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2012年11月28日

本会議で質問でした

10時から本会議。私の出番は午前の最後。質問時間は34分(回答も含めて)。
質問項目は、
1.予算の編成について
(1)予算編成過程の公開
(2)予算編成方針
2.水道料金の一部を積み立てる水源基金の創設について
3.休養温泉ホーム松ヶ島の存続について


 実は昨年は11月18日に公開された予算編成過程が今年は今に至っても公開されていない。理由は市長が去就をはっきりさせないからだ。公開が遅れると1か月の市民からの意見聴取も正月をまたぐ日程になる。そして作業は遅れることになる。その責任を追及しいつ公開するの問いただした。さすがに市長もこの点については反論しにくく、ばつが悪そうに速やかにやるとしか答えれなかった。結果としては議会終了後速やかに公開されそうだ。

 予算編成方針は、来年4月に市長選があることがわかっているのだから市長の肝入りの新事業は削った「骨格予算」を組むべきではないかと質問。市長は「金の茶釜を溶かす話は止めています」と答弁し骨格予算にする方向性を示唆した。「準骨格予算」として編成されることになりそうである。

 提案した水源基金とは、愛知中部水道企業団ですでに取り組まれている1トン1円で積み立てるという方法である。名古屋市の場合年間約2億8600万トンの水が給水されているので1トン1円を積み立てれば2億8600万円ということになる。名古屋市は木曽三川水源造成公社に参加し、その公社の仕組みは岐阜の森林組合にお金を貸し付けて水源を保全しようというのであるが、名古屋の水に恩恵を与えてくれる木曽川がある長野県は公社に参加していないので貸付対象外となっている。そこで水源基金を作って上流を支えてはどうかと提案をした。上下水道局長は「現状では困難」というがっかりの回答。そこで尾張名古屋共和国を提唱する市長に、尾張藩は木曽のヒノキを厳しく統制した代わりに米1万石を送っていたという史実を紹介し、名古屋市でも取り組むべきではと迫った。市長は、そんな金があれば市民に還元せよというかと思っていたら、「水道料金は総括原価方式なんですわ」とか言いながら、外国の例なども勉強させますんでと答弁し、検討には着手すると約束した。一定の前進である。私も「共に取り組みましょう」と答えた。

 松ヶ島休養温泉ホームは、いわゆる名古屋版事業仕分けで、「廃止を含み見直し」と判定され、その後の社会福祉審議会で「設備の老朽化の状況などもあり、一定の期間を置いた上での施設の廃止はやむを得ないものと考える。」との報告が出され、今や最後の名古屋市の方針が示されるばかりの状況なのだ。しかし最後に市長に行っておかなければ気が済まないので質問したわけだ。この議論出発点で、総務局は「類似の施設がある」という論点を提示した。健康福祉局も議論の場でそのことを明確に否定しないものだから、議論に参加する人たちは頭の隅に「類似施設がある」ということが背景にありながら議論が進んで事ここに至っているのだ。古い設備で使いやすいとは言えないけれども、風呂にリフトで入れる施設、それも温泉で、それも安く利用できる類似施設ははっきり言ってこの近辺には私の知る限り存在しない。そのことだけは市長に直接言っておきたかった。市長はよく検討しますとしか回答はなかったけれど、将来的に市が管理しなくても若干の補助を出しながら機能を残す方向性が考えられないものかと切実に思う。
 あまり知られていない休養温泉ホーム松ヶ島だが、とはいっても利用率や回転率は極めて高く、回転率などは98%(だったと思う)に達している。高齢社会が進む中で、さまざまな旅行プランが開発されれば必ず松ヶ島の出番があると思う。そんな思いで質問をした。

 夜、名市大現代社会学部の学生インタビューを受ける。3人の学生が2012年の名古屋市議会の状況についてのインタビュー。河村たかしの前と後の違い、地域ニーズの集約や解決方法、地域委員会、議員定数、あるべき議員・議会の姿などの質問があった。何人かの議員にインタビューして年度内にまとめるそうである。少々大風呂敷のテーマ設定なので話はどんどん広がってしまったが、どんなまとめになるのか楽しみだ。

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