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2014年01月25日
源流フォーラム&第6回水源の郷を守ろう 木曽川流域集会を栄ガスビルで行い、150名の方にご参加いただいた。本当に多くの方に参加いただき、話される方々の熱き思いが伝わる充実した集会となりました。
基調講演「木曽川源流の魅力とその可能性」中村文明さん(多摩川源流研究所所長)のお話を聞き、大学と連携し若者が多く参加している上下流交流の様子を伺いぜひ一度伺いたいと思いました。また中村文明さんの熱のこもったお話は聞いている人を源流に引き込む力がありました。「源流は日本の希望だ!」との力強いことばは心に響くものでした。また山梨県小菅村村長も源流の郷協議会の会長として参加されました。
制作途中の白書を手に熱弁の中村文明さん
パネルディスカッションで私はコーディネーターをさせていただきました。木祖村の圃中登志彦さんの報告では具体的な交流の例が次々と紹介され、木祖村名古屋出張所を開設し下流地域をフットワーク軽く動いた成果が現れていました。人と人のつながりをしっかり作りながら上流と下流の考え方をすり合わせないといけないと訴えました。みん・みんの会の河蕪T夫さんは、上流と下流の人が自由に話し合えるプラットホームを作りたい、カーボンオフセットなどの手法を利用しながら企業との連携を視野に入れることが重要ではないかと提起されました。そして集会宣言にある「共生と循環の流域圏」という考えをもとにして活動を点と点から面と面へと広げていきたいと訴えました。東京農業大学の宮林成幸教授は、源流白書の狙いを紹介していただいた。流域の危機は国土の危機であることを明確にしたい、源流は原点を持っているということを明確にして循環型社会をつくるための知恵と文化を「人づくり・ものづくり・事づくり」つなげないといけない、源流域の資源性、経済性を考える必要がある、というような点を白書に盛り込めたいと訴えられた。また、世田谷区と群馬県川場村との連携交流の話は非常に興味深いものでした。
シンポの様子
シンポジウムの後、木祖村のイメージソングを歌うデュオ雅音人(がねっと)の優しい歌声を聴いた後木祖村の若手職員が集会宣言を読み上げて集会は終了した。源流白書どのような形で完成するのかが今から楽しみだ。
雅音人のミニミニコンサート
中村文明さんが利根川源流のことを詠んだ与謝野晶子の歌を紹介した。
「岩の群 おごれど阻む ちからなし 矢を射つつ行く 若き利根川」
源流のことを「若き利根川」と表現していることの素晴らしさを紹介したのだが、私も本当にそう思ったのでした。
集会宣言は以下の通りです。
源流フォーラム集会宣言
木曽川は長野県木祖村を源流に、飛騨川など多くの支流を合わせて伊勢湾へ流れ込んでいます。また、愛知用水によって知多半島の先端、島々まで流れています。その水は長野県、岐阜県、愛知県、三重県の775万人に恩恵を及ぼしています。さらに、“森は水の源、水は命の源、川は命のつながり”であり、流域で歴史的につながり、文化、経済、暮らしを作り出してきました。
今回の「木曽川源流フォーラム&第6回水源の里を守ろう 木曽川流域集会」は、源流白書の作成、名古屋給水100周年などで改めて問われる木曽川流域の水の大切さと上下流交流の具体的展開の重要性を課題に、全国水源の郷協議会に加盟する木曽川源流域の木祖村の人びとと名古屋市をはじめとする下流域の人びとが合同で開催しました。
集会で議論されたことを通じ、上流と下流の交流・連携を更に深めながら具体化していく方向性や課題が明らかになりました。今後の取り組みをさらにすすめるため私たちは、この集会宣言を発します。
一、上流と下流の情報を発信し、つなげていくことで交流・連携を一層発展させていきます。
一、「小さな経済圏」や「密度の濃い関係づくり」についての具体策を全国水源の郷協議会が作成する源流白書に盛り込み、源流白書の意義を深めていきます。
一、共生と循環の新しい流域圏を創り出していきます。
2014年1月25日
木曽川源流フォーラム&第6回水源の里を守ろう 木曽川流域集会 参加者一同
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