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2014年11月24日

合理的配慮の理解をどう拡げるのか

 名古屋手をつなぐ育成会が開催した、「知的な障害のある人の権利擁護フォーラム」に参加しました。午前中は毎日新聞論説委員の野沢和弘さんの講演。差別解消法成立に至る考え方を整理しながら合理的配慮についてわかりやすく説明されました。差別解消法に関しては、障害者差別解消支援地域協議会を設置するだけではなくその中に当事者団体がしっかり入って意見を言っていくことが重要であることを繰り返し強調されました。

 また、合理的配慮については、合理的配慮をすることによって誰もが使いやすくなうような、例えば多目的トイレのような、効果を生み出すことが重要であることを指摘されるとともに、一方で合理的配慮によって「負担」(この負担には金銭的問題だけではなくいろんな意味が含まれていると思います)増となる人のことをどう「配慮」するのかという視点も重要であると話されました。そして合理的配慮をすることが大量生産をする産業社会を変革していく、また異質なものを排除しない価値観につなげていく必要があると話されました。

 また、野沢さんは厚労省の障害者部会の委員でもあるので今後の議論のポイントとしては、意思決定支援・パーソナルアシスタント・障害者の高齢化の3点であると話されました。

 私は個人的には意思決定支援をどうするかに関心がありました。野沢さんのレジメにも「成年後見から意思決定支援へ」という項目があったのですが、時間が来てしまいその点は午後のシンポジウムで議論することになってしまったので私は次のようがあり議論を聞けなかったのが残念でした。名古屋市も現在、障害者差別解消担当の職員を置いて対応策を検討しているのでしっかり意見を言って、差別解消法が絵に描いた餅にならないようにしていきたいと思います。

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