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2014年04月25日
認知症で徘徊した男性が列車にはねられ死亡した事故に対して妻の責任が問われ賠償すべき判決が昨日名古屋高等裁判所で出されました。これは本当に深刻な判例です。当時男性は91歳、妻は85歳。妻がほんの少しうとうとした間に家から出て行ってしまった後の事故でした。
老老介護でここまで責任が問われるのかという思いです。では鍵をかけて「閉じ込め」ておけばいいのでしょうか。逆に虐待だとか言われそうです。認知症の人を在宅で見ている人からすれば「どうすればいいのか!」と大声を出したい気分ではないでしょうか。このような鉄道事故の場合訴訟になる例は少ないと報道されていますが、家族の介護に関する責任の範囲についての判断が高裁で示されたことは大きな意味を持ちます。
国は地域包括ケアを推進すると言っていますが、そんな動きにブレーキがかかるようにも思います。「社会で支える」とはどういうことなのか、そのために仕組みをどうするのか早急に制度設計をすすめなければ施設内に収容する以外方法がないということになってしまいそうです。そうならないようにしなければなりません。なぜならこの問題は障害者にとっても全く同じ課題であるからです。
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