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2015年02月05日
今日、市議会でフェアトレードタウンについての勉強会がありした。お話しいただいたのはフェアトレード名古屋ネットワーク代表の原田さとみさん。少し遅れて会場に行ったのでお話の途中でしたが、フェアトレードとは何か、フェアトレードタウンの取り組みについて説明を伺いました。原田さんたちは名古屋市をフェアトレードタウンにしようと活動されています。
フェアトレードタウンと認められるには次の6つの項目がクリアされる必要があります。
<フェアトレード・タウンになるための6つの基準>
@フェアトレードタウン運動の推進団体が発足している。
A地元でフェアトレードの認知度が高まっている。
B地元の企業や団体・学校・市民組織がフェアトレードに賛同している。
C地域の経済や社会の活力が増し、絆が強まるよう、地産地消やまちづくり、地域活動、障がい者支援などのコミュニティ活動と連携している。
Dフェアトレード産品が買える地域の店(商業施設)が増えている。
E地元議会による決議と首長による意思表明が行われている。
地元議会の決議が必要であるということもあり、今日の説明会が企画されました。フェアトレードという考え方は重要なので名古屋市議会でも前向きの議論ができればいいと思います。
フェアトレードについては以前から様々な団体が取り組んでいます。わっぱの会でも30年ほど前でしょうか、アジアの障害者が作った製品の販売を行っていたことがありました(。これは日本とアジアの所得水準の差や物価差(円の強さ)を利用した支援活動でした。これもいま言われているフェアトレードだったのかもしれません。わっぱの会は現在でもフェアトレードには関わっており、すずらん店はフェアトレードマップにも載っていてチョコやコーヒーを取り扱っているし、そのチョコを使ったクッキーも製造しています。私も木曽川の上下流交流で商品とお金を回す取り組みに関わっていますが、これも流域フェアトレードだと思っています。
フェアトレードの考え方は、発展途上国の不当に安かったり、過酷であったりする労働により先進国が安い商品を得る、いわゆる南北問題の構造を問うています。開発途上国と先進国の生活するための所得水準の差をどう考えるのか、何が不当で、何が過酷なのかを考えなければなりません。一筋縄でいかない部分もありますが、フェアトレード(公正貿易)という意識を持てば、何が公正なのかという、極めて現代的な課題を考えることになるのです。
説明される原田さとみさん
フェアトレードのコーヒーとチョコをいただきながら
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