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2015年07月12日

遺伝子組み換えナタネ自生調査全国報告会が名古屋で行われました

 遺伝子組み換え(GM)ナタネ自生調査全国報告会が名古屋で開催されました。輸入されるナタネの中に除草剤に対して耐性のある遺伝子組み換えのナタネが含まれていて、それが輸送などの過程で道路沿いなど様々なところにこぼれ落ち、自生しています。その調査や抜き取り活動が全国で行われていて、今日はその報告会でした。8団体からの報告があり、その中には自治労名古屋学校支部の給食調理員の方から、自生調査の取り組みが安全な学校給食の実現につながっているとの報告があり、各地の人たちにも関心を持ってもらえた様子でした。

 名古屋の活動を除くと全国38都道府県で調査が行われ、947の自生検体を検査し、49検体で組換えが確認されました。最近ではGMナタネが多年草化したり、雑草などと交雑しているものが発見されるなど広範囲に遺伝子の汚染が広がっています。私も一緒に活動している、遺伝子組み換え食品を考える中部の会では年2回名古屋港や四日市港から松阪に至る地域で抜き取り調査を行っています。この春の調査では3276本のナタネを抜き取っています。そのうち102本を検査し、65.7%で除草剤耐性の陽性反応がありました。また、交雑したと思われる雑種58本も検査し、62.1%に陽性反応が出ています。

 このように交雑が進むなど事態は複雑化してきています。今後農産物への影響がでると深刻なことになります。大規模に繰り返し抜き取りをしても事態の拡大に歯止めがかけることができません。食い止めるには国や自治体による対策が必要な状況だと言えます。2010年に名古屋で行われたCOP10/MOP5の成果であるカルタヘナ議定書に関する「名古屋・クアラルンプール補足議定書」の締結と国内法での明文化が早急に求めらる状況だと思います。

 しかし、国の法律では組換え遺伝子の栽培作物への移行は損害に当たらないし、明治以降に国内に存在する植物と組み換え植物の交雑は損害に当たらないといった問題が存在しています、そのことをクリアするためにも全国で行われているナタネの自生調査は非常に重要な意味を持っています。また、大規模に継続して調査されている取組みは世界的にも貴重なものだと評価されています。今後、愛知県や名古屋市などとも連携していけるよう取り組みをすすめていきたいと思います。

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120名の人が参加しました

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パネルディスカッション

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多年草化した巨大なナタネ。不気味です。

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