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2010年12月16日

私も走り出した?

今後印刷物などに使う写真を撮影した。今日の新聞には、議会リコール確定を承けて、「市議、走り出す」との見出しがあった。私もご多分に漏れず走り出したということになるのだろうか。

20101216satsuei.JPG
撮影のメイキング画像

 昨夜、一人で怒りまくっていたことをひとくさり。

 家に帰り、ニュース23を見ると、リコール報道と合わせて議員報酬はいくら必要かという特集をしていました。キャスターは、「1000万を超える高額な」という枕詞を何度も使うので、それだけで結果は分かろうというもの。矢祭町の議員報酬の日当制を紹介したり、欧米の議員の報酬は日本の10分の1だという学者の話を紹介する。議員に何を求めるかという基本的な議論や欧米における議員活動に対する認識の違いや社会状況の違いを(おそらく)考慮せず、10分の1だけを語るマスコミの何と薄っぺらなこと。

 ある名古屋市議が実際にかかる活動経費が結構あるという映像が流されたけれどもそれに対するキャスターのコメントは一切なし。国会議員の歳費に対するコメントもなし。地方議員の報酬がやたら高いとの印象しか残らない特集でした。とても残念な報道でした。どうしたら妥当な額を示すことができるのかが問われているのです。このような一方的な報道では、「安けりゃいい」という感情に流されるだけです。そうであれば報酬はいらないとの論陣を張ればいいのです。

 福島県矢祭町の議員報酬日当制の話しの中で、林業で生活費を得ながら活動している議員さんが紹介されました。でも私にとっては全くリアリティのない場面でした。私も議員でない時は幸い仕事を得て働くことができました。ひとつは印刷屋の仕事。ひとつは障害者の生活援助の仕事でした。小さな仕事場でしたから休みをやりくりするのも大変でした。議員との兼職などあり得ない状況でした。多くの人にとって稼ぐとはそんな状況ではないかと思います。もし議員の仕事がボランティアであれば、仕事をしなければ私はたちまち生活していけなくなるのは明白でした。立候補などあり得なかったでしょう。

 それでも報酬が高いので10分の1に減らせということになれば、今の日本の労働環境を前提にすれば、立候補するのは、自営業で時間に融通の利く人や定年後の人、パートナーに安定した収入のある人などに限られてくるとのではないでしょうか。まじめに掘り下げて報道して欲しいものです。

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