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2014年08月17日

共働研究会の総会&報告会に参加

 共働研究会の総会・報告会が大阪・芦原橋で行われたので参加してきました。総会では今年は障害者就労継続支援A型に関する全国調査と障害ある人とない人の「共働」についての調査を行っていくことを確認しました。

 続く報告会は「悪しき障害者就労A型事業所の実態報告&障害者雇用促進法の差別禁止に関する取り組み」という二つの内容で行われました。

 A型事業所の実態報告は、名古屋、滋賀、熊本の3つの地域の方から行われ、情報を把握した悪しきA型事業所の実態が報告されました。その後参加者で議論を行いました。その中では「悪しきA型」の定義をどうするのかが議論となりました。水増し請求をしない限り、働き方の内容だけではただちに違法になるわけではないので問題提起をどうしていくのか考えると、我々がある程度定義を明確にしていく必要があるからです。例えば総収入に占める事業売り上げがどうなっているかを把握していくことは重要なポイントであることが改めて確認されました。また、「良いA型のモデルを作る必要があるのではないか」「良いA型という発想はしない方がよい」「一生懸命に事業を展開しようと動けば動くほど赤字になる」など様々な意見が出されました。今後問題点を整理して厚生労働省への申し入れの中に反映していくことが確認されました。

 障害者雇用促進法の差別禁止に関する取り組みについては、今年6月にまとめられた、「改正障害者雇用促進法に基づく差別禁止・合理的配慮の提供の指針の在り方に関する研究会の報告書」についての概要が報告されました。しかし、この報告書の内容では、合理的配慮について結局は当事者間の判断ということにならざるを得ないようなことになり、異議がある時に一般的な紛争処理の仕組みだけでは問題が解決しないだろうということが容易に想像できます。また使用者と一労働者という力関係がある中で果たして有効に機能するのだろうかという懸念があります。大企業の中でしっかりした具体例などが積み上げられないと中小企業での合理的配慮が拡がることが難しいのではないかという指摘も出されていました。

 お盆の最終日という時期で参加者は少なかったですが充実した議論が行われました。

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