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2014年05月16日
夜、私が理事を務める部落解放・人権研究会の総会があり出席しました。総会の後集会があり、あま市のESD(持続可能な開発のための教育)の視点に立った学校教育活動について、甚目寺小学校の実践を伺いました。
前校長の方がお話しされましたが、そのお話の中で、何か新たな教育を始めるのではなくて、いま地域の中にある様々な資源や課題にかかわり、伝え、つながっていこうとする中で育った児童が結果として人権について考えることができる人になっていくといいという視点が貫かれている点が素晴らしいと思いました。
その話の中で教えてもらった、思いやり算を紹介します。
+ たすける
× 声をかける
− ひきうける
÷ いたわる
「ひきうける」というのはなかなか良いなあと思います。その他詳しいことは甚目寺小学校のホームページをご覧ください。
ESDには持続可能という表現があるので環境問題のように考えがちです。実際名古屋市もESDの担当は環境局が中心です。しかし本来は環境問題というよりも学習について考えることなのです。それはESDの定義に示されています。それによると
「環境、貧困、人権、平和、開発といった、現代社会の様々な課題を自らの問題として捉え、身近なところから取り組むことにより、それらの課題の解決につながる新たな価値観や行動を生み出すこと、そして、それにより持続可能な社会を創造していくことを目指す学習や活動のことです。」(ESDのホームページより)
となっているのです。今年のESDの国際会議が名古屋で開かれますが、世界の貧困や人権などについても議論が深まる場になってほしいと思います。
このようなことを書いていると昔読んだパウロ・フレイレの「被抑圧者のための教育学」という本を思い出します。教師と生徒が対話をする中で現状を認識し、問題の構造を把握し、その解決のためにどうしたらいいのかということを一緒に考えていこうとするための方法論でした。もう一度読んでみたいですが、、、、。
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