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2014年10月23日

市長!またですか。

 今日の新聞に、河村市長が堀川沿いにある旧料理店「鳥久」の解体に待ったをかけたという記事が載っていました。江戸後期から明治ごろに建てられた木造2階建ての建築物ですが、記事によれば所有者は解体しマンションを建てるという計画です。解体する建物に隣接する市有地の払い下げを建物所有者側が求めたましたが名古屋市は応じず、10階建ての計画を9階建てに変更し建設作業のための道路占用と河川占用の許可を市に求めました。しかし市長の判断で保留になっているとのこと。いまの法律によれば法律に反していない限り占用の許可は認められことになります。残念ながら市長の判断は違法な状態を創り出していると言われても仕方がないのです。

 市長は「歴史的に貴重だ」と言っているそうです。もちろん貴重なものを残したい気持ちはよく理解できます。しかし所有者が残すことを望んでいない場合に、強制的に残すようにすることは現行法上残念ながら無理なのです。今回の報道を見ると、またかという印象は拭えません。相生山の緑地の保存についても同様なことがありました。緑地が残すことができればいいのですが、法律上は難しい状況でした。また工事契約が結ばれた陽子線がん治療施設の建設に待ったをかけ、日立から4億円を超える損害賠償を求められているということも市長の判断で契約違反の状況を生んだのです。市長の「政治的判断」というものは極めて重いものがありますが法を飛び越えることはやはりできません。

 市長はよく「商売屋さんはものすごい価格競争をしている」と民間事業者の立場に立ったような発言をしますが、今回の建築物所有者からすれば、そういうならすぐに占有許可を出してくださいよ、ということになると思います。市長のノスタルジーな気持ちは理解しますが、所有者が歴史的建築物は残した方が、緑地は残した方が価値があると思えるようなまちづくりをすすめることがまず先にすべきことなのです。街並みの景観、駅そばのまちづくり、まち歩きの都市計画などに関しデザイン都市ナゴヤの名にふさわしい戦略を構想した上で、100年後に名古屋市の街並みが歴史的価値のある街並みだと言われるような施策を具体化することが河村市長に求められているのです。

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