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2014年03月22日

演劇「介助する人 介助すること」

 世田谷パブリックシアターで地域の物語「介助する人 介助すること」を観てきました。地域の物語は世田谷パブリックシアターが毎年テーマを決め、公募して集まった人がワークショップなどをしながら演劇をつくり発表するというプロジェクトだそうです。
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 今年のテーマが「介助する人 介助すること」で、花崎攝さん(俳優・演出など)、山田珠実さん(振付師・ダンサー)がワークショップの進行役となり19名の方が参加して演じられた作品でした。

 芝居は、「介助」と「介護」の違いはなんだろうかという議論をする場面からスタートしました。この話は、以前私が介助者の研修でよくしていた話です。その後芝居は、障害者に取材した話を元にした内容や、排泄介助に関する話、高齢者の介護、障害児を持つ母親の体験、障害者の性の話、特別養護老人ホームの話など参加者が取材したり、参加者自身が体験したエピソードなどを短い場面でつないだ約1時間ほどの作品でした。

 芝居終了後のトークで花崎さんが語ったことによれば、70年代から地域の中で介助者を探しながら自立生活をしてきた障害者にとって「自立」とは自分ですべてのことを行うことではないという生き方をもっと多くの人と共有したかった、介助の問題が他人事ではないんだということを示したかったなどと話されていました。

 今回の内容は障害者の問題だけではなく、高齢者の問題なども含めて論点が多岐にわたってしまい、私が期待していた、介助する人とされる人の関係性にもっと焦点化していけばよかったと思ったのでした。また、ダンサーの方が参加しているので、介助にとって非常に重要な、「体の使い方」などを取り入れたダンスがあってもよかったのになあという感想を持ちました。

 いずれにせよ、今回の取り組みは貴重なチャレンジだったと思います。私自身も、介助に関する関係性を何か表現する機会に関われれることがあればいいなあと思いつつ東京を離れました。

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