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2010年03月17日

健康福祉局総括質疑&藤岡アドバイザー参考人招致

 朝9時半から議会運営委員会。これは今日、教育子ども委員会で藤岡アドバイザーを、明日18日に財政福祉委員会で飛田参考人をそれぞれ参考人招致することを確認するだけなので開会から1分もかからないくらい。しかし、いくら短いと言っても法的ルールに則って運営をしておかないと、あの参考人招致は無効だといわれかねません。形式的だとはいえ必要な手続きです。
 
 10時から委員会。今日は健康福祉局の総括質疑。
 がん検診は今後充実させないといけない分野なことは明白です。名古屋市の場合、子宮がん検診は受診率の目標値を既に達成しているということもあるので、再来年度、つまり平成23年度の予算編成時にはがん検診全体で新たな目標値を基に予算編成をしていく必要が出てきます。しかし、このがん検診の今年度の予算を積算する際に、予算規模だけ昨年度並みにすることが先にあって、しかし検診受診者数が一部大幅に伸びる目標値が示されるなど不自然なことが明らかになりました。簡単に言うと数字を操作しているということです。
 
 23年度以降は「減税効果」が平年度化することにより財源不足は年間220億円にもなりますし、生活保護などの義務的経費の増加や、上記のがん検診のように施策の更なる充実も求められます。このような状況の中、金がないから予算の積算を操作するようなことは厳に慎むことが必要だし、また必要な福祉充実を削るようなことがあってはいけないとの指摘をしておきました。

 これは健康福祉局だけの問題ではないのですが、松原市政以来行ってきている予算財源の局別配分という方法論をそろそろ見直し、施策の重要度、優先度を明確にして貴重な財源を使っていく(もちろん先祖返り的な方法論ではなく)という方向性を示すべき時が来ているのではないかと思います。

 いつも長い当委員会ですが、明日の参考人招致など今後も審議時間があるので今日は少し早めに終了することにしました。

 午後5時からはいま問題となっているトワイライトスクール事業者選定に関して藤岡経営アドバイザーの参考人招致が行われたので傍聴に。通常議員が傍聴する席は既にいっぱいだったので役所の説明員が座る席の位置で傍聴。改めて役所の人が座る席は聞こえにくいということがわかりました。

 さて藤岡アドバイザーへの質問は、応募したNPO団体と利害関係があるのではないか、当局に対して圧力をかけたのではないか、トワイライトスクール事業の受託を前提とした補助金申請に関わっていたのではないかという点に集中しました。

 これらの点について藤岡アドバイザーは、応募した団体の関係者は自分の所属するNPOの一評議員であるだけでそれ以上のものではない、以前から市長のマニフェストにある外郭団体改革の制度設計についてアドバイスしていて、特にトワイライトスクール事業者選定については昨年の10月28日の経営アドバイザー会議で市長からアドバイスしてくれるように頼まれたという回答をしました。またトワイライトスクール事業の受託を前提とした総務省関係の補助金申請についても、補助金申請の相談を受けた時に藤岡アドバイザー関係のNPO関係者が関与していることを知った、と回答しました。

 時間が1時間と限られていたため結果的には議論が深まらず中途半端な内容となり、疑惑が解明されたとは言い難いものになったのは否めませんでした。今後、再度参考人招致が必要なのかもしれません。

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