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2010年01月20日

「障がい」の使用は立ち止まって考えよう

 今日の新聞に、常用漢字の見直し議論が進んでいて、第2次試案へのパブリックコメント文化審議会の国語分科会漢字小委員会に報告されたとのこと。そのパブリックコメントには、「玻(は)」(95件)、「碍(がい)」(86件)、「鷹(たか)」(24件)の3文字が大半を占めたという。

 以前は障碍者とされていたものが当用漢字の制度になり、その中に「碍」が入っていなかったので別の表現をするために「障害」にしたということを聞いたことがある。そこで幹事の意味を調べてみた。市議会には議会図書室というのがあるので、そこにあった大漢和辞典(大修館書店)で改めて意味を調べてみた。「障」は「さしさわり」と読んだりするが、「へだてる」「ふせぐ」「さえぎる」などの意。「害」は、「わざわい」「うれへ」「そこなう」「さまたげる」などの意。そして「碍」は、「礙」という字の俗字とのこと。これは初めて知った。そしてその意は、「さまたぐ」「へだてる」「かぎる」など。

 このようなこともあり「碍」という字は、障害者のことを障碍者と表現する人もいて、私にとっては身近に感じる漢字である。従来から障害者の「害」が良い意味を表さないので「碍」を使ってはという提起がされてきた。私もどちらかといえばその方がいいと思う。最近では「障がい者」と表す場合も多く、行政の部署や文書でもこのような表現が増えてきている。民主党政権も基本的には「障がい」という表現を用いるようである。先月発足した障害者政策を考えるための組織は、「障がい者制度改革推進本部」と表現された。ますます「障がい」化がすすみそうである。

 しかしいずれにしても「しょうがいしゃ」という言葉に代わるものを考えない限り「障害」か「障碍」か「障がい」かは大きな問題ではなく、議論をせずに「障がい」になっていく方が問題だと思う。逆に言えば、なぜ「障がい」が広まるかということである。とりあえずという問題先送りの対応でしかないのです。

 ちなみに私の使っている日本語変換ソフトATOKは、「障がい」とは変換してくれません。

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