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2015年05月17日

大阪都構想の住民投票は反対多数!!

 大阪都構想が住民投票の結果反対多数となり構想が頓挫することになりました。私はいろんな意味で本当に良かったと思っています。それにしても本当に賛否の判断は接近していました。テレビで開票98%くらいでまだ数千票賛成票が多いのに反対が多数が確実とNHKの速報が流れても本当にそうなのかと思うくらいの僅差でした。反対70万5585票、賛成69万4844票。その差はたった1万741票、得票率も50.4%対49.6%でした。しかしこの数字は現状への不満の表れでもあるので手放しで喜べる状況ではないのは当然だと思われます。そしてまた住民投票という民主主義の一形態に際して、住民への情報提供をどうすればいいのか、ポピュリズについてどう向かい合うべきかなど考えるべき課題がよくわかった住民投票でした。

 今回の住民投票で賛成派が主張した「二重行政は税金のムダ使い」というフレーズは本当に浸透したと思います。それも二重行政がどういう内容なのかということの理解が進まない中でフレーズは深く浸透したのではと思っています。大阪の議論の内容を詳しく知っているわけではないのですが少なくとも私にはよく理解できないものでした。例えば大阪市立大学と大阪府立大学の二つあればなぜムダなのか私には理解に苦しむことでした。事業仕分けをすれば、現状のままでよいという人は極めて少なく、何か見直すべきだというところに多くの人の意見が納まることと似ているように思います。名古屋市の議員リコールの住民投票の時に「現職議員は全部ダメ」というフレーズに感じた違和感と同じものを感じていました。

 記者会見で橋下市長は政界からの引退を表明しました。その記者会見で「私のように敵をつくる政治家は必要とされる時期にいるだけでいい。ワンポイントリリーフでいい。」と彼の政治家観を明らかにしていましたが、そういう発言ができるところが彼の懐の深さであり、また「私は実務家だ」とも答えていましたが、そう言えるだけ綿密な議論をしていたことは間違いないと思います。河村市長がこの言葉を聞いてどう思うのか一度聞きたいところです。しかし私にとっては橋下市長の考え方は相容れない部分が多い政治家でした。

 また安倍首相が「憲法改正で協力してもらいたかった」と述べたともニュースの中で伝えていましたが、その意味においては本当に今後の国政への「悪影響」を防いだという点で非常に重要な住民投票の結果だったと思います。

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