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2014年03月23日
NPO法人レスキューストックヤード主催の防災フォーラム「被災者が一番伝えたいこと」で被災者のお話を聞きました。ストックヤードが震災直後から関わってきた宮城県七ヶ浜町の被災者の方を13人招いてのフォーラムでした。時間がなく、前半の基調講演「死んでたまるか」だけを聞きました。話されたのは七ヶ浜老人クラブ女性部長の星さんでした。震災後1年半たってやっと当時の状況を話せる状態になったこと、書くことは体の調子が悪くなり難しいことなど、最近に至る気持ちの変化について話されました。
地震直後、老人クラブなど地域の様々な役をやっている関係で、避難所での炊き出しのことで頭がいっぱいになって津波のことを忘れてしまい、炊き出し準備のために自宅に戻っている最中に津波に遭い、津波に巻き込まれ意識を失い、気が付いた時には大きく流されていて九死に一生を得たお話を伺いました。津波に巻き込まれていく瞬間、40年前に亡くなった母親のことを声に出していたとのことでした。どんなことをしても死んでいられない、生きるんだという強い思いでおられたそうです。最後に、「近所と仲良く、そして心を一つにして声を上げていくことが大切だ」と話を結ばれました。
ストックヤードでは、七ヶ浜住民の生の言葉を記録した冊子「被災者が一番伝えたいこと」を作成し、今後販売していくそうです。南海トラフ地震を控えている地域の人が学ぶべき内容が詰まった冊子になっています。
作成された冊子
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