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2012年12月06日
10時30分から健康福祉関係の総括質疑。国保料制度変更について意見を述べ、その他、地方分権に伴う障害者施設に関して2点質問。一つは、施設の定員を柔軟に設定できないかということ。もう一つは、条例改正で各施設に障害者理解のための研修が義務付けられたが、名古屋市として質のいい、参加したくなるような研修を設定するように意見。
12時半から理事会。4日の市長不在の件について市長の見解を市長室長から聞くが、室長の話によると、市長から「申し訳なかった」等の謝罪の言葉は出なかったとのこと。それで、理事会として抗議文を出すことにしたが、減税ナゴヤが抗議文に署名するしないで断続的に休憩が入り、最終的には文面を修正して決着。
その後6党幹事長で市長に申し入れ。市長は「1時間で帰るところにいた。議会中なので配慮するように当局からも言われたのですぐ帰ってこられるところに遊説先を変更し議会に配慮した」などと釈明。さらには「じゃあ、議会開会中はずっと庁舎におりゃいいんですか?ええですよ、ルールを作ってもらえば」とやや逆切れのトーン。庁舎から一歩も出ずに何もしてはいけないといっているのではなく、議員側も選挙応援したいところだが市長が提案した審議をする必要があるので議会に来て審議しているわけで、少なくともその時間帯は配慮すべきではなかったのかという指摘なのである。市長も最後にはやや面倒くさそうに「これからは配慮しますから」との弁。それを受け申し入れは終了。
抗議文は以下の通り。
衆議院議員選挙の応援活動のため市長が市役所を不在にしていたことに関する抗議書
目下開会中の11月定例会では、津波避難ピル指定に向けた整備に係る補正予算や国民健康保険料の値上げを内容とする条例案を初めとして、市民生活に直接影響を及ぼす重要な議案の審査を行っている。
しかしながら、衆議院議員選挙の公示日の12月4日、各常任委員会で議案審査が行われている最中にもかかわらず、河村市長は、1日中市役所に登庁することもなく、自らが支援する衆議院議員候補者の選挙応援のための活動を終日行っていた。
河村市長は、11月26日の記者会見で、「市民の皆さんのためにパブリックサーバントとして奉仕する」「市長としてちゃんとやる」と述べ、任期中市長の職責を全うすると表明したばかりである。ところが、河村市長は、この日、選挙応援を優先し、市長としての職責に対して、真撃に取り組んでいるとはいえず、市政への信頼を失わせるものである。
この市長の行動に対して、12月5日の理事会において、市長室長から事情を聴取したところ、「12月4日は公務がなかった」「1時間以内に市役所に来られるようにしている」との説明があったが、自らが提案した議案の審査の際に即座に対応できるよう待機するということは重要な公務であって、また、他の候補者の選挙応援のための外出先から戻ってくるまで議会の審査を中断して待たせるということ自体、河村市長が、市長と同じく市民に直接選挙で選ばれた議員を軽んじていることの証左である。また、河村市長が1日中市役所を不在にすることは、事前に議会へは何ら連絡もなく、その当日にも審査に関する問い合わせの連絡すら一切なかったとのことで、議案提出の最高責任者として、議会における審査、市政への影響を考慮していない。
現在、衆議院議員選挙の真最中であるが、地方自治体の首長の公務と政務のあり方については、マスコミを含め市民からの厳しい目にさらされているところである。
名古屋市会議会運営委員会理事会としては、河村市長に対して、自らが提案した議案について議会での審査中にあるにもかかわらず、衆議院議員選挙の候補者の応援のため市長が市役所を不在にしていたことに関して、厳重に抗議をするものである。
平成24年12月6日
名古屋市長河村たかし様
議会運営委員会理事会
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