« わっぱ・おおぞね絵画クラブ展始まる | メイン | 確定申告、そして供託 »
2015年03月15日
わっぱ・おおぞね絵画クラブ展が昨日から始まっています。展示された作品群はなかなか味があります。
シンポに先立って、二人の作品制作過程を映像に収めた作品を鑑賞しました。どんな感じで作品を作っているのか、その息吹を感じることができる作品でした。シンポジウムは高浜かわら美術館学芸員の今泉岳大さんから障害者をめぐるアートの状況について、また鈴木敏春さんからも珍しい作品についての紹介がありました。そして私は、障害者アートにまとわりつく違和感を二人にぶつけました。
障害者と福祉とアートが一体化して紹介されていく中で、障害者が作った作品ということで一括りにされていくことで障害者が社会の中で依然として隔離されていたり、分断されていたりする状況をさらに補完していく役割を障害者アートが果たしているのではないかという懸念をぶつけました。
今泉さんは、本人の状況などの要素は考える必要はなく、目の前の作品をどう評価するだけだという認識を示されました。障害ある人とない人の境目はないとそう簡単には言いにくいことや、障害者がどう生きているのかを抜きにした評価は私にはかえって残酷な気がしたりするのですが、まだまだ突っ込んで話をして論点を明確にしなければと思ったのでした。
ただ、わっぱの会が、「福祉施設」と紹介されたのでしたが、施設解体を訴えてきたわっぱの会が世間の人には単なる施設と見られているのかと思うと、もう一度わっぱの会のメンバーがしっかり理念を掲げて取り組みをしないといけないのではないかという危機感をかえって感じたのでした。
コメントしてください