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2014年07月06日

政治家野中広務の話は力強く、説得力がありました

 午後、NPO法人三千里鉄道主催の討論会「東北アジアの平和を求めて」が行われ参加してきました。講演者は野中広務元内閣官房長官と林東源元韓国統一部長官です。

 林元長官は、アメリカのリバランス政策の中で米中関係が再構築されようとしていることをよく考えた外交が日本に求められると指摘されました。野中元官房長官の話は戦争を体験した政治家の信念を強く感じるものでした。安倍政権の集団的自衛権行使容認の閣議決定について、戦後日本が平和だったのは9条があったからで、今回の閣議決定は戦争体験のない政治家の判断で問題であると強く批判されました。また、日本の植民地政策の中で傷痕が残った人たちのことがあることを謙虚に反省する必要があるとも述べられ安倍政権の韓国や中国への対応についても苦言を呈しました。その後のシンポジウムでは、韓国問題研究所所長の康宗憲さん、衆議院議員の近藤昭一さんも参加して議論が行われました。

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あいさつされる野中広務氏

 それにしても野中さんの話を聞いていると信念をもった政治家の姿を生で見たという感じを強く持ちました。最後の発言で野中氏は、「政治家というものは、自分の経験したことに基づいて自分の信念として行動しないといけない」と力強く話されました。もちろん私の考えとは相容れない判断を多くしてきた政治家ではありますが、89歳にしてあの説得力かと思わせるお話でした。

 マックス・ウェーバーの「職業としての政治」の最後のところを思い出さずにはおれません。

 『どんな事態に直面しても「それにもかかわらず!(デン・ノッホ)」と言い切る自信のある人間。そういう人間だけが政治への「天職(ベルーフ)」を持つ。』(岩波文庫 脇圭平訳より)

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