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2015年02月20日

愛知県議会に白杖が持ち込めない!?

 夜になってから中日新聞を見てびっくり。愛知県議会の傍聴に際して、視覚障害者が利用する白杖の議場内への携行が認められず、折たためる杖は折りたたむよう指示され、そうでないと持ち込めないということらしいのです。傍聴規則で杖が認められないということになっているらしいのですが、視覚障害者にとっての杖は身体の一部、いまや杖をついて歩く人は珍しくない時代となっています。

 確かに明治から昭和初期にはステッキを持つことがファッションであった時代もありましたが、いまはそんな状況ではありません。ましてや障害者差別解消法が成立している時代なのですから。杖を議場に投げ込めるからというのなら、スマホだって投げつければ白杖より危険だと思われます。本当にこんなことがいまだあるのかという思いです。週明けにはさっそく状況を調べて対応をしたいと思います。

以下ネットから中日新聞の記事を引用します。

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<視覚障害者の歩行に欠かせない白杖(はくじょう)は「凶器」なのか。>
愛知県議会を傍聴した視覚障害者が、議会事務局から傍聴席での白杖の携帯を禁じられていたことが分かった。国会では衆議院が防犯上の理由から、白杖を含むつえの携帯を禁止。都議会や首都圏の政令市議会などでは同様の規制はないが、関係者からは「白杖は身体の一部。視覚障害者が社会参加する権利を奪う行為だ」との声が上がる。
 愛知県豊橋市の豊橋盲人福祉協会の彦坂和夫会長(83)らは昨年、県議会の十二月定例会を傍聴した。十三人は白杖が欠かせないが、係員から「着席後は折り畳み式のつえはかばんにしまって。かばんに入らないものや、長い直杖(ちょくじょう)は係員に預けて」と指示された。
 この日は全員が折り畳み式のつえだったため、自分や付き添いの人のかばんにしまえた。ただ、直杖を愛用している人も少なくなく、「預けて」という議会の対応に疑問を感じた。
 愛知県議会は規則でつえの携帯を禁止。「病気その他の理由で議長の許可を得たとき」は除外されるが、「凶器その他危険物」に当たるとも解釈される。担当者は「従来この運用でやっている。実際、議場に投げ入れられれば十分凶器になる」と話す。
 「つえは目と同じ。どんな時も持っていないといけない」と彦坂会長。預けてしまえば、トイレに立ちたい時や地震などの緊急時は−と、不安にもなる。
 東京視覚障害者協会の稲垣実会長(61)は「議場で白杖を取り上げる行為は、障害者の社会参加する権利を奪うのも同じ」と憤る。稲垣さんによると、社会保障関連の予算審議の傍聴や要望で東京都議会や厚生労働省に行っても、白杖や盲導犬を預けたことはない。「白杖を持って傍聴するのは、障害者が社会参加に関心を持っているというアピールでもある」
 障害者欠格条項をなくす会(東京)の臼井久実子事務局長は「障害者が議員や委員、職員として政治や行政に参画する環境づくりを怠ってきたことが、問題の根本にある」と指摘。来年は障害者差別解消法が施行されるが、「あらためて国や各自治体で規則を洗い直し、議論をする必要性を感じた」と話している。
◆参院はOK、都も「必要な器具」
 議会傍聴での白杖の扱いは、国会は衆議院が着席後に預かる一方、参議院は「ないと困るもの。声掛けはするが、持っていても大丈夫」とする。東京都議会も「体の不自由な人が歩行に必要な器具は議場内に持って入ってもらっている」(議会局)という。
 神奈川県議会は白杖や盲導犬は視覚障害者の「身体の一部」とみなし、特別な手続きなくそのまま傍聴できる。「バリアフリーが求められる中、体が不自由な人を拒むことはない」と話すのは、川崎市議会。赤ちゃん連れの傍聴も普通にでき、「泣きだしたら退出をお願いしている」。
 埼玉県議会は「他人に危害、迷惑を与える者」の傍聴は禁止だが、つえや白杖を持った高齢者、障害者は当然該当しない。さいたま市も持ち込み可能だ。
 千葉県議会は傍聴規則に「つえの携帯禁止」とあるが、「議長の許可を得たものを除く」とされ、白杖も「当然に許可される」。千葉市議会の事務局は、つえを振り回すなど暴力的な行為が想定される場合は「傍聴席に着席後、預かるかどうか、その場で話し合うことになる」と説明。ただ実際に預かった例はない。(2015年2月15日中日新聞朝刊)

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