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2014年06月02日

台北市の障害者就労について学ぶ

 共同連の招きで来日した台湾台北市政府労働局副局長の張基さんによる「台湾台北市における庇護工場と社会的企業の展望」という講演を聞きました。

 台湾では「庇護工場」という、日本で言えば就労継続A型事業所のような事業所を行政が積極的に拡大していこうとしています。条例に基づき、@公有の土地や施設の提供A家賃免除や還付金の免除B設備投資や開設費用に対する補助などの方法を用いて支援しています。さらに行政機関による購買、販売会などの機会を設ける、メディアへの報道、地下鉄広告、ISO認証取得に対する補助、衛生管理に関する認証、経営や財務に関するコンサルタント支援などの支援も行っています。

 その結果、現在では42カ所の庇護工場が設立され、従業員は823人、うち庇護的就労(日本で言えばA型事業所の利用者)が656人という規模に拡がっています。もちろん、この庇護的就労者は障害者本人がアセスメントをして一定の評価を受けた人が対象となるので、いわゆる「能力」の高い人が働くということになるので、そんな障害を持っていても共に働こうとする「共働」とは相容れない部分がありますが、行政が積極的に関与して事業を拡大し、障害者の所得を確保していくというダイナミックな動きには大いに学ぶべき点があります。

 庇護工場とともに「社会的企業」という形態も求められていて、補助内容は庇護工場とはあまり変わらないそうですが、運営や建物に関する規制が緩くなっていて、民間の積極的な取り組みを誘導しようとしています。台湾市では地上7階地下2階の障害者就労推進ビルを建設し、様々な団体に入居してもらうべく現在公募を行っているということでした。

 これらの取り組みは労働部局で行われていることも日本とは展開が違います。障害者の就労や所得保障を具体的にどう実現するのかという視点が貫かれています。日本は大いに学ぶ点があると思いました。

 また、講演に先立って、ヤマト福祉財団に伺いお話を聞くとともに、スワンベーカリー赤坂店の視察も行いました。

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台北市労働局の張さんの講演

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台北市労働局の方々

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衆議院議員会館の会議室

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スワンベーカリー赤坂店

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