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2010年01月26日
昼からはMOP5市民ネットの運営委員会の会議が夕方まで。各地から参加するし、2ヶ月に一度くらいしか集まれないのでどうしても会議で議論する項目が多く時間がかかる。10月のMOP5期間中にイベントや集会、報告会などを企画しようということで議論がされた。
最近名古屋周辺ではCOP10(コップテン)ということをよく耳にする。これは生物多様性条約第10回締約国会議の略だ。しかし生物多様性条約とは何かというところで何の国際会議なのかわかりにくくなってしまう。だから現在名古屋市でも生物多様性とは何なのかということを市民の理解を深めようと生物多様性なごや戦略を策定しようと議論されているところです。ちなみにCOP10は、今年の10月18日〜29日に開催される国際会議です。
私が関わっているのはそのCOP10の1週間前(10月11日〜15日)に開かれるMOP5(モップファイブ)で、これはカルタヘナ議定書第5回締約国会合の略で2年に一度開催されています。
ではカルタヘナ議定書とは何というと、生物多様性に悪影響を及ぼす可能性のある遺伝子組み換えをした植物や動物、またバイオテクノロジーなどの移送や利用、取り扱いなどについてルールを定めるものです。今回の会議の議論の中心は、「遺伝資源へのアクセスとその利用から生じる利益の公正かつ衡平な配分」(これを英語の頭文字を取ってABSと呼ぶ)についてといわれています。
これはバイオテクノロジーによる利益が先進国に集中していて、遺伝資源を供給することもある開発途上国に利益がなかなか還元されていないことや、遺伝子組み換えなどによる被害などが生じた時の責任を誰がどのように負担するのかが明確になっていないのでそのようなことについて大きな意見の対立があり、そのことが議論されます。アメリカは議定書に賛同していないにもかかわらず穀物メジャーをはじめとする様々な企業が登場しアメリカの利益を主張します。
アメリカとヨーロッパ、先進国と途上国というような様々な対立軸が絡んでいるので交渉が難しくなります。このようにMOPの会議はより先鋭的に南北問題と関係することになります。なかなか知名度の低いMOPの会議ですが、安全な食品を確保するという点からもしっかりNGOとして提案をしなければなりません。
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