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2015年02月02日
NPO法人ドット・ジェーピーという団体が実施している学生の議員インターンシップが今日から始まりました。さっそく委員会での請願審査を傍聴してもらいました。今日議題となった請願の内容は、介護保険に関すること、年金に関すること、看護職確保に関することでした。
年金に関してマクロ経済スライドが議論されました。日本の年金の仕組みは、現役世代が現在の年金受給者を支える仕組み、世代間負担をするいわゆる賦課方式、スウェーデンなどで行われている積み立て方式とは異なります。もちろん双方一長一短ありますが、本来であれば少子高齢化が予測できた80年代初頭に仕組みの転換に向けた準備が必要でした。そのためにはスウェーデンのように国民全体での、つまり与野党含めた合意を得られる枠組みの変更の判断が必要でした。しかしそれもかなわず現在に至り、年金加入者の減少、高齢化の進展=寿命の延びなどの状況により、将来の受給者の受け取る年金を少しでも安定的にさせようとマクロ経済スライドに移行することが法律上定められました。
今の年金システムを前提にして将来の世代のことを考えるならば現在の世代の年金を抑制していくというのはやむを得ない部分があると思います。しかし、ここに至ったのは政治に大きな原因があるのも事実です。若い学生インターンにとって、今日の議論が自分たちとは無関係ではないことを理解してもらえればと思いつつ、今日の議論の解説をインターン生にしたのでした。
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