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2015年03月04日
委員会審議3日目。病院局と財政局の質疑です。病院局に関してはがん相談における就労相談のあり方について質疑をしました。がんに関して、全国どこでも質の高い診療を受けることができるように「がん診療連携等病院」というものが指定されています。最近国は拠点病院におけるがんに関する相談事業の中に就労支援という要素を盛り込むよう方針を掲げました。
今やがんは、早期発見に発見し、日常生活を送りながら治療をしていく病気になりつつあります。しかし、患者自身や会社の無理解、医者と患者とのコミュニケーション不足などが原因で、がん患者自身で就労をあきらめてしまうような場合もあるようなのです。
拠点病院である愛知県がんセンターや市立大学病院には就労相談を行うということで社会保険労務士の方が配置されたりしているのですが、どうしても労働法上の相談に重点が行ってしまい、患者自身の思いをうまく引き出したり、気づかせたりすることが後景に退いている感じになりがちだという指摘があります。
そこで、現在西部医療センターで行われているがん相談にキャリアカウンセリングなどの技術を持った人が相談に乗る機会を設けてはどうか、特に西部医療センターには陽子線がん治療施設があり、まさに働きながら治療する人たちが通ってくる場でもあります。だからこそがん相談におけるカウンセリング的就労相談を行うにふさわしい場所ではないかと指摘し、その取り組みを展開してはどうかと提案をしました。当局は、現在の相談体制をしっかり行うことが重要であるという認識を示しつつも、私の主張には理解できるとの見解も示しました。今後各地の事例なども検討しながら考えていくとの答弁がありました。今後も考えなければならない課題です。
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