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2015年09月02日
函館空港にアイヌアートの作品を販売する店「ラプ」があります。ラプは羽という意味だそうです。アイヌの文様が刺繍がされたポシェットと文様が印刷された一筆箋を購入しました。そしてアイヌの歴史と文化を紹介するパンフ、「函館アイヌの足あと」というパンフレットをいただきました。
1997年、「北海道旧土人保護法」が廃止され、新たに「アイヌ文化振興法」が制定されました。この法律の目的をいま一度再確認したいと思います。その第一条には「この法律は、アイヌの人々の誇りの源泉であるアイヌの伝統及びアイヌ文化(以下「アイヌの伝統等」という)が置かれている状況にかんがみ、アイヌ文化の振興ならびに、アイヌの伝統等に関する国民に対する知識の普及および啓発(以下「アイヌ文化の振興等」という)を図るための施策を推進することにより、アイヌの人々の民族としての誇りが尊重される社会の実現を図り、あわせて我が国の多様な文化の発展に寄与することを目的とする。」と規定されています。アイヌを一つの民族として認めるという意味で重要な法律ですが、文化振興だけが規定されアイヌに対する差別などアイヌが抱える多くの課題については法律は対象にしていません。障害者差別解消法が来年に施行されようとしている時だからこそ「アイヌ文化振興法」についても関心を持たなければならないと思います。
イランカラプテはアイヌのことばで「こんにちは」の意味だそうです。パンフレットにはイランカラプテ「こんにちは」からはじめよう、と提案されています。
アイヌの刺繍が施されています
パンフレットをいただきました
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