである。昨年一年で様々な障害者運動の先人たちが亡くなった流れがそのまま続いているようで気が重い。これらの先人の激しく、厳しい、つらい戦いなしには今の障害者の生活はあり得ないということを私たちは改めて肝に銘じないといけない。地下鉄や駅にエレベーターが付き、ノンステップバスが当たり前になってきたことや24時間介助が実現しているということもそのこと抜きにはあり得ないのだ。
楠さんゆっくりとそして安らかにお休みください。
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