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2015年06月28日

反知性主義と安全保障法制

 25日の自民党の若手議員の勉強会で、安全保障法制に関して報道機関に圧力をかけるような発言があったことが問題となっています。もちろんマスコミへの圧力は問題だと思います。私は別の角度から問題だと思う発言を知りました。報道によれば、作家の百田尚樹さんが「政治家は安保法制や集団的自衛権で国民に対するアピールが下手くそだ。難しい法解釈は一般国民に通じない。気持ちに訴えかけるのが大事だ。」と発言したという内容です。最近話題になっている「反知性主義」そのもののように思えます。

 佐藤優の「知性とは何か」のまえがきに、「(グローバリズムという)状況で危険なのは、複雑な問題を一気に解決しようとする誘惑だ。「反知性主義」という処方箋を採用して、人間社会の複雑性を無視することで、現下の危機を解決しようとすることが、一見、可能なように見える。」と指摘していることと符合しています。もちろん反知性主義はエリートによる知識独占を排除しようとするモチベーションも内包しているので反知性主義すべてがダメとは言えないわけですが、そのまえがきに書かれているように、「反知性主義は、知的エリートの政治に対する批判原理としては、民主的機能を果たすことがあるが、反知性主義者が権力を掌握した場合、大多数の国民に不幸をもたらすと筆者は考える。」と指摘されていることに強く同意せざるを得ません。

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