名古屋市会議員 さいとう まこと(斎藤亮人) オフィシャルサイト


「はじめます! 共生の街づくり」 名古屋市会議員 さいとう まこと(斎藤亮人) オフィシャルサイトへようこそ!


本文へスキップ



ページ本文

« 減税の効果は非常に少ないとの試算が出ました。 | メイン | 名古屋国際女子マラソンの日 »

2010年03月13日

生活援助ネットワーク15周年記念シンポ

 わっぱの会の中で障害ある人への介助者派遣や生活に関する様々なサポートを行う部門である生活援助ネットワークが活動を始めて15年を迎え記念の講演とシンポジウムが行われました。

 記念講演の講師は札幌の木の実会の加藤孝さん。障害ある人も「地域で生きる」ことにこだわって、入所施設から地域のケアホームへと多くの知的障害者を援助してきた方だ。現在は36カ所に170名もの人が生活をしているそうだ。最近では重度障害を持つ高齢者への援助に特化した生活の場も作られ、将来的には、ホスピスとホテルを合わせた「ホステル」を作りたいとも話されていた。また障害者が高齢者のお宅に伺って、除雪や庭の手入れなどを請け負う「おまかせ屋」という事業にも取り組んでいるという。

 生活の質を確保するには制度の枠を越えた取り組みへの挑戦が必要で、本人たちと一緒に「世直し」をしないといけない。日本社会は自分主義、ミーイズムになっているが、次の時代への人作りが大切だと独特の語り口で話していただいた。

 シンポジストには大阪西成区で活躍されている(株)ナイスの冨田一幸さん、生活援助ネットワークのスタッフが加わり議論をした。私はコーディネーター役をさせていただいた。あいりん地区、同和地区で活動してきた冨田さんは、2万戸のドヤに生活保護で住むという事態が拡がり始めていて、このままでは生保という福祉が人々をドヤに囲い込んでしなうのではないかという危機感から、マンションを建設し、そこをコミュニティハウスとして住んでもらおうとの取り組みを始められた。精神障害者のグループホームなど複数の福祉団体が入居していると同時に、福祉の枠ではなく普通に入居されている人もいるという。冨田さんのバイタリティあるお話は、私たちに元気を与えてくれると同時に様々な示唆を与えていただきました。

 最近シェアルーム、コーポラティブハウスなど様々な住まい方が提案されています。また同時に住まいに関わる新しい取り組みも様々生まれています。そんな新しい住まい方の中に障害ある人の住まい方も含まれていけばいいなと思います。

 障害ある人が入所施設ではなく地域で暮らすことを実現するには、親以外で障害ある人と共に歩んでくれる人がどうしても必要です。この社会の中で、障害ある人と一緒に仕事してみようとか、一緒に暮らしてみようとか思ってくれる人が現れるにはどうしたらいいのか、悩みはつきません。でも生活援助ネットワークの若いスタッフの中には真剣に障害者と向き合う人たちがいるので希望はあると思っています。
 充実したシンポジウムに参加できてよかったです。

コメント

コメントしてください




保存しますか?




©2005. MAKOTO SAITO, All rights reserved.