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2015年07月29日
今日から財政福祉委員会の委員会視察で早朝から新幹線で仙台入り。まず仙台市衛生研究所を視察。研究所は若林区にある工業団地の一角にあります。この研究所は東日本大震災で大きな被害を受けながら復旧活動や様々な応援活動を行ったそうで。その状況を伺いに行きました。震災で配管が破損し重油が流出したり、冷凍庫内の試薬や菌株などが溶解してしまいました。たまたま感染症や収去検査がなかったため病原体の拡散という事態は避けれたとのこと。配管を修理したものの4月7日の大きな余震で再び破損したそうです。検査機器も机などに固定化していても、固定したのが本体だけで周辺機器が落下して壊れ検査機器が機能しなかったということもあったそうです。今でも雨漏りがしたりして建物に痛みがあるため、排水の安全性を確認するために建物の四隅に井戸を掘って監視しているそうです。なお、大震災後に放射線検査のためのゲルマニウム半導体検出器が購入されています。また研究所の隣には震災被災者のための仮設住宅が並んでいました。
名古屋市の衛生研究所は地盤のしっかりした守山区の志段味サイエンスパーク内に移設される予定ですが、機器の安全性の確保や病原体などの拡散防止、配管や排水部分の強化などの課題をしっかり組み込んだ新しい名古屋市衛生研究所に生まれ変わることを期待したいです。
研究所の全景
電子顕微鏡を雨漏りから守るため
簡易テントを設置している
放射線を測定する機器
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