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2014年08月25日

藤井美濃加茂市長の保釈で思うこと

 藤井美濃加茂市長が保釈されました。6月24日の逮捕から2か月です。私はマスコミの報道からしか事情がわかりませんが、藤井市長は逮捕されてから一貫して否認していること、贈賄側の供述は現金授受を認めていることくらいしかわかりません。逮捕直後の頃の報道のみに惑わされることなく、あくまでも「疑わしきは被告人の利益に」=「推定無罪」という原則を念頭におかねばなりません。そうであれば美濃加茂市議会の問責決議もおかしなことなのです。

 今日のインターネットの記事によれば、藤井市長の取り調べの際に、「早くしゃべらないと美濃加茂市を焼け野原にするぞ」と言われたということです。普通考えるとこんなことを藤井市長が作り話をするとは考えにくい状況です。ありきたりの事件ドラマでも出てこなさそうなセリフです。やはり取り調べの可視化は必要です。そして今回のような事件こそ公判においてはすべての証拠を開示する制度がどうしても必要だと思います。自治体の長を逮捕するという重い事実を生じさせるに足る証拠があるはずだと普通誰しも思うのではないでしょうか。そのような証拠があるのかどうか明確に市民にもわかるようにしないと藤井市長を選んだ市民の意思をないがしろにすることになってしまうからです。

 そして異例なのは、保釈の条件として市の幹部など30人ほどとの接触禁止が付されているということです。なぜ市の幹部との接触を禁止しなければならないのでしょうか。単に口裏合わせをするからというのではあまりにも根拠薄弱です。逆に検察側の自信のなさが裁判所の判断に反映されているのかもしれません。いろんなことが異例づくめで進行している今回の事案。冷静になって注視することが地方自治を守ることにつながると思っています。

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