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2010年07月13日

御岳休暇村を考える公開討論会

 夜、御岳休暇村のシンポジウムが千種文化小劇場でありました。休暇村の現状が報告された後、シンポジウムとなり、キャンプカウンセラーのOB、現役の人、利用者、休暇村検討委員会委員、王滝村瀬戸村長、河村市長がそれぞれの立場から休暇村の存続や活用方法について発言されました。

 その中で、名古屋市の職員の研修場所としてもっと利用したらどうか、草刈りなどの作業を市の職員がボランティアでやったらどうかなどの発言があったとき開場から拍手がわきました。この雰囲気に私は非常に違和感を持ちました。市の職員が全員、毎年研修するわけでもないし、研修は大事だけれどもそんなにしょっちゅうやっていたら仕事が回らなくなるのではとも思うのです。休みの日に休暇村まで行ってボランティアしろとはとても私は言えません。ただでさえ職員を減らせとか公務員はもっと仕事をしろといわれるご時世です。公務員バッシングの片鱗を感じました。公務員改革はもっと別のかたちで議論すべきです。

 さて肝心の河村市長ですが、税金を投入するのだから市民が納得しなきゃいかん、というばかりで市長としてこうしたいというビジョンは語られることはありませんでした。どうしたら納得したことになるのか具体的に語って欲しかったです。シンポジストの一人に向かって、あなた社長になって運営してちょうよとのむちゃ振りもありました。当然返答できるわけでもなく、今後休暇村をどうしていくのかは不明なまま、私としても消化不良のシンポジウムでした。

 また市長はいつもの減税と寄附の話しの中で、まだ懲りもせず、来年は減税が約220億。法人税も含めて大まかに計算すると名古屋市民一人あたり1万円戻ることになるという相変わらずのいい加減な説明をしていたことはいただけない。こんな平均論は暴論であるし、「平均」という統計手法の使い方としても不十分なものではないかと思うのです。

 例えば10人いてそのうち9人は貯金が10万円で残り1人が200万円の貯金を持っていたとすればこの10人の平均貯蓄額は29万円になる。このように対象者に大きな偏りがある場合はこの29万円はあまり分析する有効な材料とはならないのではと思う(といっても統計の専門ではないので私の実感ですあくまでも)。よく受験などで登場する偏差値というやつも、単なる平均ではデータの分析がしにくいのでデータのばらつきを考慮するというもの(だったような気がする)。減税額には大きなばらつきがあるので市長の言うような単純平均論は意味をなさないと思うにわか統計論者でした。

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