名古屋市会議員 さいとう まこと(斎藤亮人) オフィシャルサイト


「はじめます! 共生の街づくり」 名古屋市会議員 さいとう まこと(斎藤亮人) オフィシャルサイトへようこそ!


本文へスキップ



ページ本文

« わっぱの会総会、そして雨の中の街頭演説 | メイン | 6月議会終了。参議院選挙へ! »

2010年06月28日

長い一日の長い日記。

 朝9時から団会議。今日は各委員会で議案に対する意思決定をする日なので、団としての議案に対する意思決定を確認する。議論が集中したのは中期戦略ビジョンの中の地域委員会の記述に関すること。修正項目を確認して各会派で協議した上で修正可決の方向で確認。地域委員会の補正予算については疑問点も多いが、検証のためのモデル事業なので補正予算は賛成し、今後の徹底した検証を行うなどの趣旨を附した附帯決議を付けることで了承されました。

 その後開催できる委員会が順次開催され、私の所属する都市消防委員会では、職員の期末手当の減額は共産党以外の賛成で可決、共産党提案の「住宅リフォーム条例」は共産党以外の反対で否決、その他の議案は賛成多数で可決されました。住宅リフォーム条例については以下の理由を述べました。
@現時点で市長との協議がなされていないので、議会基本条例の8条5項「議員が予算を伴う条例案を提案するときは、必要に応じて、市長と協議すること」に、また地方自治法222条の趣旨(市長が予算を伴う条例を提出するときには予算にめどがついていないと提出はしてはならない)にも反している。
A制度設計や予算についてももう少し想定がされていないと問題ではないか。
B多くの自治体で実現している条例は景気対策ということもあり時限条例のところがほとんどであるのに、現状では恒久条例の形になっている趣旨についても明確ではない。

 議決した議案の内容は次の通り。
<住宅都市局関係>
・建築物の制限に関する条例の一部改正(昭和区広路本町の一部、守山区青山台)
・JRや近鉄の線路を抜けていくアンダーパス(椿町線こ道橋新設工事)の契約
 JR分84億6300万円、近鉄分94億円の契約。いずれも平成28年12月までの分で、鉄道の下を工事するということもありいずれも随意契約。
<消防局分>
・消防条例の一部改正で、小規模燃料電池設置に関する規制緩和が内容。


 ここで時間は11時30分。昼食を食べながら団会議再開。
 人事案件3件(固定資産評価員と固定資産評価審査委員の選任、人権擁護委員の推薦)のうち固定資産評価員については、候補者がこの3月に退職した元職員だから、市長の言う「名古屋ルール」には抵触しないものの、現時点では天下りのルールが確立していないので反対という意見も出され、結果として各自の判断で採決に望むことになりました。
 
 あと議員定数についても議論が行われました。先日、民主党名古屋市会議員団議会改革調査検討会でいただいた議員定数に関する答申は以下の通りです。

◆◆下記の二原則は明確であり、これを高く評価し、今後もそれを維持することを要望します。
@選出議員が一名となる、いわゆる「一人区」を設けないこと。
A各選挙区の定数は、少なくとも人口3万人一人以上の割合で比例配分すること。
議会にとって議員間の議論は礎です。市長・行政チェックだけではなく、市民が期待する魅力的な議論とは、議員の政治理念や信条の吐露、政策の合意に向けた議員間の建設的な議論です。多様な市民意見を反映し、名古屋市が直面している、また今後予想される多様な課題について、委員会や研究会等に分かれて真摯な議論を十分に行なえる議員の数を想定すると、地方自治法の定数基準に照らしても、現行においては、議員定数75は適正と考えます。◆◆

 この答申を受けたのは、民主党市議団としては、6月中に報酬と定数について一定の方向性を示すといってきたからです。報酬については最大限2割カットの答申を受けています。今日の議論の中では、現在議論の場である「議会改革推進協議会」に任せることになりますが、民主市議団の方向としては、報酬2割カット、一定の定数カットを目標にする姿勢を軸に推進協議会に臨むということになりそうです。

 私は定数については、総定数をどうするのか、その根拠についてどう考えるかが自分の中でも明確でありません。世論があるから定数を減らした方がいいと単純にも考えられません。なので現状維持でもやむを得ないと現時点では考えていますが、市議団の中でさらに議論をしていきたいと思います。ここで時間は13時40分過ぎだったと思います。

 その後財政福祉委員会が開かれ、補正予算以外についての質疑が終了しいったん休憩に入りました。これは仕組み上、すべての委員会で予算の内容について確定しないと財政局分の採決ができないからです。なお、減税恒久化の議案については、9月に示される財政の収支見通しをみてから、また有識者からもっと意見を聞く必要があるのではないかなどの理由により継続審議となりました。

 その後、総務環境委員会で議論している中期戦略ビジョンの修正案の取りまとめ、附帯決議の調整などの作業が行われたため、後は議運を待つだけの私は長い待機状態に入りました。

 17時53分附帯決議の調整終了。18時40分店屋物のカツ丼を食べる。19時10分自民団会議。19時40分公明団会議。19時50分総務環境委員会再開。20時20分財政福祉委員会再開。20時45分財政福祉委員会が終了。これから議運に向けて事務局の準備が始まる。これが相当長くなるのが2月議会の経験。

 21時50分過ぎやっと理事会が開催された。いまテレビではニュースステーションが流れている。そして22時理事会が始まりました。そして22時30分議運が開催されました。明日の議案に対する意向表明の報告があり、中期戦略ビジョンについて修正可決の報告がなされると、河村市長は、「この結果に愕然とした。民主主義の危機だ。議会の権限を越えている。議会は全知全能の神か。議会の暴走だ。(地方自治法上)違法だ。」「本会議場で市長が発言を求めた場合議長は認めるように要望する」などと発言しました。夜遅いせいか少し元気はありませんでしたが予想通りの展開でした。
 
 その発言の中で「中期戦略ビジョンの修正を不透明な会派間のすりあわせの中で行われた。」という発言がありましたが、これは全く事実とは違います。各委員会、つまり公開の場で議論をした中で出された意見や疑問点などを元に修正されているからです。市長も戦略を持ってパフォーマンス的発言をしているようですが、対立を煽るような発言を繰り返し聞かされては、私たち議員も人間なので、前向きに対話しようという気は失せてしまいます。事実、議運での市長の発言に対し、各委員には白けた雰囲気が漂い、市長の発言に誰も反応しなかったのです。

 終了は23時ジャスト。4月議会にもあった長い一日の再現となりました。それにしてもこんなに詳しく報告できるのは長い待機時間があるからです。

 帰りにコンビニでチキンラーメンを買って帰りました。

コメント

コメントしてください




保存しますか?




©2005. MAKOTO SAITO, All rights reserved.