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2010年07月04日
午前中、内山コミセンまつりに伺いました。写真、書道、パンフラワー、活け花などが展示されていました。またできたばかりのコミセンで、活動もこれからという感じです。昼からは盆踊りなども行われるということでした。
午後は2010年度のまことの仲間たち総会。今回講演で名城大学の昇秀樹教授に、21世紀の地方議会と題してお話しをしていただきました。一元代表制(議院内閣制)と二元代表制(大統領制)の制度の違いについてはわかりやすくお話しをしていただき、日本の地方自治は、戦後のGHQの方針もあり大統領制の仕組みを作ったが、そうであれば議会に市長などの席があるのはおかしいことになるのですが、日本では議会が市長を決めていた過去の歴史もあり、中途半端な大統領制になっているということが指摘されました。
また、民意というものは問題の立て方によって答えが違う、つまり多面体であるということ、民主主義が必ずしもいい政治になるとは限らず衆愚政治にならないようにする必要があり、その際の参照すべきものが憲法の基本的人権の尊重の視点である、などの指摘は重要なものだと思いました。
また、議員に何を求めるかによって議会のあり方が異なるということが具体例を示しながらお話ししていただきました。ヨーロッパの基礎自治体の場合、健全な市民が健全なアマチュア感覚でチェックをするということが議会の役割だと考えるので、夜間にボランティアの議員が活動するということになるし(もちろん州政府や国会議員レベルになるとボランティアではない)、アメリカ型の場合だと議員にプロフェッショナル的なものを求めるのでボランティアではないのが普通だとのこと。驚いたことにアメリカにはしゅうの出先機関だけがあり自治体がない、つまり市役所や市議会がないというところが多くあるというのだ。それこそ自助、共助でやっていけるのならそれでいいという自治の感覚である。日本では考えられないことだ。
また政令指定都市は県でも基礎自治体とも違いどう位置付けるのかが難しく、人口からいっても基本は区長を公選し、区議会を設置し、少人数の議員で市全体の議論をするという風に分けることという考え方もできるのではないかとの提案もあった。
とにかくわたしとのミニ対談も含めて1時間ちょっとの時間しかなかったので残念でした。昇先生の的確なお話しは非常に面白く、私もゆっくりとお話を伺いたかったし、参加者の方からももっと話を聞きたかった、このような話をもっと多くの市民に来てもらいたいなどの感想をいただきました。ただ総会への参加者が少なかったので今後の活動の充実が必要だとの提起がなされ総会は終了しました。
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