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2014年04月14日
現在私は、愛知県後期高齢者医療広域連合議会の副議長の任にあることもあり以前から一度どんなところかと思っていたので広域連合の事務局を訪ねてきました。場所は東片端交差点の南西に位置する愛知県国保連合会の建物の3階の一角にあります。職員は全員で39名で、そのうち11名は名古屋市からの派遣です。事務局長と総務課長は愛知県からの派遣で、名古屋市以外からは愛知県を14のブロックに分けて、その中から回り持ちで職員が派遣されます。県内であっても通えない方は単身赴任というような方も見えるそうです。事務局は大きな部屋と小さな電算室に分かれていて、セキュリティのかかった電算室の中に6名が働いていて残りの方が大きな部屋で働いてみえました。結構人口密度を高く感じるオフィス空間という印象で、大きな部屋一つというのは意外でした。
広域連合が入っている国保連のビル
表の掲示板の前で
後期高齢者医療制度の導入当時は、75歳で制度が変わるのが差別的だと民主党も廃止を訴えるなどしていましたが、実際には、現役サラリーマンの負担を増やし、国保制度が負担する部分を相対的に軽くする制度として設計されました。保険制度を維持しながらいかに税の投入を増やさないようにするかという苦心の仕組みといえます。
今年度からは一定の収入がある人からは窓口3割負担の制度も始まりました。国保制度全体の財政安定化や市町村格差是正の問題もあり、都道府県単位で広域化する見直し議論が今後進んでいきそうです。しかし重要なのは社会保障全体の制度設計の見直しです。医療、介護、年金、福祉など全体の仕組みをシンプルにして必要なところに必要なサービスが適切に提供される仕組みを構想しなければ消費税増税も焼け石に水で終わってしまうだけです。
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