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2014年09月06日
名古屋城天守閣の木造復元を考えるフォーラムが行われたので最後の部分でしたが参加して議論を聞いてきました。まず復元なのか新築なのかというポイントがあります。さらに木材の調達や工法をどうするのか、名古屋城整備の中での位置づけ、バリアフリーの問題など多くの課題が議論されました。
バリアフリーの問題では、会場からは、復元なのだからバリアフリーなんて考える必要がない、バリアフリーなんて考えていないでしょうねなど、私にとっては残念な意見が出ていました。パネラーの中では現在の文化財の考え方の中には「活用」という視点も入れないといけないのでバリアフリーなどについても考慮する必要があるという意見、復元なのだからバリアフリーという考えではなく緊急避難としてのエレベーターはあり得るという意見が出るなどしました。
しかし、やはりなんだかんだ言っても新たに作るわけなので市長が言う「本物」ではないし、何のために「復元」するのか市民の中でしっかり議論しないわけにはいきません。障害ある人や高齢者の人は外から見るだけで元気な人だけが中に入るというようなものをわざわざ「復元」することには私は疑問があります。しっかり議論して合意を形成しないと名古屋市民の財産にはなり得ないと思います。
フォーラムの様子
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