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2014年11月17日

学校給食食材に中国産を使わないように申し入れ

 遺伝子組み換え食品を考える中部の会が、学校給食の提供に際して中国産食材使用の中止を求めて話し合いを行い、その場に参加しました。今回の話し合いをするきっかけは週刊文春の連載記事で、全国の学校で中国産食材が使用されていて、名古屋市も一部使用されていると報じられたからです。

 小学校給食で使用されている中国産の食材は、みそ、豆板醤、トマトケチャップです。みそは原料の大豆の産地(カナダ、アメリカ、中国)の中に中国産が含まれていて、加工は日本です。トマトケチャップも同じで、産地はアメリカ、中国、ポルトガルで加工は日本国内となります。豆板醤は唐辛子が中国産ということになります。ケチャップはメーカーの市販製品なので原料から中国産を抜くというのは難しい状況です。

 みそについては給食について一年間まとめての契約になるので大豆から中国産だけ除いてもらうように働きかけるということでした。ただ、アメリカ、カナダの大豆で遺伝子組み換えでない大豆の確保が難しくなっているという状況もあるようで、それなら国産大豆にしたらどうかというと価格は倍になるそうです。ただ、一人あたりの年間使用量に換算するとデザート1回分ほどらしいのです。子どもたちがデザートを楽しみにしているのも理解できますが、食の安全のためにという「食育」をしっかりすれば子どもたちにも理解してもらえるのではないかとも考えますがどうでしょうか。

 名古屋市は小学校給食の食材は教育スポーツ協会が一括して購入する体制になっているからコントロールができているという現実があります。その意味ではいい意味で外郭団体が役割を果たしていると言えるのではないかと思います。単なる「価格競争」をするだけではコントロールができません。食の安全の確保にはコストがかかります。

 一方、中学校はスクールランチです。民間の業者の給食センターで調理していて、野菜や魚介類などは教育委員会が定める基準で業者が調達する物資を使用します。加工度が高い調味料や食品などは教育委員会が具体的に指定する物資を使用します。その中で中国産は、超学校と同じくみそ。そしてソースの中に含まれる醸造酢に中国産の酢も含まれています。またさわらも中国産というものがありますが、いくつかある水揚げ地の一つに中国が入っています。これは日本海などで獲れたさわらの水揚げ地が中国だというだけで加工は国内となっています。たださわらについては中国産さわらの量が少ないので調整して中国産をなくすことはできそうだということでした。あとトマトジュースにも中国産がありますがケチャップと同じことです。

 教育委員会としてはみそに関して対応していく意向を示していて前向きの姿勢は評価できます。現状では調味料から中国産を完全に排除することが難しいということは理解できますが、給食のコストをどうするのか、その中で安全のためのコストをどうするのかは議論をしていけばいいと思います。いずれにせよ、名古屋市の場合は週刊文春に報じられていた他都市の状況からすると相当取り組みがすすんでいると思います。中国産を使わないことでは全国のトップランナーを走っているともいえるので、その取り組みの状況を多くの市民に知ってもらうとともに、さらに前進できるように働きかけをしていきたいと思った次第です。

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